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徳川家康生誕の地、愛知・岡崎公園へ。パフェや八丁味噌の田楽などおめあてにしたいグルメの魅力も

  • 2023.12.17

一年間にわたって放送されたNHKの大河ドラマをきっかけに、多くの人があらためて関心を寄せた徳川家康の生涯。戦乱の世を終わらせ天下を統一した家康の人生は、愛知県岡崎市から始まりました。名所が多い岡崎市内でも、岡崎城がある岡崎公園は見どころや四季の魅力にあふれた、ぜひ訪れておきたいスポット。全国から注目を浴びてにぎわった余韻を感じながら、ゆっくりとめぐってみませんか。

徳川家康生誕の地、愛知・岡崎公園へ。パフェや八丁味噌の田楽などおめあてにしたいグルメの魅力も
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見学も散策も楽しい見どころ豊富な公園

徳川家康生誕の地、愛知・岡崎公園へ。パフェや八丁味噌の田楽などおめあてにしたいグルメの魅力も
天守の手前にあるのは、地元産の御影石と岡崎が誇る石工の技を生かしたベンチ。記念撮影におすすめのフォトスポット

愛知県のほぼ中央に位置する岡崎市へは、名古屋駅から電車で約30分。かつては三河国と呼ばれていた地域のこの街で、徳川家康は生まれました。寺社をはじめとした家康ゆかりの史跡や、ルーツをたどると家康に行きつく文化や産業が今も数多く残る岡崎。なかでも、家康生誕の地である岡崎城は、再建された天守を中心に一帯が岡崎公園として整備され、多彩な見どころを備えています。
天守の内部には、ジオラマや没入感を楽しめる体験型のシアターも交えて岡崎城や街の歴史を伝える展示があるほか、最上階には岡崎の街を一望できる展望室も。岡崎城下の街並みを眺めてみてはいかがでしょうか。

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水を湛えた龍城堀にかかる赤い欄干が絵になる神橋

面積が約10ヘクタールにも及ぶ公園内には、ゆっくりとめぐりたい見どころが豊富。家康の生涯や三河武士の歴史について詳しく紹介する資料館「三河武士のやかた家康館」は、2024年1月8日まで「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」として営業中です。モデルにした年代が異なる家康の銅像や、人形が舞い踊るからくり時計、パワースポットとしても注目される龍城(たつき)神社も公園内に。地元名物を集めたショップでは、岡崎みやげをチェックしてみてくださいね。

見た目にも味にも満たされる武将パフェ

徳川家康生誕の地、愛知・岡崎公園へ。パフェや八丁味噌の田楽などおめあてにしたいグルメの魅力も
徳川家康公パフェ960円。家康の兜にある歯朶(しだ)前立てを象ったクッキーは店内で焼いたもの

広い公園内には、散策途中にひと休みしたくなる飲食店がいくつもあります。隠居曲輪と呼ばれる場所に位置する「いちかわ」は、1927(昭和2)年から続く八丁味噌料理と甘味のお店で、三河もち豚を使った味噌かつや田楽、おでんなどの八丁味噌料理が充実しています。甘味のなかで特に人気を集めているのが、家康とその家臣である徳川四天王をイメージした華やかなパフェです。

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店内からは江戸時代に築造された龍城堀の石垣が一望できる

10年ほど前から始めたというこちらのパフェは、店主の市川さんが武将の人生や歴史を学び、イメージをふくらませたうえで考案したもの。歴史にすっかり詳しくなった市川さんは、今では岡崎の観光ガイドも務めているそうです。甲冑の色や兜の前立てなど、歴史好きの人ならすぐにどの武将かピンとくるビジュアルで、写真映えするスイーツとしても話題になっています。

徳川家康生誕の地、愛知・岡崎公園へ。パフェや八丁味噌の田楽などおめあてにしたいグルメの魅力も
味で選ぶか武将で選ぶか迷いそうな四天王パフェ。左から時計回りに、井伊直政パフェ、酒井忠次パフェ、榊原康政パフェ、本多忠勝パフェ各960円

インパクトのある見た目だけでなくおいしさも大切にしているのが人気の秘訣。愛知・西尾産の抹茶を使った自家製のみつや北海道産の小豆、静岡の名店から取り寄せる寒天など、一つ一つのおいしさにこだわった一品です。さまざまな味や食感が調和したパフェは、次は何が出てくるのかとわくわくしながら最後までおいしく味わえますよ。

岡崎では外せない八丁味噌グルメの名店

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なめし田楽定食1980円(田楽単品は850円)。なめしには契約した畑で専用に栽培された大根の葉だけを使用。一番出汁が香るお吸い物などどれをとっても絶品

岡崎を訪れたらぜひ味わっておきたい八丁味噌の「木の芽田楽」の名店も、岡崎公園内にあります。「八千代本店」は創業130年を超える和食の老舗。郷土の食材を用いた、身体によくて心あたたまる和食を提供し続けています。予約制で懐石料理も手がける八千代本店が代々受け継いできた確かな技や吟味した素材は、名物のなめし田楽定食でも大いに感じられます。

徳川家康生誕の地、愛知・岡崎公園へ。パフェや八丁味噌の田楽などおめあてにしたいグルメの魅力も
落ち着いた老舗の風情が漂う外観

名物のなめし田楽定食は、岡崎の名産である八丁味噌の味を存分に楽しめる豆腐田楽と、ご飯に大根の葉を混ぜ込んだなめしの組み合わせ。特注の木綿豆腐は水切りせず、紀州の備長炭で一気に焼き上げることでなめらかな食感はそのままに。内側は瑞々しいのに、外側は焦げ目がほんのり香ばしい絶妙の焼き加減は、老舗が誇る伝承技術で叶えられています。
豆腐にたっぷりと絡んだ味噌は、カクキューの八丁味噌。三河産大豆を使った八丁味噌をこし、ひと手間かけて使用しています。山椒の粉ではなく本物の木の芽が添えられているのも風味豊かなアクセントに。
主に三河産の白身を用いる刺身付きや天ぷら付きのちょっとぜいたくな定食もありますし、田楽は定食でなく単品での注文もできるので、気軽に立ち寄ってみてくださいね。

あらためて訪れたい季節限定の楽しみも

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歴史的にも価値が高いとされる空堀、清海堀。上から石積みをじっくりと眺める人も

「さくら名所100選」に選ばれるほど桜が見事で、盛大な祭りやライトアップも行われる岡崎公園。続いて4月下旬頃には優美な「五万石ふじ」が見ごろを迎えるなど、季節ごとの楽しみも。訪れるたびに違った魅力に出合える岡崎公園を訪れて、その奥深さをぜひ体感してみませんか。

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