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10年ぶりに本社に戻った私にコネ入社の社員「おばさんはお茶を入れて」⇒無知な社員が青ざめたワケは

  • 2023.12.17

私は50歳の会社員。仕事に人生を捧げ、10年前には海外支社へ転勤に。そこでも頑張った実績を買われて、このたびついに本社へ呼び戻されました。久々の本社は、若い人材を多く採用するようになり、活気に満ちた雰囲気です。またここで働けると思い、楽しみにして顔を出すと……?

気になる態度の人物を発見

10年ぶりの本社とあって、かつての後輩が社内を案内してくれることに。懐かしい顔ぶれとの再会を喜びつつ立ち寄った総務部の部屋に入ったところで、私はとある女性の態度が気になりました。

「あの子、ずっとスマホをいじっている様子だけど……。取引先と連絡している風でもないわね」

聞けばその人・シズカさんは、人事部長のめいっ子さん。いわゆるコネ入社の新人社員だそう。仕事をしっかりするなら入社の経緯は気にならないのですが、どう見ても意欲が感じられません。案内役の後輩いわく、誰かが勤務態度を注意すると、いつも「私の叔父は人事部長! 偉そうなことを言ったら、どうなるかわかっているの?」と脅迫まがいの物言いをするというのです。

おまけに、気に入らない契約社員さんやアルバイトさんに圧力をかけ、それが原因で辞めた人がいるほどだとか。しかし社長にまで話は行っていないようで、彼女は入社後今日までやりたい放題なのだそう……。

私と目が合うと?

図らずも、シズカさんを見つめてしまっていた私。なんと、目が合ってしまいました。すると彼女はこちらにズカズカと近付いてきたのです。

「さっきから何? あんた新しいパート? 私の叔父は人事部部長よ。クビになりたくなければ、私には逆らうんじゃないわよ」と、まさに脅迫発言をしてきました。仕事をするしないの前に、人としてどうなのでしょう? 私があきれていると、横暴さはエスカレート。「そうだ、おばさん。私、のどが渇いちゃった。ちょうどいいからお茶を入れてきて」と言うのです。

案内をしていた後輩は慌てて制止しようとしましたが、私は、込み上げる怒りをぐっと飲み込んで「わかりました」と答えました。「給湯室はあっち。早くしてね」とニヤニヤ笑う彼女を残して、本当にお茶の用意をしに行ったのです。

給湯室で社長に告発

私が給湯室でお茶を入れていると、たまたま社長が通りかかりました。

「おお、よく帰ってきたな。久しぶり……って、何をしているんだ?」

私は、シズカさんに直接言われた内容を社長に伝えました。さらに、追ってきた後輩もその話を補足し、社員皆が彼女の振る舞いに困っていることや、法律違反すれすれの実害を告発したのです。

「知らなかった……」と頭を抱えた社長は、人事部長をすぐに呼び出し、事実確認のためにシズカさんのところに一緒に行くよう指示しました。

私も、しかるべき鉄ついを下すため、思いついた作戦を実行に移すことにしたのです。

実は私…

私が総務部に戻ると、シズカさんは相変わらずスマホをいじっています。私が「お待たせしました」とお茶を差し出してようやく顔を上げたのですが、こちらを見て驚がくしたようです!

なぜなら、社員一同が立ち上がって私に深々と礼をし、その後ろには社長と人事部長も勢ぞろいしていたのですから。お茶を持ちながら、私は続けて言いました。

「お茶、どうぞ。あなたに逆らったら叔父の人事部長に伝わって即刻クビなのよね? それは困るかな……」

それを聞いた人事部長は慌てふためき、「な、なんてことを!」と、めいを叱りました。シズカさんは、「パートのおばさんにお茶頼んだだけでしょ?」と開き直っています。

そこで社長が私のことを紹介したのです。「正式発表前だが……。私は今期で退職する。次期社長は、10年海外支社で活躍したこの人だよ」と……。

数年後には?

私は、この事件を機に、次期社長として社員教育を徹底することを決意。入社後まともに仕事をせず、叔父の権力をかさに脅しをかけて何人も辞めさせたシズカさんや、コネ採用のめいを放置した人事部長のような人が好き勝手にできないよう、社内をしっかり取り締まることにしたのです。

こうして、働きやすい職場環境を目指して数年後……。私の会社は国内で「働きたい企業No.1」に選ばれるほどになりました。これからも、社員たちと協力しながら一緒に頑張っていきたいと思っています。

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仕事をしないどころか、クビをちらつかせて脅迫まがいの態度を取るコネ入社の新人社員……。一番手に負えないタイプですね。社長として、職場環境を改善するきっかけとしたのはさすがです。誰もが働きやすい会社になれたようで何よりです。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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