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まるで本物...!“立体的な切り絵”の制作過程があまりにも緻密だった。

  • 2024.2.4

1枚の紙を切り抜くことで景色や植物など、さまざまな絵に仕上げる「切り絵」。子どもから大人まで楽しめる身近なアートですが、シンプルなだけに奥深い魅力があります。中には「え!? 紙1枚でこんなことができるの!?」と驚いてしまうような素晴らしい作品も。

切り絵作家として作品集も発表している切り剣Masayo(@kiriken16)さんが、ご自身の作品をX(旧Twitter)上に投稿したところ、「凄い!」「絵の面白さに気づくきっかけになった!」などのコメントと、たくさんのいいねが集まりました。

切り剣Masayoさんが作り上げたのはどんな切り絵作品だったのでしょうか?

その投稿がこちら!

まるで本物のようなタコ!

紙1枚でできているとは思えない立体感です。下から手を添えて動かしている動画は、タコが目の前でぐにゃぐにゃとうねっているように見えますね。

切り剣Masayoさんはこちらの投稿で「シンプルな平面一枚切り絵で奥行きや立体感を表現技法を用いる切り絵作家は他にもいるが、自分はごの手法を認知させた作家の一人ではないかと考えている」と仰っています。確かに、切り剣Masayoさんの作品で切り絵の奥深さを学んだユーザーは多いのではないでしょうか。

他にも切り絵を見てみたくなる素晴らしい投稿でした!

タコの切り絵のポイントは立体感と奥行き!

こちらの投稿をなさった切り剣Masayoさんに、詳しくお話を伺いました!

---繊細で美しく見惚れてしまいました。あまりにも緻密な作業に驚いたのですが、切り絵全般について、楽しい点をお伺いできると幸いです。

「紙を切るという限られた技法の中で創意工夫をしながら作品を作り、思い通りの表現ができた時の達成感はたまらない物があります。あとはとにかく紙を切る感触が心地よくてやめられません」

---紙を切る時の心地よさも、切り絵の魅力の1つなのですね! 逆に、難しい点はありますか?

難しい点は下描きだと思います。下描きをせず直接紙を切るやり方もありますが、私の場合はしっかりと下描きを描き、切る時は何も考えずそれをなぞって切れば良いくらい描き込みます。作品の出来は下描きが大きく影響します。下描きを描いている時と切っている時とで、どちらが難しいかというと圧倒的に下描きの方が難しいと思います」

---繊細な作品だけに、下描きも緻密になるのですね……!

切り剣Masayoさんが、実際に下描きを切り取っているところも動画として投稿されています。

本当に繊細な模様! 見ているだけでドキドキしてしまいますね。

---タコの切り絵について、工夫した点やこだわりポイント、他の作品と違って大変だった箇所などはありますか?

「胴の丸みや足の入り組んだ様子を表現する為に残す紙の太さや面積を調節し、グラデーションを駆使して立体感や奥行き感を表現した所がこだわりのポイントです。それまでも陰影の表現や奥行きの表現をした作品はありましたが、タコの切り絵でよりその方法を確立させたかったので下描きに大変苦労しました。普段なら波に乗るとサラサラ進む下描きが、どこを描いていても試行錯誤の連続で遅々として進まなかった事を今でも思い出します。こんなに苦労した下描きは後にも先にもこの作品が一番だったと思います」

---タコの立体感、本当に素晴らしかったです! 本物のタコがそこにいるのではないかと思ってしまったほどでした。このタコは、切り剣Masayoの努力と創意工夫の結晶なのですね。貴重な作品のシェアをありがとうございました!

切り剣Masayoさんは、タコの他にも素晴らしい作品を多数投稿してくださっています。

「切り絵の面白さに気付けそう」作者の創意工夫に思いを馳せるユーザーたち

切り剣Masayoさんの投稿を見たユーザーからは、次のようなコメントが寄せられていました。

凄い
Amazing!
「こまかい!」で終わってしまうんじゃなくて、「どうしてこう見えるのか」と考えて見ると、切り絵の面白さに気付くきっかけにもなりそう。

作品の緻密さに感激するコメントが集まっていました。切り剣Masayoさんが試行錯誤して確立させた技法に思いを馳せるユーザーもいました。

いつか、間近で切り剣Masayoさんの素敵な切り絵を見てみたいですね! これからも、切り剣Masayoさんの作品から目が離せません。


取材協力:切り剣Masayo(@kiriken16)さん