新宿のSOMPO美術館では「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」展が2024年1月21日(日)まで開催されています。
ゴッホ生誕170年でSOMPO美術館では20年ぶりとなるゴッホ展
ゴッホの《ひまわり》はSOMPO美術館に常設展示されていますが、本展覧会では、国内外24か所からの出展作品全69点のうち、25点のゴッホによる油彩画が展示されています。
会場入口
17世紀から20世紀の静物画と共に名だたる画家の作品が展示
17世紀から20世紀の静物画と共に名だたる画家たち(クラウス、ドラクロワ、マネ、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、ヴラマンク、シャガールなど)の作品と共にゴッホの作品が紹介されています。
会場入口 ※撮影は会場の指示に従って下さい。
伝統17世紀オランダから19世紀
ゴッホ最初期の静物画です。当初は人物画を描く画家を目指していたそうです。初期の静物画には瓶や壺、果物や野菜、靴、鳥の巣といったモティーフを、褐色や茶、黒を中心とする暗い色調で描いています。
フィンセント・ファン・ゴッホ《麦わら帽のある静物》 1881年クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー © 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands
花は人物と並んで人気の高い主題で、静物画の黄金時代である17世紀には花を専門に描く画家も活躍していました。ゴッホが活躍した19世紀、フランスの中央画壇では歴史画や人物画を頂点とした理念のため、静物画は絵画のヒエラルキーの下位に位置づけられていました。
展示風景
会場にはゴッホが静物画を制作した時のコメントが掲示されています。
1885年から88年までゴッホはパリに滞在しており当時描かれた作品です。パリでは自然の明るい光や色に注目した絵が描かれ花の色も明るめの配色になっています。
フィンセント・ファン・ゴッホ《野牡丹とばらのある静物》1886~87年 クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー © 2023 Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands
展示室の壁紙の一部はゴッホのひまわりで展示室内がゴッホの世界観で演出されていますね。
展示風景
《ひまわり》と《アイリス》は本展覧会のメインビジュアルになっており、《ひまわり》はSOMPO美術館に常設で展示されています。こちらの2作品は会場内でも注目を浴びていた作品です。《ひまわり》と《アイリス》の作品完成時はゴッホ35歳の時で、画家生活後半の時期に描かれた作品です。
左)フィンセント・ファン・ゴッホ 《アイリス》 1890年 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation) 右)フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》 1888年 SOMPO美術館
ゴッホはヨーロッパ圏内のオランダ、ベルギー、フランスと住まいが変わり、年代によって作品の色彩や描き方の変化等を比べながら鑑賞する楽しみもあります。
会場では一部の作品を除いて撮影が可能です。(撮影ルールは会場の指示に従って下さい。)
今年はゴッホ生誕170年でSOMPO美術館では20年ぶりとなるゴッホ展。当初2020年に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となっていました。3年後の今年満を持して開催となりました。この機会に是非会場でゴッホの作品を鑑賞されてみては如何でしょうか。