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大人が意外と悩む算数「2/5を歩き、残りの6kmをバスで行ったら→合計で何キロ?」

  • 2024.1.19
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「速さ」や「割合」に関する問題は、苦手な方も多いはず。学生時代には「よく分からないけど公式に当てはめて解いていた」ということはないでしょうか。

算数・数学の問題は、計算だけでなく、文章をしっかり読み、どのような状況なのかを整理する能力も必要です。

算数の文章題を通じて、そのような力を養いましょう!

問題

Aさんは、家から学校までの道のりの2/5を歩き、残りの6kmをバスで行った。家から学校までの道のりは何kmですか?

道のりを求める問題です。

今回の場合は「6×(2/5)でかけ算だったかな?」「6÷(2/5)でわり算だったかな?」と迷われたかもしれません。

これはどちらも間違いです。

では、どのように解けばいいのでしょうか。

 

今回の問題の答えは「10km」です。

解説

「よく分からないけど、問題文に出てきた数字を掛けてみよう」というのは、数学が苦手な方によくある間違いです。

偶然それで正解することはあるかもしれませんが、やはり正しい解き方とは言えません。

どのような状況なのかをしっかりと読み、整理しましょう。

そして問題文を整理する方法として有効なのが「図で表す」ということです。今回の問題も図で表してみましょう。

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「家から学校までの2/5を歩く」「残りの6kmをバスで行く」。これらを図で表すと上のようになります。

バスに乗るのは6kmですが、これは全体の3/5ということになりますね。

つまり「全体の1/5」は「2km」ということが分かります。(上図の1目盛が2km)

したがって、全体の距離は2×5=10となり、10kmが答えです。

文章だけで考えていたときは「2/5を掛けるのか」「2/5で割るのか」ということを考えていた方も、図で表すだけで、とても簡単に解くことができたのはないでしょうか。

実際に今回やった計算は、1目盛を求めるための6÷3=2、全体の道のりを求めるための2×5=10の計算のみです。

まとめ

算数の文章題、特に割合や速さに関する問題は「いかに図で表すか」というのが大切です。

そして、図で表すだけで、とても簡単に問題が解けてしまいます。

このように、文章から「どのような状況なのかを整理する能力」も算数・数学には求められます。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」