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まるで魔法のランプみたい“オイルランタン” が幻想的すぎる! 軽めアウトドアやチェアリングにもおすすめな理由

  • 2023.12.16

オイルランタンとはどういうもの?

キャプテンスタッグ「キャンプアウト 棚モック付ラウンジチェア(エイジンググレー×タン)」と「ビストロ ちょこっとテーブル」の上にオイルランタンを置いてみました
キャプテンスタッグ「キャンプアウト 棚モック付ラウンジチェア(エイジンググレー×タン)」と「ビストロ ちょこっとテーブル」の上にオイルランタンを置いてみました

筆者は色温度が低い(ケルビン値が低い)赤みを帯びて見える照明が好きです。昼白色や白色の照明よりも、白熱電球の色、あるいは朝焼けや夕焼けの空の色、ろうそくなどの炎の色のほうが好き。なぜなら気持ちが落ち着くから。雰囲気のいい飲食店には昼白色の照明よりも、電球色の照明が使われていることが多いですよね。

自宅の照明はほぼすべて電球色LED(発光ダイオード)です。ただし、仕事部屋だけは白色にしています。写真の色みを見たり、文章を正確に読む場所だからですね。

こうしてLEDの照明に囲まれていて不満はそうないのですが、ときには電力を用いないランタンの明かりが魅力的に思えてきました。

「自宅で使うときっと山小屋みたいになるのでは……。身近ではないぶん、非日常の雰囲気を楽しむことができ、新鮮な気持ちになれるのではないかしら。そして、万が一の災害のときにも役立ちそう」

「ランタン」(lantern)とは、ラテン語由来の英語で、持ち手があり照明部分をガラスなどで囲っている携帯用の照明器具のこと。日本の提灯も英語ではランタンと言いますね。燃料式と電気式があり、燃料式のものでは白灯油(はくとうゆ)、あるいはパラフィン油などを用います。「オイルランタン」はこの燃料式のランタンのことを指します。

電気式ではLEDを用いるものが主流です。キャプテンスタッグ「LEDバグランタン」(税込6600円)のようにUSB充電式のものもあります。

オイルランタンは扱いが大変じゃないの?

キャプテンスタッグ「キャンプアウト」ブランドにある「オイルランタンシェードセット〈中〉」(税込4180円)を手に取ってみたら、実際に試してみたい気持ちのほうが勝りました。アンティークなデザインも素敵ですし、価格的にもそう値が張るわけではありません。

自宅のベランダや庭で気が向いたときに使い、時には屋外に折りたたみチェアといっしょに持ち出して、「チェアリング」をするのも素敵かもと想像してみました。チェアリングとはおもに屋外にチェアを持ち出してのんびりするレジャーです。

筆者は早朝や夕方の空を見て写真を撮るのが好きなので、折りたたみチェアーとランタンを持って撮影に行くと、待ち時間もレジャーになりそう。

「よし、やってみよう」

オイルランタンの燃料には、白灯油かパラフィンオイルが指定されています。白灯油とは灯油のことです。一方、パラフィンオイルはロウソクのロウとほぼ同じ成分で、粘度があります。揮発しにくく引火点が高いために、持ち運びしやすいところが特長です。パラフィンオイルは白灯油よりも2倍の明るさになること、すすが出にくいところもメリットだそうです。

本体や箱にも記載されていますが、白灯油と名前が似ているように感じられる「ホワイトガソリン」は本製品には使用できません。両者はまったく異なるものなので、注意してくださいね。

取り扱いが難しいかと思っていましたが、燃料を入れて芯に染み込むまで15分程度待ち、ホヤ(ガラス容器)を一度上げてから、芯の長さを調整つまみで合わせつつ着火ライターなどで着火するだけ。拍子抜けするほど簡単でした。

消すときも調整つまみで芯を下げるとありますが、芯を燃料タンク内に落としてしまうこともあるので、ホヤを上げて息で吹き消すほうが楽でした。

オイルランタン用の“虫よけオイル”

虫はアウトドアにつきもの
虫はアウトドアにつきもの

屋外レジャーでは秋になってもなんらかの虫対策は必要になりそうです。照明を屋外で使えば虫もおびき寄せられるはず。蚊、蜂、蛾、蝿……漢字で書いていても虫偏が並ぶとため息が出ます。

チェアリングをしているみなさん方は虫対策をなにかされているのかと思い、チェアリングの普及活動を行っている「日本チェアリング協会(JCA)」の伊藤雄一さんにも話をうかがいました。

いわく、みなさんそれぞれ虫対策は各自で工夫しているようです。伊藤さんご自身には特定の銘柄などのこだわりはないそうですが、香りのいい蚊取り線香をお使いとのこと。

蚊取り線香……その存在を忘れていました。どことなく風流な感じでいいですね。

パラフィンオイルには虫よけ成分が含まれる製品もあり、通常のものよりも数百円高い程度です。今回は、キャプテンスタッグの「虫よけパラフィンオイル」(税込1650円)を使うことにしました。このレモングラスの香りが、トムヤムクンやグリーンカレーを連想され、おなかが減ってきます。

しかし、好き嫌いもありそうな香りなので、通常の「ランタン用パラフィンオイル350ml(イエロー)」(税込1320円)を使用し、前述の伊藤さんのように、蚊取り線香を使うなど虫対策は別に考えるのもありです。

筆者はさらに北見ハッカ通商の「ハッカ油スプレー」(税込1080円)を使うことにしました。

真夏に試したわけではありませんが、点火前に撮影の準備をしていると何カ所も蚊に刺されてしまいました。それが、虫よけパラフィンオイルを使用したランタンに点火してからは蚊に刺されなかったので、効果はありそう。蚊取り線香とハッカ油を併用すればさらなる対策になるのではないでしょうか。

オイルランタンは魔法のランプみたい

筆者はあいかわらず軽めな「やわらかアウトドア」派です。それでも、オイルランタンを追加しただけで、見慣れているはずの自宅や近所が非日常空間になる様子が気に入りました。

オイルランタンを眺めていると、荷造りを工夫してできるだけ軽装にして、いままで行ったことのない場所にも出かけてみよう、などといろいろな発想が湧きます。

オイルランタンはそんなわけで、筆者にはまるで魔法のランプのような存在になりました。ランプの精が現れて願いごとを叶えてくれたら、なおいいですね。(それは無理か……)

(千秋)

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