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「おいしいスープ」という名のフレンチビストロで、濃厚なオニオンスープを

  • 2016.1.25
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ニューヨークのミッドタウンに、フレンチ・オニオンスープがおいしいと評判のフレンチビストロがあります。創業1973年の知る人ぞ知る名店で、日本の著名人やニューヨーカーに愛されているお店です。 お店の名前は「ラ・ボン・スープ」。フランス語で「おいしいスープ」という意味です。早速足を運んでみました!

フレンチハンバーガーやクレープも人気のお店

ニューヨークのミッドタウン55丁目の五番街と六番街の間に、創業43年のフレンチビストロがあります。現オーナーのイーヴ・ピコさんのお父さん、亡きジャンポールさんが1973年にオープンしたお店です。

店名はフランス語で「おいしいスープ」という意味なのですが、イーヴさんによると「スープ専門店によく間違われるんだけど、スープだけではなくてキッシュやクレープ、フレンチハンバーガーなども人気だよ」と言います。ではなぜ“ラ・ボン・スープ(おいしいスープ)”なのでしょうか?

“グッドライフ(いい人生)”という意味も

「若い世代のフランス人は知らないと思うけど、“ラ・ボン・スープ”というのは実は“グッドライフ(いい人生)”という意味でもあるんだよ」

イーヴさんのお母さんで、創業者ジャンポールさんの奥様であるモニークさんによると、1950年代に流行した芝居や映画の中で使われた古い言い回しで、当時を知る世代の人しか知らない言葉なのだとか。

日本の著名人もこのお店の大ファン

スープの専門店ではないにせよ、「アメリカ人が好きだから」ということでスープメニューには力を入れているようです。メニューのトップには、週代わりのスープ、トマトスープ、ニューイングランド・クラムチャウダーなど、スープメニューが並んでいます。

この中でも一番人気はフレンチ・オニオンスープ(10ドル)。「日本のアンジェリーナ・ジョリーもニューヨークに来たときは、よく食べに来てくれるよ」とのこと。誰かと思ったら、女優の米倉涼子さんでした! テレビ番組でこの店のフレンチ・オニオンスープがお気に入りと紹介したそうで、米倉さんのファンもよく食べに来てくれるのだとか。

オーブンから出されたアツアツのスープ

では早速、オーブンから出されたばかりのアツアツのフレンチ・オニオンスープをいただいてみました。

「タマネギやフレンチバケットが沈んでいるから、スプーンで奥からすくってみて」というアドバイスのもと、スプーンを入れてすくってみると、香ばしい甘みのあるグリエールチーズが糸を引いて食欲をそそります。

アツアツのスープはコクがあり濃厚。大きめにカットされたフワフワのバケットとキャラメル色にソテーされたみじん切りのオニオンが入っていて、とてもジューシー。

創業当時からの変わらないレシピ

フランスの家庭料理であるオニオンスープは家によって味もレシピも異なるそうです。この店のオニオンスープの人気の秘密は、「タマネギを5時間かけてソテーして甘みを引き出している。ストック作りもそうだし、とにかく手間ひまかけて作っていることが長く愛される理由かな」とイーヴさん。

そして、「創業当時からのレシピを変えてないこともね」と付け加えてくれました。

スープはセットメニュー(22ドル)もあり、サラダ、デザート、ワインなどのドリンクが付いてお得です(オニオンスープのセットは23ドル)。

また、本場フランスの“ツウの食べ方”は、ボウルの淵についたチーズまで残さないことだとか。でもスプーンでは淵にこびりついたチーズを綺麗にすくえませんよね。フランス人は、両手を使って淵のチーズまで全部食べきるそうですよ。

ニューヨークを訪れてフレンチ・オニオンスープをいただく機会があれば、ぜひこの“ツウの食べ方”で最後まで綺麗に食べてみてくださいね。

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