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60代。引田かおりさんがつづる「たぶん だいじょうぶ」と思えるヒント集

  • 2023.12.22

「人の心配やめました。60歳になって自分にOKを出す練習。人生を自分に取り戻すために。」

魅力あふれるライフスタイルやファッションで、幅広い世代から支持されている引田かおりさん。新著『たぶん だいじょうぶ』(大和書房)では、キリっとした本音と心に沁みる優しい言葉で、自分の人生を取り戻すヒントをつづっている。

引田さんは夫の引田ターセンさんとともに、2003年から東京・吉祥寺で「ギャラリーフェブ」とパン屋「ダンディゾン」を営み、「素敵」と「美味しい」を世に提案している。

専業主婦、絵本屋のパートを経て、40代の頃、夫が52歳で早期退職したことをきっかけに、夫婦でギャラリーとパン屋をはじめた。仲が良くてスタイリッシュ、という印象のご夫婦だ。

本書は「はじめに」「60歳からのだいじょうぶ」「だいじょうぶになる暮らし方」「いい未来の予感」の構成。

引田さんの「私のだいじょうぶを支えてくれるもの」は、「お米」「睡眠」「ラッキーアイテム」「掃除」「美しいもの」「仕事」「文字」「リズム」「香り」「運動」「家」「晩酌」「腸活」「家族」「好きな服」で、日々の暮らしにまつわるものが多い。

自身の一日を振り返ってみると、間違いなく「朝昼晩の食事が軸」になっているという。朝8時ごろに朝食、12時に昼食、7時に夕食をとる。夫と別行動をしていても、毎日必ず7時に集合。そこを目指して、朝は掃除をしたり、昼ご飯は冷蔵庫にあるものでなにができるかと考えたり、夜ご飯に足りないものの買い物をしたりする。

このリズムが自分にとって本当に気持ちいいし、体も心も健康を保てる秘訣かも知れません。
(「私の一日」より)

p.m.4:30
雲ひとつない青空も好きですが、季節ごとの空も見飽きません。
夏が終わって空が高くなる頃、風が強い日は雲が動いて空模様が一瞬で変わります。夕方の空をよく見上げているかもしれません。

p.m.5:00
夕方5時を合図に終業です。
今日の夕飯何にしよう?久しぶりにターセンの鉄火丼食べたいな、と会話しながら日本酒タイム。夕飯は7時頃。居酒屋の評判メニューの料理本から定番になったすりおろしニンニクと胡麻油の漬け丼は絶品です。

このほか、「正しさよりも楽しさを」「なんだか上品だなぁというのが私の好きの基準です」「好きをとことん積み重ねましょう」「つまずいた時の手当ての方法は案外たくさんあるものです」など、本書は「だいじょうぶ」と思えるヒントが満載。

一年のしめくくりに読んで、自分の暮らしを振り返ったり、「私のだいじょうぶを支えてくれるもの」はなんだろうと考えたり、素敵だな、と思うことをまねしてみたりするのもいい。

引田さんは40代から新しい道を切り拓き、自分だけの、オリジナルの人生を歩んでいる感じがして憧れる。「ぜったい だいじょうぶ」ではなく、「たぶん だいじょうぶ」という加減もちょうどいい。何事も「ぜったい」なんてことはないし、でも「たぶん」であっても「だいじょうぶ」と思えたら、この先もなんとかうまいことやっていけそうな気がしてくる。

■引田かおりさんプロフィール
ひきた・かおり/夫の引田ターセンさんとともに、2003年より東京・吉祥寺で「ギャラリーフェブ」とパン屋「ダンディゾン」を営む。さまざまなジャンルの作家たちと交流し、美味しいと素敵を世に提案している。著書に『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)、『SCRAPBOOK 私を作る愛しい日常』(清流出版)、『青空 そよかぜ 深呼吸 気持ちのいい人生の歩き方』(大和書房)などがある。「ふたりの光年記」で日常のいろいろを発信中。

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