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「婚活疲れでうっかり元カレに連絡」の前に。【一人で迎えるクリスマス・年末年始の過ごし方】

  • 2023.12.17

街はクリスマスムード一色。クリスマスから年末年始にかけてのこの時期、婚活していて独り身の女性の中には、どのように過ごすか悩ましい人もいるかもしれません。憂鬱や不安を加速させず、来年以降のハッピーな展開につなげるための過ごし方とは? 結婚、離婚、再婚、出産といったさまざまな経験から「男心に寄り添いながらも、媚びずに凛と生きる力」を発信する、人気恋愛コラムニスト・神崎メリさんに聞きました。

自分を惨めにする過ごし方はNG。お惣菜でプチ贅沢を

今年は恋人のいないクリスマス。でも来年こそは――。そんな思いを募らせている女性にとって、クリスマスから年末年始にかけての時期は「この先、私の人生はどうなるんだろう」と、うっかりネガティブな気持ちに陥りがちなタイミングです。イベントシーズンを迎えて「今年一年、婚活を頑張ってきたのに、結果が出なかった」と思い悩んでしまう人もいるかもしれません。

カップルや夫婦で過ごしている人をうらやましく思いがちですが、街を行く人たちが本当に幸せなのか、来年そのカップルがどう過ごしているのかなんて、誰にもわからないものです。誰かの人生と比べても、良いことはありません。

朝日新聞telling,(テリング)

恋人のいないクリスマスを過ごす方におすすめしたいのは、部屋をきれいに掃除して、プチ贅沢クリスマス会をすること。気の置けない友人を呼んでもいいですし、一人で過ごす場合も、クリスマス気分を味わえるよう部屋に飾りつけをしたり、少し贅沢なお惣菜を買ってきたりして、イベント気分を楽しんでみるのはどうでしょう。

雑然とした部屋で、自分のことが惨めに見えるような過ごし方をしてしまうと「こんな私だから、良い人と巡り合えないのかな」などと、自分を卑下し、どんどん思い悩んでしまいがち。それよりも自分が元気になれるひとり時間を過ごしたほうが良いですよね。

酔った勢いで元カレに連絡する前に……

お酒を飲む予定の人は、酔うと連絡したくなる男性の連絡先は消しておきましょう。ちょっといい感じになったもののうまくいかなかった相手や元カレに、寂しさ半分、酔った勢い半分で「最近どうしてるの?」と連絡を取るのは“あるある”ですが、それは一度捨てたゴミ袋をもう一度開けて「まだ使えるものはないかな?」と見返すようなもの。縁がある人なら、こちらが執着せずとも、必ず向こうからアクションが来ます。うっかり元カレのことを思い出してしまった人は、別れた理由やその人の苦手だったところを書き出してみると「だからうまくいかなかったんだな」と案外すっきりするかもしれません。

woojpn/iStock Editorial/Getty Images Plus

パートナー探しは年明けから。一人旅で「理想」を書き出す

クリスマスや年末年始の期間に、焦って出会いを求めたり、気になる人に連絡したりするのは、私はおすすめしません。どうしてもイベントムードが高まるので、冷静な判断がなかなかできなくなるからです。

パートナー探しは、年が明けて仕事始めの日を迎えてから。年末年始は少し日常から離れて、自分の理想や、2024年にやりたいことの棚卸しをしてはいかがでしょうか。この機に自分の理想とする相手やパートナーシップ像を、できるだけ細かく具体的に書き出してみるのです。

そう言うと「尊敬できる男性が周りにいなくて、自分が何を理想としているのかわからなくなった」と話す女性もいます。これまで仕事を頑張ってきて、積み上げてきた経験も自信も収入もそれなりにある、という女性ほど、男性の仕事への考え方や向き合い方を見る目は厳しくなります。

でも結婚は、仕事ではなく生活です。収入や仕事への姿勢だけではなく「穏やかで優しい」「思いやりがある」などの人としての内面にも目を向けて「どういう人と過ごしているときが、自分は居心地が良いのだろう」と考えてみると、人として相性が良いのはどんな相手なのか、自然と思い浮かんでくるのではないでしょうか。日々の延長ではなかなか考えにくいことなので、一人旅をしたりと日常から距離を置いて棚卸ししてみるのも良いですね。

yokeetod/iStock/Getty Images Plus

年末年始は無理して帰省しなくてもいい

もう一つ、婚活中の女性にとって気が重いのが「帰省」ですよね。年末年始は芸能人の結婚のニュースも増えるので、そうした話題と紐づけて、家族から「あなたはどうなの?」「親戚の〇〇ちゃんは、もう3人目の子どもが生まれたのよ」なんてプレッシャーをかけられることもあるかもしれません。そういう言葉があまりに負担で疲弊してしまうのなら「今は会わない」という選択肢をとってもいいのではないかと私は思います。

それでもやっぱり帰省せざるをえないのであれば、「結婚は?」攻撃をかわすために、あえて自分がどのように婚活に取り組んでいるか、具体的に話してしまってはどうでしょう。親は「この子は自分の将来についてちゃんと考えずに、仕事ばかりしているのではないか?」と心配していることが多いので(もちろん、それは余計なお世話なのだけど)、「ちゃんと考えているし、取り組んでいる」ということをアピールすると、少し圧が弱まるかも。

ぜひ、不安や憂鬱に振り回されるのではなく「今年は一人で最高のクリスマス・年末年始にするぞ」と前向きな気持ちで過ごしてみてください。そのポジティブなメンタルが、来年の出会いや幸せにもつながっていくはずです。

朝日新聞telling,(テリング)

■塚田智恵美のプロフィール
ライター・編集者。1988年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後ベネッセコーポレーションに入社し、編集者として勤務。2016年フリーランスに。雑誌やWEB、書籍で取材・執筆を手がける他に、子ども向けの教育コンテンツ企画・編集も行う。文京区在住。お酒と料理が好き。

■家老芳美のプロフィール
カメラマン。1981年新潟生まれ。大学で社会学を学んだのち、写真の道へ。出版社の写真部勤務を経て2009年からフリーランス活動開始。

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