1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 医師「なんですぐ来なかったんですか!」【わきの下に違和感】PMSかと思っていたが → 実は──?

医師「なんですぐ来なかったんですか!」【わきの下に違和感】PMSかと思っていたが → 実は──?

  • 2023.12.20
  • 19898 views

自分の身体の変調は、気付いていてもなかなか認めたくないものです。「歳だから」「いつものことだから」などと高をくくっていると、とんでもないことになるかもしれません。これは筆者が実際に経験した大病のお話です。

画像: 医師「なんですぐ来なかったんですか!」【わきの下に違和感】PMSかと思っていたが → 実は──?

身体の不調

私は1年ほど前から、胸やわきの下に違和感がありました。しかし以前からPMS(月経前症候群)の症状がひどく、生理前は必ず体調に変化があったため、勝手にPMSだろうと思い込んでいたのです。

ある夏の日の朝、洗濯物を干そうと右腕を伸ばしたところ、わきの下にものすごい激痛が!
涙が出るほどの痛みだったので、驚いてわきの下を触ってみるとピンポン玉のような大きな腫れがありました。病院嫌いの私ですが、あまりの痛さと大きな腫れに恐怖を感じ、かかりつけの病院を受診することにしたのです。

紹介状

かかりつけ医の先生に症状を話して診察をしてもらうと、いつもとは違う真剣な表情で「すぐに紹介状書くから、大きな病院へ行った方がいい。」と言われました。

インフルエンザのときでも「薬飲めば大丈夫だよ~!」なんて言う飄々とした先生なのに、その時の様子を見て、初めて『私はヤバい病気なのかもしれない……』と思ったのです。

担当医からの叱責

その後、指定された総合病院へ行き、CT・MRI・組織検査などを行うと、なんと乳がんであることが判明しました。全乳がんの約3%程度の粘液がんという特殊な乳がんで、すでにリンパ節にも転移があることが判明。すぐに手術をすることになりました。

担当医となった先生に今までの経緯を話し、「胸やわきの下に違和感はあったけど、PMSだと思っていて……」と言うと、思いっきり怒られました。

「ちょっとでも違和感があった時点で、何ですぐに病院へ来なかったんですか! 検査して本当にPMSだったとしても、対処する方法はあるでしょう!」

自分は健康だ、元気だ、病気とは無縁だという根拠のない自信は見事に打ち砕かれ、生まれて初めての手術に怯えてしまいました。

10年生存率

その後、手術を行って再度病理検査をしたところ、進行度を表すステージはⅢBと判明。抗がん剤・放射線治療も行い、ホルモン抑制剤は10年間飲み続けなければいけません。

10年後の生存率は75%……ちょっとでも異変を感じたときにすぐ動かなかった自分はバカだったなぁと反省しています。残りの25%に入らないよう、身体を気遣いながら生活していかなくちゃと思っています。皆さんも何か体に異変を感じたら、すぐに病院に行くようにしてくださいね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

元記事で読む
の記事をもっとみる