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ドンキで3,278円のワイヤレスイヤホンは本当に高音質で低遅延なのか検証してみた!

  • 2023.12.11

驚安の殿堂「ドン・キホーテ」では、プライベートブランド「情熱価格」シリーズで、さまざまなオリジナル商品を開発しています。なかでも「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」は、高音質で低遅延だとネットで話題になっているのです。そこで今回は、実際に筆者が購入して、本当に高音質で低遅延なのか確認したいと思います。

ドンキの情熱価格で完全ワイヤレスイヤホンが3,278円で発売中!

驚安の殿堂というキャッチフレーズで有名な量販店「ドン・キホーテ」では、食料や雑貨、衣類、家電、ブランド品など、あらゆる商品が格安で売られています。

なかでも、ドン・キホーテのプライべートブランド「情熱価格」では、3,278円という低価格で完全ワイヤレスイヤホンも発売されているのをご存じでしょうか?

商品名は「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」で、パッケージを見る限り高音質で低遅延がウリのようです。

筆者は、本当に商品名どおりの性能なのか気になったので、実際に購入してその実力をチェックしてみたいと思いました。

ドンキで3,278円のワイヤレスイヤホンは本当に高音質で低遅延なのか検証してみた1
こちらがドンキ・オリジナル情熱価格の「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」のパッケージ。低遅延モード、AAC対応、IPX5の防水対応など、商品のウリが分かりやすく表現されています(筆者撮影)
ドンキで3,278円のワイヤレスイヤホンは本当に高音質で低遅延なのか検証してみた2
パッケージの裏面をみると、透明の窓から充電ケースがみえるようになっています。カラーは黒、白、青の3色あるので、ここで実際の色が確認できるでしょう(筆者撮影)

ところで、「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」の“低遅延”とはいったい何のことでしょうか?

Bluetoothを利用したワイヤレスイヤホンは、無線で音の情報をイヤホンへ伝送しているため、音がイヤホンから流れるまでに、どうしてもタイムラグ(遅延)が発生してしまいます。

そのため、ワイヤレスイヤホンでスマホのゲームや動画を楽しんでいると、音がわずかに遅れて聴こえてくることがあるのです。

ゲームのプレイ中やYouTube動画の視聴中に音がズレていると、かなり気になって集中できません。

とくに、スマホでゲームをするときはプレイへの影響も大きいので、ゲーマーにとっては音の遅延がかなり気になるはずです。

まずはドンキのワイヤレスイヤホンのスペックをチェック!

ドン・キホーテの「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」はBluetoothで接続されるワイヤレス型のイヤホン。カラバリは白、黒、青の3色が用意されています。

価格は3,278円(税込)なので、ワイヤレスイヤホンとしては割安なほうですが、現在はダイソーでも1,100円でワイヤレスイヤホンが発売されていますので、必ずしも激安というわけではありません。

ドンキのワイヤレスイヤホンのスペックをチェック1
こちらがパッケージの中身です。本体と充電ケース以外に充電用のUSB Type-Cケーブルと、予備のイヤーピース、そして取り扱い説明書が付属します(筆者撮影)

イヤホンの形状は、イヤーピースを耳の穴に押し込むカナル型となっていますが、AirPods Pro第2世代にそっくりです。イヤーピースはS・M・Lの3種類付属されているので、自分の耳にピッタリのものに付け替えられるのはありがたいですね。

ドンキのワイヤレスイヤホンのスペックをチェック2
イヤホン本体の形状はイヤーピースを耳の穴にいれるカナル型ですが、AirPods Pro第2世代とそっくりです(筆者撮影)
ドンキのワイヤレスイヤホンのスペックをチェック3
イヤーピースはS・M・Lサイズの3種類が付属されていて、最初からイヤホン本体についているイヤーピースがMサイズとなります(筆者撮影)

BluetoothはVer5.3なので、低遅延&省電力仕様となっているほか、音声コーデックはSBC以外に高音質なAACにも対応するので、音質には期待が持てそうです。

再生時間は長めでイヤホンだけなら最大6時間、充電ケースを利用すると約21時間使えます。充電ケースはUSB Type-Cを採用していますが、急速充電などには対応しておらず、イヤホンと充電ケースともに、フル充電するには約2時間かかります。

ドンキのワイヤレスイヤホンのスペックをチェック4
充電ケースにはUSB Type-Cが採用されていますが、急速充電には対応しておらず、フル充電には2時間ほどかかります(筆者撮影)

イヤホン本体は標準的な手のひらサイズなのですが、その軽さには驚かされます。イヤホン本体と充電ケースを合わせても約36g程度しかなく、AirPods Pro第2世代と比べると20gも軽いのです。

たった20gですが、より軽量なイヤホンを探している人なら気になる部分です。

なお、イヤホンの操作はタッチセンサーが採用されており、目印などはありませんが、音楽の再生・一時停止の切り替えや曲送り、音量の上下などが操作できます。

マイクも搭載されているため、通話やSiri、Google アシスタントなどにも対応していて、スマホと接続すると便利な商品となっています。

ドンキのワイヤレスイヤホンのスペックをチェック5
タッチセンサーはスティック部分の上の先端にあります。最初は慣れませんが操作をしているうちにすぐ覚えるので、不便ということはありません(筆者撮影)

■情熱価格「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型(JN-DQTWSS)」のスペック

【Bluetooth】Version 5.3 Class 2
【Bluetoothプロファイル】HFP、A2DP、AVRCP
【オーディオコーデック】SBC/AAC
【動作範囲】10m
【音楽再生時間】最大6時間(イヤホンのみ)/約21時間(イヤホン+充電ケース併用)
【充電端子】USB Type-C
【駆動方式】ダイナミック方式
【ヘッドホン出力】最大4mW
【インピーダンス】32Ω
【イヤホンサイズ・重量】33×23×21mm・約3.5g
【ケースサイズ・重量】60×25×50mm・約33g
【防水・防塵】IPX5
【充電時間】約2時間(イヤホン/ケース充電)
【カラー】BK(黒)/WH(白)/BL(青)
【価格】3,278円(税込)

スマホとBluetoothで接続する方法を確認しておこう!

実際にドン・キホーテの「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」をテストする前に、スマホとBluetoothでペアリングする方法を確認しておきましょう。今回はiPhone 13で接続する方法を紹介します。

まず、低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型イヤホンをケースから出すと、すぐにBluetooth接続モードになります。

次に、スマホの設定を開いたらBluetoothをオンにして、新しいデバイスを検索。「JN-DQTWSS」を選択してペアリングすれば、すぐに接続されて音楽を聴けるようになります。

スマホとBluetoothでペアリングする手順

スマホとBluetoothでペアリングする手順1
まず、低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型をケースから取り出します。これでBluetoothのペアリングモードが開始されます(筆者撮影)
スマホとBluetoothでペアリングする手順2
次にiPhoneのコントロールセンターでBluetoothをオンにして、Bluetoothの設定画面へ移動します(左写真)。すると、「JN-DQTWSS」が新しいデバイスとして表示されるので、これをタップしましょう(右写真)
スマホとBluetoothでペアリングする手順3
自分のデバイス欄でJN-DQTWSSが「接続済み」になっていれば、Bluetoothでのペアリング作業は完了です

低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型の音質はなかなかのもの!

それでは、実際にドン・キホーテの情熱価格「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」を使ってみましょう。

今回は、iPhone 13と接続して音楽を聴いたときの音質と、ゲームのプレイとYouTube動画を視聴して遅延の度合いを検証してみます。

低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型の音質はなかなかのもの1
iPhone 13と低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型を接続して、音質やゲームをプレイ中の遅延などを検証してみました(筆者撮影)

まずは音楽を聴いたときの音質ですが、全体的に尖った部分がなくとても聴きやすい印象を受けました。

低音部分が少し膨らみ気味ですが、それ以外の中音・高音は変に主張せずしっかりと聴くことができます。

低音部分が少しだけ出ているので、ドラムなどの低音ガンガン系を聴くと、低音好きにはたまらないかもしれません。

しかし、高音はそこまで主張していないので、いわゆるドンシャリ系とも違います。ドンシャリ系が好きな人にはあまり向かないかもしれません。

また、タッチセンサーも反応がよく快適に操作できますが、誤タッチを防ぐために長押し中心のタッチ操作となっているため、“すぐに曲を飛ばしたい”、あるいは”すぐにスマホのSiriを呼び出したい”場合はやや手間がかかってしまうのがネックです。

低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型の音質はなかなかのもの2
イヤホンの操作はタッチセンサー式ですが、誤タッチ防止のために長押し中心になっているため、多少、手間がかかってしまいます(筆者撮影)

低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型の低遅延モードはその効果がハッキリ分かる!

次に低遅延について検証してみます。低遅延モードへの切り替えは、右イヤホンのタッチセンサーを2秒ほど長押しすることで切り替えられます。

低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型の手遅延モードはその効果がハッキリ分かる1
低遅延モードは、右イヤホンのタッチセンサーを2秒ほど長押しすることでオンになります(筆者撮影)

今回は筆者がよく遊んでいるゲームとYouTube動画で遅延の具合を調べてみました。

まず、通常モードで動画をみてみると、口の動きと声が体感で0.08秒(5フレーム)ほど遅れて聴こえてきます。

ゲームを遊んでいてもこの0.08秒の遅延は変わらず、おそらく多くの人がハッキリと遅延を感じると思います。

次に、低遅延モードを試してみます。低遅延モードをオンにすると、YouTube動画の視聴ではほとんど遅延を感じません。

ゲームをプレイしてみると体感で0.03秒(2フレーム)ほど遅れているように感じます。これは微妙な感覚で、音ゲーや格闘ゲームなどの入力がシビアなゲームでは影響があるでしょうが、RPGやシミュレーションなどではまったく気にならないでしょう。

筆者の場合、音ゲーではタイミングの調整ができる範囲で、アクションゲームも普通にプレイすることができました。

ちなみに1フレームとは1/60秒のことです。ゲームは1秒間に60枚の画像が表示されるため、ゲーマーたちはゲーム内の時間の長さをフレーム単位で認識しています。

というわけで、今回は筆者の体感で判断しているので、人によって感じ方は異なると思いますが、低遅延モードの効果はしっかりと感じることができると思います。

まとめ

いかがでしょうか? 今回はドン・キホーテの情熱価格「低遅延モード搭載完全ワイヤレス スティック型」をテストしてみました。

その結果、「音質はさすがAACコーデックだな」と思わせるほど高音質で、この価格なら納得の性能です。とくに、低音好きにはハマるでしょう。

また、低遅延モードもハッキリその効果を感じることができました。入力にシビアなゲーム以外なら、ほとんど遅延を感じることはないと思います。

さすがに対戦格闘ゲームでは厳しかったのですが、自分のペースでゆっくり遊べるゲームなら、ゲーマーの人にもオススメできます。

By OTONA LIFE

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