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塩分摂取が多い方にオススメ! 簡単にできるクミンティーの作り方

  • 2023.12.17
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「クミン」というスパイスをご存じですか? スパイスは、ハーブと同じカテゴリーに属していて、生活に役立つ香りのある植物一般を指します(定義や区分については、諸説あります)。 シナモン、ジンジャー、わさびなどはスパイスの一種で、香りづけ・辛みづけ・色づけというような役割を持つ植物です。スパイスをうまく使えるようになると、日々のお料理レシピの幅がぐーんと広がりますし、クミンの持つさまざまな健康増進に繋がる作用を、身体に取り入れることもできますよ。 クミンの使い方・作用を知って、暮らしの中に取り入れてみませんか? 簡単にできるクミンティ―の作り方も、併せてご紹介します。

クミンの上手な選び方と保存方法

クミンは、セリ科の一年生植物。エジプトが原産地のスパイスで、5mmくらいの細長い形をしている種の部分を乾燥させて使います。輸入食品店や、スーパーのスパイスコーナーで入手可能で、少量だと200円くらいから売っています。ホールと書かれているものは、写真のような種の状態で売られていて、それを挽いたものはパウダーとして販売されています。

スパイスは香りが命! ホールで購入して、使う時に、使う分だけをパウダーにすると、より香りが引き立ちますので上手に選んでくださいね。また、香りは熱に弱い性質があります。コンロなど火のそばに置きっぱなしにしておくと、香りが逃げる原因にもなります。買ったら、戸棚などで管理するのがベストです。

クミンはどんな香り?

そんなクミンは、いったいどんな香りがするのでしょうか?

クミンの香りを嗅いでみると、日本人には、馴染みのある香りかもしれません。というのも、カレー粉を作る上でベースになっているのが、このクミン。とても重要な役割を持っているスパイスなのですよ。私がはじめてクミンを知った時、「インド料理店のカレーの香り」というのが第一印象でした。

クミンは、インドだけでなく、中東、アフリカ、ヨーロッパ、メキシコなどいろいろな国でよく使われるスパイスです。強い芳香が特徴で、スタータースパイスとして、調理前の油の香りづけによく使われています。野菜炒めを作る際に、油の中にクミンを入れて香りを移してやると、いつもの野菜炒めが、少し違った風味で楽しめるのでオススメですよ。

また、肉料理との相性がよく、鶏肉の炒めものにクミンパウダーをふりかけるだけで、新しいお料理レシピになります。

クミンは塩分摂取が多い方にオススメ!

クミンには、ビタミン類、カルシウム・リン・鉄分などのミネラル類が、豊富に含まれています。ビタミン類・ミネラル類には、体内をさびつかせ、血管やお肌を老化させる原因・活性酸素を無毒化する働きがあり、アンチエイジングにも期待されています。

また、クミンに含まれるカリウムは、摂りすぎた塩分を体外へ排泄し、体内の水分バランスを調整する働きがあり、高血圧の予防・むくみの解消にもつながります。

日頃、外食やインスタント食品などをよく食べる方は、塩分摂取が多くなってしまいがち。そんな方は、積極的に取り入れたいスパイスの一つです。

簡単♪クミンティーを飲んでみよう!

クミンの作用は取り入れたいけど、毎日カレーを食べるのはちょっと大変ですよね(笑)。

でも大丈夫! クミンを手軽に取り入れる方法が、お茶にして飲むこと。いわゆる、ハーブティーです。

カレー風味のお茶!?って思うかもしれませんが、お茶にすると、さわやかでちょっと刺激のある香りがして、カレーとはまた印象が違う味がするんですよ。

簡単に作れますので、ぜひ、試してみてください。

作り方はこちら!

<材料>

  • クミン 大さじ1程度
  • お湯 180cc

<作り方>

  1. クミンをフライパンで炒る。弱火で焦げないように注意しながら炒めていくと、だんだんと色がこんがりしてきます。香りが立ってきたら火を止めます。
  2. 緑茶や紅茶を入れるのと同様に、熱湯を注ぎ、3分蒸らして完成。蒸らす時間が長いと、苦みが出てきてしまいますので、注意してくださいね。また、クミンの量はお好みに合わせて、調整してください。

炒っているため、さわやかでスパイシーな香りのなかに、香ばしさも楽しめる、ハーブティーです。

ハーブの作用を体内に取り込むには、継続することが大切です。1日1杯を目安にして、日々の食事のお供として、続けて飲んでみてください。

植物のチカラを暮らしに生かし、健康促進につなげましょう!

<注意点>

妊娠中・セリ科の植物にアレルギーのある方・持病のある方は、医師に相談してください。

Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。

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