「最近、イライラが止まらない」「夜も眠れない」「なんだか体がだるい」そんな悩みを抱えている女性も多いのではないでしょうか?それはもしかすると、更年期による症状かもしれません。更年期は多くの女性にとって避けて通れないライフステージですが、その症状を悪化させる意外な生活習慣があることをご存じですか?今回は、その背後にある理由と具体的な生活習慣について解説していきます。
身近な習慣の見直しがカギ!
更年期の症状を悪化させる生活習慣として、まず挙げられるのが「不規則な生活リズム」です。
仕事や家庭の都合で、食事や睡眠の時間が不規則になってしまうと、ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。特に、睡眠不足はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させ、更年期症状を悪化させます。たとえば、夜遅くまでスマートフォンを使っていると、ブルーライトの影響で眠りが浅くなり、翌日の疲労感を増すことも。
また、食生活も重要な要素です。高カロリーなジャンクフードや甘いものを多く摂取していると、血糖値が不安定になり、イライラ感や気分の浮き沈みが激しくなることがあります。
ストレス管理が症状軽減の鍵!
さらに、ストレス管理も見逃せないポイント。現代社会では、仕事や家庭のプレッシャーが多く、ストレスを感じる場面が増えています。
ストレスが溜まると、ホルモンバランスが崩れ、心身の不調が悪化することが多いのです。特に、ストレスを感じると交感神経が優位になり、リラックスできなくなります。この悪循環を断ち切るためには、リラクゼーションや趣味の時間を持つことが大切です。例えば、ヨガや瞑想は心の平穏を保つための有効な手段です。
日々の忙しさの中で、自分の時間を確保することは簡単ではありませんが、意識的に取り組むことが症状軽減につながるのです。
生活習慣の見直しで明るい未来へ!
更年期の症状を軽減するためには、日常生活の見直しが不可欠です。
不規則な生活リズムや偏った食生活、ストレス管理の怠りが、症状を悪化させているかもしれません。しかし、良いニュースもあります。生活習慣を少しずつ改善することで、体調が改善される可能性が高まります。
例えば、毎日同じ時間に寝起きする、バランスの良い食事を心がける、ストレス発散のための趣味を持つ、など小さなことから始めてみましょう。
更年期は一過性のものですが、その時期をどう過ごすかが今後の健康に影響を与えます。自分自身を大切にする時間を持ち、快適な毎日を手に入れましょう。自分に合った生活習慣を見つけることで、心身ともに健康な状態を維持できるはずです。
生活習慣を見直して、快適な更年期を迎えよう!
更年期は女性にとって避けられない時期ですが、意外な生活習慣がその症状を悪化させることがあります。運動不足や不規則な食生活、ストレス過多は、ホルモンバランスを崩す原因となります。医師のアドバイスを参考に、生活習慣を見直し、より快適な更年期を迎えるための行動を始めてみませんか?
監修者:上原武晃
神奈川県茅ヶ崎市にある湘南リウマチ膠原病内科 院長
日本アレルギー学会専門医、日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
女性特有の関節症状の鑑別や骨粗鬆症、リウマチ膠原病疾患の専門診療を行っている。更年期など女性特有の体の不調、手や指のこわばりや関節痛、骨粗鬆症などの診察のため、東京神奈川を中心に毎月1000人を超える患者さんが来院している湘南リウマチ膠原病内科はこちらです。
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