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「口答えしたから生活費マイナス1万円な」偉そうな夫に我慢の限界…→朝食に缶詰1個を出してみた結果

  • 2023.12.21

両親は他界し、夫と2人暮らしの私。結婚を機に、仕事をやめて専業主婦になりました。順調な結婚生活を送っていると思っていたのですが、少しずつ夫の態度が変わっていきました。ついには、家事でミスをすると生活費の減額をするようになって――?

お弁当を作って持たせただけで、「奥さんが作ってくれた弁当ってだけで価値があるよな」「周りのやつらに羨ましがられながら食べてるよ」「独身時代は毎日コンビニや外食だったから、本当助かってる」と、私のことをほめちぎる夫。私も悪い気はしませんでした。 しかし、毎日お弁当を持たせているうちに、夫からの注文が増えるように。

結婚生活は順調……?

「ちょっと冷凍食品を使い過ぎかな……」「汁物があるとうれしいんだけど」「夕飯も肉なの?弁当で肉使ってるんだから、夜は魚がいいな」

できるだけ夫の希望に応えようとがんばりますが、次第に夫はお弁当だけでなく、他のことにも文句をつけるようになっていったのです……。

2カ月後――。

なんだか朝から不機嫌だった夫。昼休みに「今朝の味噌汁、あれ何?」「いつもと味が違ったよな?」と高圧的なメッセージが送られてきました。

今日はいつものお味噌を切らしてしまって、仕方なくインスタント味噌汁を出したのです。夫はその味が気に食わなかったよう。

「なんで専業主婦なのに味噌を切らすんだよ?」「最近こういうミスが多いぞ、もっとしっかり家事をしてくれよ」

「ごめんね」と謝っても、「謝れば済むと思ってるのか?」と返される始末。付き合ってた時は笑って許してくれていたし、こんなに厳しいことを言う人ではなかったので私は戸惑うばかりです……。

「少し冷たいんじゃないかな、誰だってミスはするよ……」と言うと、「なんでそんな偉そうなこと言えんの?」と夫。「俺が毎日働いてるから、お前は飯を食えるんだぞ?」「主婦のくせに俺に口答えすること自体がおかしいから、俺の言ったことにはすべて『はい』で返事しろよ」ととんでもないことを言い出しました。

「マイナス1万円」

「それはちょっと横暴すぎるんじゃない…?」と私が言うと、夫から「はい、マイナス1万円」と返ってきました。

「これからは俺の言うことに反論したり、俺の気に障るようなことをしたりしたら、生活費減らしていくことにするわ」「俺は生意気で役立たずの主婦を養ってやるほど心は広くないから」

たしかに、私が食材を買い忘れたのは事実です。でも、生活費を減らすなんて……あんまりです。

「今までの会話で、もう5万マイナスだからな」「来月の生活費は3万、食費も光熱費も込みでな」「家賃は入ってないんだし、どうにかなるだろ」

夫の満足する食事を作るだけでもお金がかかるのに……。生活費を3万円に減らされたら、やっていけません。でも口答えしたら、また生活費を減らされてしまう……。私は言い返すこともできずに、黙り込みました。

「俺は養ってやってるんだぞ?」「家事が好きで、おとなしい性格だから選んでやったのに、結婚したらこれかよ」

あまりにもひどい言葉を並べられ、本当に悲しくなりました……。

それからというもの、節約のために私は自分の昼食を抜くようになりました。生活費を減らされた分、夫に出す食事も今までに比べたら貧相に。

夫は納得がいかないのか、「なんだよこの貧乏飯」と食事に文句をつけはじめました。私は何件もスーパーを回って値引きの商品を探し、食材を無駄にしないようにレシピも工夫しているというのに……。

「もういいわ、俺は外食してくるから」「その貧乏飯は捨てるからな」

歩き回ってようやく手に入れた食材も、がんばってボリューミーになるように調理した料理も、夫によってゴミ箱に捨てられてしまうのです。私はぐっとくちびるを噛み締めて、怒りたい気持ちをこらえます。口答えしたら、さらに生活費を減らされてしまうのですから……。

もう無理!

1週間後――。

朝食を待っている夫の前に、私は缶詰1個をコトリと置きました。さすがの夫もびっくりした様子。しかし、いつもと変わらず私を責め立てます。

「缶詰1個ってどういうことだ?」「俺のことを馬鹿にしてるのか!」「昼食の弁当もないし、主婦として全然機能してないじゃん」「もうマイナスする生活費もねぇわ」

私はただ、「そう」とだけ返事をしました。おもしろくなかったのか、夫はさらに私を煽ります。

「今月の生活費は0円だけど大丈夫か?w」

「土下座して謝罪するなら1万だけ渡してやるぞw」

「あんた金も出さないのになんでそんな偉そうなの?」

久しぶりに私が言い返したので、夫は呆気にとられた様子でした。そのまま、私は言葉を重ねます。

「謝罪する気なんてないからね」「生活費もいらない」「離婚する」「さよなら」

夫は、両親が他界して帰る場所がない私が離婚なんて考えるわけがないと思っていたのでしょう。しかし、私は親を亡くしてからしばらく、一人で生活できていたのです。生活費を渡さず、私のことを苦しめ続ける夫といるより、一人で暮らしていた方が断然良かった……そう思いました。

「お義母さんたちにも、さっき離婚をするって話しておいたから」「あんたに何をされて、どうして離婚するのかもしっかりと伝えたから」「お義母さん、泣いてたよ」

「俺は離婚するつもりはない!」「なんで俺の親に勝手に話したんだ!」と、どこまでも高圧的な態度を崩さない夫。「私の家事や性格に問題があるんでしょ?」「だったらもっと理想にあった人と再婚すればいいじゃない」「でもあんたの場合、家政婦さんを雇った方がいいと思うけどね」と返すと、さすがに黙り込みました。

「確かに……、最近の俺はちょっと厳しすぎたよな」「生活費もちゃんと渡すから、離婚は考え直してくれ」「愛してるから結婚したんだ」と夫。少しほだされそうになった私ですが、次の夫の言葉で一気に愛情がなくなってしまいました。

「結婚してまだ1年も経ってないし……。離婚したら変な噂が流れるかもしれないだろ……」

やはり、この人は自分のことしか考えていなかった……。そもそも、本当に愛しているなら、生活費を渡さないなんてひどいことができるはずありません。

「もうこれ以上はやっていけません」「これから私に連絡する時は弁護士さんを通してください」とだけ言って、私はまとめておいた荷物を持って家を出ました。

その後――。

弁護士さんに入ってもらって、私たちは離婚。私はしばらく叔母の家に世話になっていました。

今は手狭ですが素敵なアパートで一人暮らししています。再就職して自由に使えるお金も増え、幸せで充実した毎日を送っています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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