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「出張中に連絡してくんな」義母の状態を伝えても見舞いに来ない夫→言われた通り連絡をやめた結果!?

  • 2023.12.16

夫と結婚してからずっと、義母からの小言に耐え続けていた私。しかし、そんな義母が病気になり入院することになったのです。私はパートと家事の合間をぬって義母の世話をしていたのですが、夫はお見舞いにすら来てくれなくて――?

義母の入院が決まった日――。

夫に医師から聞いたことを伝えると、「病気が見つかったって聞いてから覚悟はしてたし」と案外落ち着いた様子でした。しかし、続けて送られてきたメッセージに、私は自分の目を疑いました。

義母が入院すると

「ざまあみろって思ってんじゃないの?お前はずっと母さんからいびられてたじゃん」

もちろん、私はそんなことは思っていません。夫は、実の母親が入院したことがショックで動揺しているのでしょうか……。

「今日はもう、会社を休んで家に帰って来たら?」と言うと、夫はバツが悪くなったのか、「八つ当たりして悪かった」と素直に謝ってきました。「お義母さん、あなたに会いたがってたよ」と言うと、しばらくは帰りも遅く、土日も休日出勤で義母のもとに顔を出せないと言う夫。

「今日はホテルに泊まるよ……」「頭を整理して、できるだけ早く気持ちを切り替えるようにするから」

動揺しているのか、夫はしばらく一人になりたいそう。私は何も言えず、ただ了承するしかないのでした。

「もう長くありませんよ」

2カ月後――。

義母が入院してから、夫がお見舞いに来たのはたったの1回。義母の落ち込んだ様子を見ていられなくて、私は何度も夫に面会に来るように言っていました。しかし、夫は「仕事の合間に顔を見せる」と言うだけで、一向に来ないのです。

そんなある日、夫のスーツのポケットから飲食店の領収書が。「飲みに行く時間があるなら、お義母さんに連絡してあげてよ……」とこぼすと、「それは客や取引先と食事してるだけだ」「遊んでるんじゃなくて仕事のうちだから」と冷たい返信が返ってきました。

入院前は、私を目の敵のように思っていた義母。しかし、最近はかなり弱っているようで、私に何も言ってこなくなったのです。できるだけ夫に義母との時間を作ってほしい……。そんな私の願いは夫には届きませんでした。

さらに1カ月後――。

医師から「お義母さんはもう長くありませんよ」と聞かされた私。夫に連絡しようとスマートフォンを開くと、夫から「来週から1週間出張が入ったから」とメッセージが来ていました。

義母からのメッセージにも返信せず、面会にも来ない夫。「どんどん弱っていく母さんを見るのもしんどいんだよ」と伝えましたが、これではあんまりです。上司にも義母が病気であることを伝えているはずなのに……。

「本当に出張なの?ここ最近、言ってることとやってることがちぐはぐに思えるよ」「お義母さんには時間が残ってないの。お義母さんの気持ちも考えてあげて……」

私が「お義母さんの面会に行ってほしい」「お義母さんからの連絡を返してあげてほしい」と毎日のように繰り返していたからか、夫のイライラもピークに達してしまったようです。

「俺が会ったからって母さんの病気が良くなるわけじゃないだろ!」「出張に文句があるなら会社に連絡しろよ」「仕事の邪魔されたくないから出張中に余計な連絡してくんなよ。母さんにもそう伝えておけ」

そう言って、夫は一方的にメッセージのやり取りを終わらせてしまいました。

その後も、家でも口を聞くことのないまま、夫は出張へ行ってしまったのです。

言われた通りに連絡をやめた私

1週間後――。

「これから飛行機乗るから3時間後に迎えに来て」

「葬儀中だから無理」

「葬儀?誰の?」

「あんたの母親だよ」

言われた通り、私は出張中の夫に一切連絡しませんでした。義母も、私に「自分が亡くなっても息子には知らせなくていい」って言っていましたから。

義母が亡くなる1カ月ほど前――。

夫の行動に不信感を抱いた義母は、私に夫の身辺調査を頼んできました。すると、不倫の証拠が山ほど出てきたのです。相手は会社の部下でした。

出張も嘘だろうとにらんだ私は、夫が出張に向かってから夫の勤める会社に電話。出張がないことを確認したのです。

義母や私をないがしろにして、不倫相手にずいぶんと入れあげていた夫。義母の遺産が入るからとたかをくくり、借金までしていたようです。

「離婚して」

義母は、息子ではなく、私に遺産を譲ることを決めてくれました。「息子からはしっかり慰謝料を取るんだよ」「いびったりしてごめんなさいね」と言って、義母は亡くなったのです。

「今すぐ向かうから!離婚の話もちょっと待っててくれよ!」「不倫相手とは別れるから、どうか最後にチャンスをください……」と言った夫。

取り返しのつかないことをしてしまったことにまだ気付いていないようです。しかし、病気の義母を見舞わず、世話を私に押し付け、自分だけ不倫相手と楽しんでいた夫とは、もうやり直せません。

その後――。

離婚を泣いて嫌がっていた夫ですが、義母から預かった夫への手紙を見せると、すんなり離婚に応じてくれました。そこに書かれていたのは、夫への恨みつらみ。「離婚して慰謝料をしっかり払わなければ、ずっと恨み続ける」とも書いてあったようです。

夫から慰謝料をもらった私は、別の土地へ移り住みました。あれからも毎年、義母のお墓参りには行っています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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