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「ちょっといい?」待合室で大声を出す息子に焦る私→すると、年配女性が強い口調で声をかけてきて!?

  • 2023.12.17

2歳の次男を連れて皮膚科に行ったときのこと。その皮膚科はいつも混雑していて予約時間ぴったりに来院しても20分くらいは待つことになってしまいます。次男はとてもおしゃべり。待合室でずっと私に話しかけてくるのですが、声の大きさに私はヒヤヒヤして小声でしゃべるよう注意していました。するとそこへ、見知らぬ年配女性が強い口調で声をかけてきたのです……。

大きな声で話す息子に焦る私

次男と私は順番が来るまで、おしゃべりをして待っていました。小さめの声で話していましたが、話に夢中になった次男は何度か声が大きくなってしまうことがあり、そのたびに「もう少し小さな声でお話しようね」と注意する私。

待合室にテレビなどはなく小さな音でBGMが流れているだけだったので、私は周りの人にうるさく思われていないかと気になっていました。

「ちょっといい?」

診察が終わり、待合室に戻って会計を待っているとき、隣にいた年配の女性が「ちょっといい? その子いくつ?」と私に突然話しかけて来ました。少し強い口調で尋ねられたため、私は「うるさいと苦情を言われる!」と思い、「2歳です。うるさくてすみません……」と思わず謝罪。

すると女性は、「2歳なのにそんなにおしゃべりがじょうずなの? すごいわね! 大人しく待っていられるし、とても偉いわ!」と次男を褒めてくれたのです。予想と正反対の反応に私はびっくり。女性は「お母さんとのおしゃべりが楽しいからちゃんと待てるのね」とやさしく言ってくれて、私は心が温かくなりました。

病院を出たあと、私は次男に「ちゃんと待てて偉かったね」と伝えました。場に合わせた声の大きさを考えたり、周りに配慮したりすることは当然のことです。しかし私は周りばかり気にして、次男が楽しくおしゃべりしていることや、大人しく待っていられることに目を向けていなかったのです。「お母さんとのおしゃべりが楽しいから」というあの女性の言葉は、もっと次男の良いところを見てあげるべきだと私に気付かせてくれました。

イラスト/はたこ


著者:香川えりか

ベビーカレンダー編集部/キッズライフ取材班

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