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来季、海外ツアーを主戦場にするプロゴルファーは誰⁉

  • 2023.12.20

国内トーナメントの全日程が終了! しかし、まだ今季が終わったばかりというのに、米国男子ツアーの出場権をかけた戦い、Qスクールについてのニュースが入ってきました。海外ツアーと言えば、やはり米国ツアーを思い浮かべる人が多いと思いますが、日本人選手が活躍しているツアーは米国に限りません。欧州ツアーやアジアンツアー、最近話題のLIVゴルフにも挑戦している選手がいます。

そういった海外ツアーに出場するためには、出場権をそれぞれ獲得しなければなりません。そして、その獲得条件はツアーによっても様々で複雑。というわけで、各ツアーの来季出場権を手にした日本人選手をまとめてみました。

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◆米国男子ツアー

【シード】 松山英樹プロ

米国男子ツアーでは、ポイント制のランキング(フェデックスポイントランキング)で125位までに入ると来季のフルシード権を獲得できます。松山プロは、ランキング50位に入りそれを獲得しています。

【Qスクール】 小平智プロ(下部ツアー)

先日終わったばかりの米国ツアーの予選会、Qスクール。来季の出場権をかけた戦いには、中島啓太プロと小平智プロが挑戦しました。4日間の戦いを終えて、5位以内に入れば来季レギュラーツアーへの出場権、40位タイまでに入れば下部ツアーの出場権を獲得できます。
結果、小平プロは5位に1打足らず6位。下部ツアーへの出場権が与えられ、組み換え戦までの最初の12試合に出場できる見込みとなりました。中島プロは45位タイで終了して、残念ながら下部ツアーへの出場権も獲得できませんでした。

【欧州ツアー→米国ツアー】 久常涼プロ

欧州ツアーのポイントランキングで、有資格者を除く上位10人までに入ると米国ツアーの出場権を獲得できます。久常プロは、2023年シーズンのポイントランキングで17位に入り、既に資格を持つ7人を除く上位10人に入り、来季の米国ツアーの出場権を獲得しました。

◆欧州ツアー

【シード】 久常涼プロ・川村昌弘プロ・星野陸也プロ

欧州ツアーは、年間ポイントランキングの上位110人までに来季のシード権が与えられます。2023年シーズン、17位の久常プロ、80位の川村プロ、81位の星野プロがシード権を獲得しています。

【準シード】 比嘉一喜プロ

昨年の日本ツアーの賞金ランキング3位以内という資格で欧州ツアーに挑戦していた比嘉プロは、ポイントランキング120位でフルシードは逃しましたが、何試合か出場ができる準シード権を獲得しています。

【日本ツアー→欧州ツアー】 中島啓太プロ・蝉川泰果プロ・金谷拓実プロ

日本ツアーの賞金ランキング上位3名に、既に11月から始まっている欧州ツアーの出場権が与えられます。米国男子ツアーの出場権を獲得できなかった中島プロは、久常プロのように「欧州ツアーから米国ツアーの出場権を得ることを目指す」という意向を示しています。

【米国ツアー→欧州ツアー】 小平智プロ

昨季フェデックスカップランキング185位の小平プロは、ランク200位までに付与される欧州ツアーの限定的な出場資格があります。

◆米国女子ツアー

【シード(優勝)】 稲見萌寧プロ

稲見プロは、茨城県で開催された日米女子ツアー共催のTOTOジャパンクラシックで優勝したことで、シード権を獲得しました。

【シード(年間ポイントランキング)】 畑岡奈紗プロ・西村優菜プロ・古江彩佳プロ・笹生優花プロ・勝みなみプロ

米国女子ツアーは、ポイントランキングの80位までにシード権が与えられます。上記5名のプロは、1年間米国ツアーで戦ったその成績により、来季の出場権を獲得しています。

【準シード】 渋野日向子プロ

米国女子ツアーで1年戦い抜いた渋野プロは、ポイントランキング83位でフルシード権は逃しましたが、QTの選手よりも優先的に出場できる準シードを獲得し、前半戦への出場権があります。

【Qシリーズ】 西郷真央プロ・吉田優利プロ

米国女子ツアーの予選会であるQシリーズで、西郷プロと吉田プロは出場資格の優先順位が高い20位以内に入り、前半戦に出場できることが決まっています。

◆その他ツアー

話題のLIVゴルフでは、香妻陣一朗プロが予選会で2位に入り、その出場権を獲得。香妻プロは、アジアンツアーでも年間ポイントランク65位までに与えられるシード権を53位で獲得しています。

海外のツアーに挑戦し、そこを主戦場に活躍する日本人選手がかなり増えてきました。日本ツアーを見ているだけでは、もったいない! どのツアーで、誰が頑張っているのか。各世界のツアーにも、より一層注目していかなければなりませんね。

◆おだみなプロフィール

おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。

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