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その発想はなかった! 子なし夫婦が赤ちゃんから学んだ肌トラブルの解決法とは?

  • 2023.12.15

家族構成や家庭環境が違えば、同じものを見ていても見えてくる景色は違うもの。私たち夫婦は、大人になってからは特に大きな病気やけがでなければ病院へ行くことはありませんでした。ある日、夫の後輩から子どもがいる家庭ならではの情報を教えてもらい、それを夫が自分の肌の不調に応用してみたら調子が良くなったことをお話しします。

子なし夫婦のささやかな楽しみ

結婚して10年目を迎える私たちは、子どものいない夫婦2人だけの家庭です。私は結婚を機に専業主婦へ、夫は高校を卒業してから入社したインフラ系の会社に勤めています。

夫が本社へと転勤になり3年がたったときの春、夫が地方で勤めていたときの後輩が本社へ配属となり、10年ぶりに一緒に働くことになりました。

夫の後輩は本社勤務1年目にして子どもが生まれたそうで、慣れない仕事と初めての育児の板挟みに苦労している様子。休み時間にはガス抜きがてら、夫へ子どもの話をすることがあるそうです。

後輩の子どもが最近習得した行動や、離乳食を始めた話、子どもと一緒に入るお風呂でのおもしろい姿など、私たちの生活とは違う世界の話ばかり。夫は家に帰ると、その日聞いた後輩の子どもの成長を楽しそうに教えてくれます。

私もその話を聞いてほほ笑ましい気持ちになるので、いつしか1日の中のささやかな楽しみとなっていました。

急に保湿剤を欲しがる夫

ある日、いつものように仕事から帰ってきた夫が、開口一番「ニベアか何か、保湿剤はあるか?」と聞いてきました。ちょうど私が体の保湿用に使っていた保湿クリームがあり、それを手渡すと夫は腕まくりをして、おもむろに左の前腕に塗り始めました。

最初は肌の保湿に興味が出たのかと思いましたが、帰って来て急に保湿をしたくなるわけがありません。不思議に思った私は、思わず「左腕に何かあったの?」と夫に尋ねました。

すると夫は、「今日、後輩から保湿すると良いって聞いたから試してみようと思って」と答え、その日から毎日こまめに左の前腕を保湿するようになったのです。

そのころの夫は、湿疹のように目に見えるような肌の異常が現れているわけでもないのに、左の前腕にピリピリとする感覚があることを悩んでいました。会社でいつものように後輩と話しているとき、夫がつい肌に現れた不調を漏らしたのだそう。

すると「左の前腕が卓上扇風機の風をずっと浴びているので、肌が乾燥してしまい自分の子どもと同じように肌荒れを起こしているのではないか」と後輩から冗談混じりに指摘され、保湿剤を勧められた夫はすぐさま行動に移したのでした。

保湿は肌のバリア機能を高める?

後輩の子どもは、当時生後8カ月。毎日お風呂上がりや食後に、子どもの体や顔へ保湿剤をたっぷりと塗りたくるのだとか。乳幼児は小さな傷や湿疹が出ても強い薬が使えないため、医者からは「とにかく保湿をしてください」とのこと。

続けて「保湿剤を塗ると皮膚のバリア機能が強化されます。大抵の傷や湿疹であれば、保湿して自然治癒力を上げることで治りますよ」とも言われたそうです。

後で調べてわかったのですが、赤ちゃんと大人の皮膚の作りは同じでありながら、赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚の半分ほどの厚みしかないのだそう。水分の保持機能や外からの刺激をブロックして皮膚を保護する役割を持つ角質層が薄ければ、その分皮膚への刺激に対して抵抗力が弱い状態になります。

すると「アトピー性皮膚炎」などの皮膚疾患にかかりやすくなるそう。同じように、大人も加齢と共に皮膚の皮脂量が減っていくため、乾燥肌になりやすいそうです。

乾燥肌は悪化すると「皮脂欠乏性湿疹」などを発症し、肌のかゆみで眠れなくなる場合もあります。「とにかく保湿を」という医者の言葉には、皮膚疾患を防ぐためにも肌のバリア機能を高めなさいという意味があったのかもしれません。

肌のバリア機能を上げて肌の異常を治すというのは、子どものいなかった私たちにはない視点からの発想。加齢と共に肌のバリア機能が低下していくことも、後輩の話がなければまだ先の話と思い、肌の保湿へは思い至らなかったでしょう。

良くも悪くも人の考えを受け入れられる夫は、後輩からの話を元に、自分の腕にも応用してみようと考えたのです。結果、徐々に左の前腕の痛みは薄くなり、夫が再び転勤となった次の春には完全に痛みはなくなりました。

まとめ

こうした子どもがいる生活ならではの視点から学びを得られることは、とてもおもしろいことだなと夫婦でうなずき合いました。夫と後輩のような関係性がない場合、私たちのような子なし夫婦には子どもの話をしづらいもの。後輩がいなければ、今回のような知識を得られることはなかったのだろうなと思います。子どもがいないことに後悔はありませんが、こうしてとても貴重な体験をさせてもらっていることは素晴らしいことだと感じました。

夫の後輩や部下の子どもが成長した話を楽しみにすると共に、環境が違う家庭ならではの視点から得られる学びを、夫婦共々今後も吸収していけるといいなと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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取材・文/山本さつき


監修者:医師 黒田愛美先生

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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