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「主観」を言葉にする方法 ラグビーW杯名コピーの生みの親が教える

  • 2023.12.22

2023年12月20日、コピーライター吉谷吾郎さんの著書『主観思考 思ったこと言ってなにがわるい』(光文社)が発売された。

著者は、2019年に開催されたラグビーワールドカップ日本大会のキャッチコピー、「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」を生んだことで知られる。

本書は、ことばのプロである著者が、古今東西の「ことば」を見渡しながら今までにない「ことばのコミュニケーション」の方法を綴ったもの。「じぶんはこう思う」や「わたしはこう考えました」といった「自分の主観」をことばにして伝えることに特化した内容となっている。

なぜ主観が大切なのか、主観に重きを置くことを阻むものはなんなのか、どうやって「じぶんのことば」を見つけていくのかなどを、丁寧に解説。主観を言語化するにあたっての心構え、言語化するときに活かせるテクニックも紹介されている。コミュニケーションと人生を豊かにする1冊だ。

【目次】
第1章 主観の力
主観でいいのだ /「名台詞」の共通点/アスリートの主観の強さ/なにがきみのしあわせ?/AIが答えられない問いとは?/「便利」だけじゃなく「おもしろいか」どうか/「ぼくは、ぼくのままがいい」/ヴィンテージ市場で得した人は?/立ち上げ当初に「世界一」と謳った/「それでも」という想いはあるか/主観のつながりが組織の文化/書くのが苦手ではなく評価されるのが苦手/じぶんが動けば人は動く/好きこそ最強/人に話を聴くと主観の広大さを知る
第2章 主観の敵
あるがままでいることのむずかしさ/じぶんに誇れるじぶんですか?/「よわいはつよいプロジェクト」/無意識のバイアスを意識する/人はことばで悩みことばに救われる/ワガママだっていいんだよ/本田宗一郎の主観力/「和を以て尊しとなす」の本意/「みんなちがう」という前提/狩猟型と農耕型
第3章 主観の見つけ方
「とも言える力」/「たのしめてるか。」/どうせやるならたのしくやろうぜ/ことばは「葉」である/悩みを「抱える」のではなく「眺める」/他人の目よりじぶんのこころと向き合う/「ネラウ、ダメ!」/世間に流されないための工夫/「やりたくないことは?」/「そうすると決めている」/ひとりの時間を大切にしよう/ためしに遺書を書いてみよう
第4章 主観の伝え方 <姿勢編>
受け手のひとりとしてのじぶん/ことばのテクニックより大事なこと/「伝えるじぶん」のまえに「伝わるじぶん」/こころで生きていることばは?/文字のやりとりを制する者が仕事を制する/「わたし」を練り込み思ったことを言う/向こう側から眺めることが大事/「ありがとうの会」/「伝え上手」より「伝えられ上手」に/「聴くは効く」/「聴く」はスキルである/「経緯は敬意」/思ったことを言うためには「ブレーキ」が必要/コピーライター初心者が陥りやすい罠
第5章 主観の伝え方 <技術編>
こんなふうに書いてみよう/1.人称代名詞をいつも通りにしてみる/2.型を無視してみる/3.世間話を入れてみる/4.笑いながら言ってみる/5.否定形にしてみる/6.レッツにしてみる/7.肯定してみる/8.語尾に記号を使ってみる/9.向き合わずおなじほうを見てみる/10.相手の言いたいことを言ってみる/11.ことばに緩衝材をつけてみる/12.湯呑みでなくマグカップを渡してみる/13.持っていることばだけ使ってみる/14.ポジティブでおわらせてみる/15.喩えてみる

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