他界した祖父を想い【私もそっちに行くわ】と話す祖母 → 孫が"必死に説得"した結果！？＜ほっこり＞

筆者の友人の話なのですが、認知症のおばあちゃんが、たまにとんでもないことを言い出すそうなんです。
今回は、そんなおばあちゃんにびっくりしたけど思わず笑ってしまったというエピソードを聞いてきました。

ボケているおばあちゃん

私のおばあちゃんは少しボケています。

そのため、「いないはずの人と話した」とか、「行っていないはずの場所に行った」などという話はしょっちゅう聞いていました。

「あ、おじいさん」
そう言っておばあちゃんは、何もない壁を見ながら話し始めました。

おじいちゃんは数年前に亡くなっています。
そのため私は「おじいちゃんのことを思い出したのかな？まぁ、いつもの症状だろう」くらいに思っていました。

そのとき
「うんうん、そうだね。もうすぐそっちに行くよ」
とおばあちゃんが言い出しました。

たとえ認知症の症状から出た言葉でも、「そっちに行く」なんて言われると、ドキッとしてしまいます。

私は思わず
「そっち行っちゃダメ－！」と止めに入りました。

ですがおばあちゃんは
「でも、おじいさんを放っておけないから行かなくちゃ」
と言うのです。

私はおばあちゃんを説得してみることにしました。

私「おばあちゃん、あっちに行くのにはいろいろ手続きが大変らしいよ」

おばあちゃん「えっ、手続きなんてあるの？」

私「そうだよ。すごく時間かかるし、すっっっごくめんどくさいよ」

するとおばあちゃんは、少し考えて
「そうなんだ。じゃあ……やっぱりやめとこうかな」と言い出しました。

「ちょっ！！おばあちゃん！！（笑）」なんともあっさり行くのをやめたおばあちゃんに、思わず笑ってしまいました。

おじいちゃんへの愛よりめんどくささが勝ったのは少し複雑でしたが、行くのをやめてくれたようでホッとしました。

これが本当かはわかりませんが、その後もおばあちゃんは元気に暮らしています。

おばあちゃんが「私もそっちに行こうか？」なんて言うと一瞬ヒヤッとしてしまいますね。
めんどくさくなって、あっさり中止するおばあさんには思わず笑ってしまいましたが、これからも元気に長生きしてほしいですね！

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：橘るい