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「お客さま自慢の愛妻家夫を略奪しました」興味本位から不倫に走った30歳ネイリストが辿った「哀しすぎる結末」【前編】

  • 2023.12.22

「隣の芝生は青い」と言うように、他の人のものがやたら良く見えることは多々ありますね。今回は、お客さまののろけ話をきっかけに、相手の夫を略奪してしまった30歳ネイリスト女性のエピソードをご紹介します。

結婚願望はないものの…お客さまの夫自慢に興味が湧いて

杏奈さん(仮名・30歳)は、ひょんなことから既婚男性(正也さん・仮名・31歳)と不倫関係に陥ったと言います。なぜ、杏奈さんは先の見えない恋愛に足を踏み入れてしまったのでしょうか。

「私は長年ネイリストをしています。三十代になったことを機に独立し、小さいながらも自分のお店を持ちました。

ただあまりなじみのない土地なので、これから少しずつお客さまを増やしていこうと、お店のホームページを立ち上げてネット予約を開始…するとすぐに数人のお客さまが来店してくれることに。

この仕事を天職だと思っているので、お店を大きくしようと躍起になっていました」

やる気に満ち溢れている杏奈さん。ここまでの話を聞くと、とてもこの後不倫に走るようには思えないのですが…。

「実は、初めてのお客さま(皐さん・仮名・29歳)との会話が不倫のきっかけになりました。ネイルの施術はもちろんですが、相手と話をしながらのコミュニケーションも大事。

その日は『結婚』の話題になり『私は独身なんです…結婚願望もなくて』『両親の仲が悪かったから家庭に夢を描けない』と本音を打ち明けたんです。すると、お客さまの皐さんが『結婚っていいですよ! うちの夫は愛妻家なんです』と自慢してきて。

さらに『毎食後、皿洗いをしてくれる』『決まって週末は二人でお出かけ』と言ってはのろけるばかり。私は『素敵な旦那さまですね』と褒めつつも、そんな男性いるわけがないと疑念を抱いていました」

この話で杏奈さんはお客さまの夫に強い興味を持ったそう。さっそくその人となりを知りたいと思ったのだとか。

「それから、聞き役に徹して皐さんからいろいろ情報を引き出しました。彼女の夫である正也さんは、お店の隣のジムにトレーナーとして勤務している様子。

私は『愛妻家』と呼ばれる彼を一目見たい気持ちにかられ、すぐにジムで入会手続きをして。皐さんと同じ苗字の男性に近づきそれとなく名前を確認…その場で彼女の夫を誘惑することに。

正也さんにパーソナルトレーナーになってもらいマンツーマンで指導を受けることにしたのです。そこで『私の運命の人はあなただったのかも』『私ならあなたをもっと幸せにできるのに』と迫ると、彼はいとも簡単に私の手に落ちました」

「本当に家庭がうまくいっているの?」と疑いたくなるくらい、正也さんの心は杏奈さんに傾いていったと言います。その後どんな風に二人は仲を深めていったのでしょうか。

「自分でも普段からネイルをしています。少しでもお客さまの見本になれるようにという気持ちからです。

ただ私は爪が折れることを恐れ、食事は外食かお惣菜ですませるので料理は一切しません。不倫関係がバレないよう正也さんとは私のお店で密会…それほど予約も入っていないし、お昼休みはずっと一緒にいるといった感じ。

彼は『お腹が空くからお弁当を二つ作ってくれ』と妻に頼むようになって。その分を私にくれるように…つまり妻に、私がお昼に食べるお弁当も作らせていたのです。

正也さんのために作られた愛妻弁当を食べることに罪悪感はまったくありませんでした」

彼の勤めるジムにお店のチラシを置いてもらい、そこで顔見知りも増えたことで多くのお客さまが来店するようになったそう。お店が忙しくなったので、二人は昼休みではなく週末に密会を重ねるようになったのだとか。

何の前触れもなく不倫相手が店を訪れて…その時彼が放った驚きの言葉とは…?

「そんなある日、彼が久しぶりに店にやって来ました。私の顔を見るなり『君との不倫関係をなかったことにしたい』『別れよう…俺は自分の家庭に戻るよ』と言い出した正也さんの表情はとても険しく、何を言っても彼を引き止めることはできないと悟って。

ただ漠然と彼と一緒に過ごす日々が続くと思っていただけに、その言葉に相当なショックを受けました。私は納得できないまま仕方なく別れを受け入れるしかなかったのです」

突然の別れにぼう然自失の杏奈さん。興味本位な気持ちから、自ら不倫に走ったのだから何も文句が言えるはずもありません。

©mapo/Adobe

文・菜花明芽

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