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クルマの修理代を払った人は「税金が安く」なるかも?なぜ?いくら?

  • 2023.12.23

今年、車の故障などで車を修理に出した人は、確定申告をすると税金が安くなるかもしれません。2023年に車を修理した人は、当てはまる項目があるかチェックしてみましょう。

■1 生活に必要な車

車の修理代を雑損控除として年収から差し引けるのは、生活に必要な車を修理した場合です。趣味や娯楽を目的とした車だと、雑損控除は使えません。

日々の通勤や買い物に使っている車なら、生活に必要な車と認められる可能性が高いでしょう。一方、日常的に使う車とは別に所有し、休みの日だけ乗っている高級車やキャンピングカーなどは、認められにくいといえます。

また、車の所有者は本人か扶養家族でなければなりません。

■2 災害などで受けた被害

災害などで被害を受けたときも、雑損控除を使えます。たとえば、次のようなケースです。

・自然災害(震災、洪水、強風、大雪、落雷など)
・人為的な災害(火災、爆発など)
・生物による災害(害獣、害虫など)
・盗難(空き巣、車上荒らしなど)

運転中の自動車事故や、自分や家族が車に傷をつけてしまったときなどは、雑損控除を使えないため注意が必要です。

■3 持ち出しが5万円以上

修理代を年収から差し引くには、保険金などを差し引いた修理代が5万円以上でなければなりません。

たとえば、修理代が20万円で保険金がないとすると、5万円を差し引いた15万円を差し引ける可能性があります。年収600万円とすると、所得税「15万円×10%=1万5,000円」、住民税「15万円×10%=1万5,000円」の合計約3万円を節税できる可能性があります。

雑損控除を使うには、翌年の3月15日までに確定申告をしなければなりません。なお、損失が大きければ差し引けなかった分を繰り越せるため、最大3年間は税金が安くなります。

当てはまりそうな人は、修理の領収書など大切に保管しておきましょう。

なお、節税額は一定の条件で計算したもので、一概に雑損控除を使えるとはいえないため、詳しくは専門家に相談してください。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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