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横澤夏子「時代の空気を読み、きちんとマイナーチェンジをしていくことが求められる」

  • 2023.12.12

出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、出産・産後で出会ったいい女を実演。今回は、時代の空気を読める女性、「キャッチコピーを令和版にする女」になりきり。

時代に合わせたマイナーチェンジは大事。

6~7年前のことになりますが、ボジョレーヌーヴォーの解禁イベントでMCの女性が、「若くないのに“若井”です」というキャッチコピーを披露していて、記憶に残っていたんです。それが最近、別のイベントで再会を果たすことに! 嬉しくなって、「以前、お会いしましたよね? 私の口からは言いづらいですけど、あの、一言をお持ちの方ですよね?」と聞いたところ、「覚えていてくださって嬉しいです」と。さらに、「今はコンプライアンスがありまして、『いつまでも若くいたい、若井です』になったんです」と教えてくれました。それを聞いて、ちゃんとアップデートをして令和の時代を生き抜いている姿勢に感動したんです。もちろん、MC業としてもプロ。再会したのは婦人科系の病院で行われたイベントだったのですが、私がコメントを言いやすいようにお膳立てしてくれるんです。思い返すと、ボジョレーヌーヴォーの解禁イベントでも、みなさんをアシストしながら会場を盛り上げていました。その時は、ボジョレーヌーヴォーを広めたフランス人の方が、フランス語で乾杯の掛け声をかけるのが見せ場の一つだったのに、なぜか、日本語で「乾杯」と言ってしまったというハプニングが発生したのですが、若井さんが見事にフォロー。むしろ、若井さんがしっかりと見せ場について説明していたことがいいフリとなって、よりハプニングが面白く際立っていました。そういうところも素晴らしいですよね。

若井さんのような人になるには、時代の空気を読み、きちんとマイナーチェンジをしていくことが求められると思います。また、ウケなくなった言葉は使わず、人に迷惑をかけないようなフレーズを選ぶ。そうして、人からツッコまれるような状況を整えたいですね。

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。バラエティ番組やCMで活躍中。今年6月に第三子を出産。

※『anan』2023年12月13日号より。写真・中島慶子 文・重信 綾

(by anan編集部)

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