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笛木優子さん「恋の楽しさ、悲しさを疑似体験」  恋愛リアリティーショー『韓国ドラマな恋がしたい』でホスト役

  • 2024.1.16

Netflixで配信中のリアリティーショー『韓国ドラマな恋がしたい』は、日韓の若手俳優が1カ月間の共同生活を送りながら、男女でペアを組んでドラマのオーディションに挑み、恋愛シーンを演じる中で関係性を育むリアルな恋愛物語。日韓のドラマや映画に数多く出演する笛木優子さんがホスト役を務め、後輩俳優たちを優しくナビゲートしています。撮影を通して出演者がどう変わっていったのか、リアリティーショーの魅力とは何なのか、話を聞きました。

出演者たちの成長に刺激をもらった

――恋愛リアリティーショー『韓国ドラマな恋がしたい』の企画をお聞きしたときの率直な感想を教えてください。

笛木優子(以下、笛木): 『恋愛ドラマな恋がしたい』シリーズはもちろん知っていましたし、リアリティーショーはもともと好きで見ていました。でも、視聴者として楽しんでいるだけで、自分が関わることはないだろうと思っていたんです。お話を聞いたときは、好きでいたからご縁をいただけたのかなと思いましたし、自分の好きなものとこのような形でつながれることが嬉しかったですね。

『韓国ドラマな恋がしたい』では、男女8人の若手俳優が共同生活をして、ペアでオーディションに挑戦しながら6つの恋愛ドラマを演じていきます。盛りだくさんで大変な企画ですが、それをやり切れたらすごく面白いものになるだろうと思いました。

朝日新聞telling,(テリング)

――実際にオーディションやドラマの撮影に立ち会われて感じたことは?

笛木: リアリティーショーなので、一瞬一瞬の出演者たちの行動や心の動きを見逃さないように、というスタッフの執念やエネルギーをすごく感じました。ドラマ1本1本もとても手が込んでいますし、そういった環境で撮ってもらえる出演者は幸せだな、と。撮影が始まってすぐに「これは間違いなく面白いものになるだろうな」と思いました。

――ホスト役にはどんな気持ちで臨んだのでしょうか。

笛木: 私はオーディションの進行やルール説明などをさせていただいたのですが、出演者たちの応援団のような気持ちで臨みました。最後まで1人も脱落することなく、とにかくやり切ってほしいと思っていました。もし出演者たちのモチベーションが下がったり適当な演技をしていたりしたら𠮟咤激励もしようと思っていたのですが、みんな一生懸命やっていたのでそれは必要なかったですね(笑)。ホスト役として韓国語も日本語も話さなければならず大変でしたが、とてもいい経験をさせてもらいました。

――第1話と最後の第12話とでは出演者の印象が大きく変わりました。8人の成長を間近で見て感じたことは?

笛木: 最初は女性陣も緊張していましたし、男性陣も「一体これから何が始まるんだろう」と不安そうな目をしていました。第1話のオーディションはみんな緊張していたため審査員からはかなり厳しい意見も出ていました。

そして、恋愛が動き始めてからは、すごく苦しい思いを抱えながらオーディションに臨まなければならない出演者もいました。状況は聞いていたので、苦しいだろうなと思いながらも、「何とか乗り越えてほしい」と祈るような気持ちで見守っていました。

共同生活で逃げ場のない環境も良かったのかもしれませんが、回を追うごとにみんな表情がとても良くなって、 最後はオーディションでの演技もすごく上手になりました。彼らの成長していく姿が私にとっても刺激になりましたし、勉強させてもらいました。

朝日新聞telling,(テリング)

自分をダメにするような恋愛はしないで

――今回のテーマの中でキスシーンをした相手に恋愛感情が生まれるのか、というものがありました。笛木さんはどうお考えですか?

笛木: 共演者に恋愛感情が生まれることは、あり得ると思います。自分自身がそうなるかは別として、若ければなおさら恋愛に発展することは理解できます。キスシーンを演じたからというよりは、一緒に作り上げる過程の中で自然と恋愛感情が生まれるのだと思います。

――番組では韓国男性がとてもストレートに感情を表現していることが印象的でした。

笛木: 主張の文化なので、韓国男性はストレートで正直な人が多いんです。だから、もしかしたらリアリティーショーは向かないのではないか、と少し心配もしていました。嘘がつけないので、好意のない女性とペアになって演じなければいけない場面になったら、嫌だという感情が前面に出てしまうのではないか、と(苦笑)。でも、そういった心配はまったく必要なかったですね。

男性が花を買ってきて花言葉を伝えるといった場面がありましたが、韓国男性はとてもロマンチストです。日本人からすると少しキザに映ることもあるかもしれませんが、それが韓国男性の魅力だろうなと思います。

朝日新聞telling,(テリング)

――まだ若い出演者たちが、仕事と恋愛のバランスについて悩みを口にする場面もありました。

笛木: 私自身も悩んできました。若いときは恋愛がメインになって、仕事の比重が下がることもありましたし、ある時は、両方全力で頑張ろうと思った結果、バランスを崩してしまいました。そういった経験を通して、だんだんうまくバランスがとれるようになるし、自分のことを大事にできるようになります。だから、失敗は失敗ではなく、ちゃんと次につながっているんです。

1つだけ言えるのは、自分をダメにするような恋愛はしないでほしい、ということ。恋愛のエネルギーによって仕事も頑張れるのが理想です。自分を殺してまで相手に合わせて、仕事もダメになってしまうような恋愛はやめたほうがいいですよね。そういったことがなければ、若いうちは特に恋愛も仕事も全力で頑張ってほしいと思います。

――改めて、『韓国ドラマな恋がしたい』の見どころを教えてください。

笛木: リアリティーショーは人間ドラマです。台本がないところでみんなが自分の感情をさらけ出して、いっぱい恥もかいている、それが魅力だと思います。恋愛の楽しさ、悲しさといったリアルな感情を疑似体験できるのが見る側の楽しさですよね。みんなが本気だから引き付けられる。作り込まれた台本のドラマや映画とはまた違う魅力をぜひ感じていただきたいと思います。

■尾越まり恵のプロフィール
ライター/株式会社ライフメディア代表。福岡県北九州市生まれ。雑誌、WEB、書籍でインタビュー記事を中心に取材・執筆。女性のハッピーを模索し、30代はライフワークとしてひたすらシングルマザーに密着していました。人生の決断を応援するメディア「わたしの決断物語」を運営中。

■慎 芝賢のプロフィール
2007年来日。芸術学部写真学科卒業後、出版社カメラマンとして勤務。2014年からフリーランス。

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