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「結婚はないな…」男性が一瞬で冷める「彼女がもっとも言ってはいけない一言」

  • 2023.12.14

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、「コスパがいい」結婚を望んでいる29歳女性のお悩み。年収900万超の彼氏をゲットしましたが…。三松先生が、カップルのお金のルールについて、すべきこと、してはいけないことを教えてくれます!

結菜(29歳)、稼ぎ力レス。結婚で挽回すれば大丈夫! と思ってた

【レスなひとびと】vol. 225

空港でグランドスタッフとして働く結菜は、年収が入社時から変わらないのが悩み。「日本経済、どうなってんの。ドイツを見習え」とぼやく日々。
それでも転職する気が起きないのは、福利厚生がバツグンにいいからだ。海外への飛行機は数万円割引、国内への飛行機はうまくいけば無料で乗れてしまう。旅行好きの結菜には、最高の環境。

しかし、このまま年収がずっと上がらないのはキツい。手取りは20万円いかないから、美容費や服飾費、旅行先でのホテル代や食費にすべて消える。実家暮らしだから、なんとかなっているものの。

将来的にはマンションを持ちたいと思うも、頭金はどうすんだ。

だから、結菜は婚活することにした。稼ぎのいいのパートナーを探せば一発解決。結婚はコスパがいいってネットニュースで読んだ。

パートナーの条件をあれこれ挙げてみる。
まずは安定年収。その次に、なんでも結菜に賛同してくれる寛大さ。年は5歳差以内で、身長175センチ以上。

外見はバッチリかわいい結菜。メルカリ達人なので洋服コーデも優秀。コリドー街で、すぐ相手をゲットした。メーカー勤務の遼くんは、話し方が穏やかで年収900万越えの塩顔男性。

3度目のデートで告白されてお付き合い開始。驚きの事実が発覚したのは、クリスマスデート中のこと。赤坂の一軒家フレンチで、将来について夢を語ろうと思った矢先。

「あ、俺、今月カード止まってるんだった。結菜ちゃん、キャッシュある?」

「え、結菜6000円しか持ってないよ」

「大丈夫、そしたらギリ足りるかな。LINEペイは?」

今まで全部ごちそうしてくれてたのに、彼女になったとたん、お金とるの? っていうか、カード止まってるってどういうこと?

「遼くん、ちょっとクレカの明細見せて」

「え〜! 恥ずかしいなあ。まあ、別にいいか」

真っ白なクロスのかかったテーブルで、遼のスマホを凝視。履歴に、怪しいものはない。

でも、とにかく飲み代が多い。タクシー代も。手取りは70万円超えらしいけど、カードの請求額は50万円超え。家賃は20万円だって言ってた。もしかして、貯金全然ないんじゃない?

バルのあとは、ふたりで遼の家へ。酔っ払った遼は「結菜ちゃん、かわいい」とおしりをモミモミ、顎クイしてチュッ。結菜は全然そんな気持ちになれない。

だって、リッツで結婚式挙げたいし、マイホームは品川あたりに欲しい。海外旅行にだって行きたいもん。子どもにだって、いい教育を受けさせたい。それなのに、全然貯金がないなんて。

「ねえ、遼くん。さっきの話なんだけど」

「ん?」

「遼くんって、貯金とかしてる? 結菜、心配になっちゃって」

「…心配ってなに?」

「だってこれから結婚したら、いろいろお金、必要になるでしょ」

「そんないるもんか? 結菜も全然貯金ないって言ってたよね」

「だって結菜は、手取り少ないもん」
上目遣いに甘えて言った。

「え。俺の貯金頼みってこと?」

離れる手。冷めた顔。ああ、可愛く言えばなんでも許されるって思ってたのに!

【三松さんからのコメント】

結菜さん、お金目当ての本心を出しすぎましたね。モテそうな彼をゲットしておきながら、とにかく気にするのは資金のことばかり。せっかくのクリスマスデートで「貯金してる?」は、もっとも言ってはいけないワードです。彼も萎えてしまうでしょう。

結菜さんが、節約したり、少なくても貯金ができるタイプならわかります。でも、実際は稼ぎが少ないのを理由に貯金ゼロ。
人のお金の使い方を指摘する前に、自分のお金の使い方を見直してからモノを言え。支出を減らせないのなら、収入を増やす努力をするのが賢い女性。副業を考えるとかね。

旅行が大好きでリーズナブルに行けるなら、旅の様子をブログにしてアップしてフォロワーを増やすとか、今風の稼ぎ方はいくらでもある。

都内の平均住宅価格を知っていますか? 彼の年収が1000万円あったとしても、結菜さんもがんばらないとキツいのです。
彼も努力ナシで今の年収のわけじゃない。付き合いたての状態で、彼のお金を自由に使う権利はありません。彼の立場に立って考えてみて。

「稼ぎ力レスは、しょうがないとあきらめないこと。努力はしてみよう! レスな分を彼に出してもらおうとするマインドは、いつかばれて愛にヒビが入ります」

三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。

©buritora/Adobe Stock

文・三松真由美

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