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【上野】パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ@国立西洋美術館

  • 2023.12.19
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上野の国立西洋美術館ではパリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ展が2024年1月28日(日)まで開催されています。

出典:リビング東京Web

会場入口

50年ぶりの大キュビスム展

ポンピドゥーセンターと国立西洋美術館という日仏を代表する国立美術館の共同企画によって本場パリ・ポンピドゥーセンターから初来日作品50点以上を含む約140点が展示されており、日本では50年ぶりとなる「キュビスム」の大型展覧会となります。20世紀美術の真の出発点となったキュビスムの全貌に迫る展覧会です。

出典:リビング東京Web

会場入口 ※撮影は会場の指示に従って下さい。

キュビスムとは

「キュビスム」は遠近法を解体する絵画の手法 で ルネサンス芸術にて確立された遠近法 · 単一ではなく複数の視点でモノを描くスタイルです。

20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始された美術運動のひとつ。20世紀初頭に起こったこの運動は、ポール・セザンヌのよって創始され「形態」に対する主張に影響を受けたジョルジュ・ブラックやパブロ・ピカソから多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向と云われています。

出典:リビング東京Web

展示風景

全14章の構成

前半は、ポール・セザンヌやアンリ・ルソーの絵画、アフリカの彫刻などキュビスムの多様な源泉を探る「キュビスムの起源」から始まり、ピカソとブラックが2人きりの緊密な共同作業によって全く新しい絵画を発明する軌跡を追います。

出典:リビング東京Web

展示風景

ポンピドゥーセンターの人気作品

初来日となる幅4メートルにもおよぶロベール・ドローネーの《パリ市》(右側)は、ポンピドゥーセンターを象徴する大作のひとつです。

アルベール・グレーズ作《収穫物の脱穀》(左側)は、複雑に入り組んだ幾何学的図形によって構成された典型的なキュビスムの作品で、一見何が描かれているのか見分けがたいのですが、画面の中央に収穫にいそしむ農民の姿が描かれています。こちらの展示作品は撮影することができます(撮影は非営利かつ私的利用の目的に限ります。一部エリアは撮影できません)。

出典:リビング東京Web

展示風景

ミュージアムショップ

オリジナルデザイン「プティシガール」缶がミュージアムショップで販売されています。1919年にフランス・パリで開催されたキュビスム展のためにグリス自身が制作したインビテーションをメインモチーフに使用した本展オリジナルの缶です。

出典:リビング東京Web

ピカソはカメラの普及により、 画家の価値が大きく下がってしまうと考え、 画家の新しい価値を作る必要があるという考えから「キュビスム」 という新しい手法で絵画制作に取り組むようになりました。 そこからピカソの作風を大きく変えることになりました。キュビスムは文明の発展がきっかけとなり美術界に大きな変革をもたらしました。

世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリのポンピドゥーセンターからはキュビスムの歴史を語る上で欠くことのできない貴重な作品が多数来日し、50年ぶりの大キュビスム展は大変貴重な展覧会かと思います。

キュビスムの絵画の解釈は難しい部分もあるかと思いますが、音声ガイドが参考となります。山田五郎氏の秀逸な補足解説で展示作品がより一層楽しめますのでお薦めの展覧会です。

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