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お正月の準備は「正月事始め」12月13日から。お正月に飾りたい縁起のよい植物8種

  • 2023.12.11
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365日の中でも特別な日、お正月。お正月の準備は「正月事始め」の12月13日から、ゆっくり一つずつ丁寧に行いましょう。新しい年を迎えるのに必要なTO DOリストと、お正月にぴったりな意味を持つ植物を8種類ご紹介します。

お正月の準備は12月13日「正月事始め」からスタート

鏡餅
tkyszk/Shutterstock.com

松飾りなどのお正月の準備は、「正月事始め」といわれる12月13日からスタートするのが古くからの習わしとご存じですか? 現代人にとっては、クリスマス前でまだ正月気分にはちょっと早いようにも感じますが、この日から煤払いや松やお餅の準備などを徐々に進め、年末に慌てることがないようにという昔の人の知恵なのです。確かに、前もってゆっくり準備するほうが、掃除も年賀状も丁寧に仕上がりそうですし、混雑した店内での大量の買い物に疲れ果ててしまうこともありません。保ちのよい松や竹など、前もって準備しておけるものは一つずつ買い揃えておきましょう。年末のスーパーは混雑して買い物に時間がかかります。ネットも利用して賢く買い物しましょう。

【正月事始めリスト】

  • 松飾り・門松の準備(28日までに飾ります。末広がりの八が由来)
  • 鏡もちの準備
  • 年賀状の準備(15~25日までに出すと元日につきます)
  • 大掃除(ゴミ収集の最終日を要チェック)
  • お正月のお膳セット(祝い箸や食器、酒器など)
  • お年玉のポチ袋
  • おせちの準備

1. 松

松
Alla Dmitrijeva/Shutterstock.com

お正月に欠かせないのが松飾りや門松です。松飾りや門松は、「歳神様」へ我が家の存在を知らせる目印として飾られてきました。歳神様は一年の始めに訪れる来訪神といわれ、一年分の幸せを家族に授けてくれるお正月の神様です。その歳神様への目印として松が選ばれているわけは、一年中みずみずしい緑を保つ樹姿が、長寿や不老を想像させ、神が宿ると信じられてきたためです。なかでも「根引松(ねびきまつ)」という根がついた状態の松の若枝は、ますますの成長を象徴し、正月飾りに珍重されてきました。生け花などに使っても、一気にお正月の雰囲気を出せるので、花を飾り慣れていない人にもぴったりです。

2. ウメ

ウメ
HunterKitty/Shutterstock.com

他の花に先駆けて開き、かぐわしい香りを漂わせるウメの花も、お正月によく飾られる花の一つ。厳しい寒さや雪の中でも枯れることなく花を咲かせる姿が、古くから人々に愛されてきました。同じく縁起がよいとされる松、竹と組み合わせた松竹梅は、お正月の定番モチーフとして、生け花はもちろん掛け軸などにもよく使われます。

3. センリョウ・マンリョウ・ナンテン

写真はセンリョウ。traction/Shutterstock.com

センリョウ、マンリョウは全く別種の植物ですが、どちらも緑の葉につややかな赤い実をつけます。厳寒の中、お正月にふさわしい色合いを添えてくれるありがたい存在です。「千両」「万両」という名前のめでたさから、商売繁盛などの縁起物としても親しまれています。ナンテンも同じく赤い実をつける木。名前が「難を転ずる」という言葉に通じるため、不浄を払う植物として住宅の庭にもよく植えられています。どれも、お正月にふさわしい姿と意味を持った植物です。

4. ラン

ラン
Sealstep/Shutterstock.com

華やかで気品のある花姿と、ほのかな香りを持つことから、高級感のある花としてハレの席によく登場するのがランの花。竹、キク、ウメと合わせて四君子とも呼ばれ、水墨画などでもよく描かれます。ランの花は飾り花の定番ともなっていますが、お正月にもぴったり。切り花でも比較的長もちするのも嬉しいところです。

ランの正月花
H.Tanaka/Shutterstock.com

5. バラ

バラ
Elnur/Shutterstock.com

お正月にバラ? と思う人もいるかもしれませんが、バラは中国語では「長春」といい、春が長く続くという意味を持ったおめでたい花なのです。豪華で美しい花姿や、お正月カラーである紅白はもちろん、バリエーション豊かな花色も特別な日にふさわしいもの。松などと合わせると、ぐっと和風の雰囲気にもなります。

バラの正月花
Zahorui Ivan/Shutterstock.com

6. キク

キク
Ilya D. Gridnev/Shutterstock.com

不老長寿の薬草として古来より人々に愛されてきたキクは、格調高く縁起のよい花。秋の花として知られているキクですが、最近では一年中手に入るようになり、お正月の飾り花にもよく利用されています。お正月には白や黄色のキクがよく使われますが、色も花姿も豊富なので、好みのものを飾りましょう。

キクのアレンジ
Agnes Kantaruk/Shutterstock.com

7. スイセン

スイセン
Frank11/Shutterstock.com

厳しい寒さの中でも花を咲かせるスイセンは、お正月の花の定番。端正な美しい花姿と、辺り一面に漂う甘く芳醇な香りが、まるで水の仙人のようだとして、スイセンという名がつけられました。中でも一番早く、12月末~1月に咲くのはニホンズイセン。その清らかな姿は、お正月を明るく彩ってくれます。

8. フクジュソウ

福寿草
taviphoto/ Shutterstock.com

早春の花として知られるフクジュソウは、漢字では「福寿草」。その名前からも、お正月にふさわしいおめでたい花とされ、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)といった別名もあるほど。お正月に寄せ植えなどで購入したものは、大きな鉢などに植え替えて根を回復させると、翌年も花を楽しむことができます。

お正月の花
chikaphotograph/Shutterstock.com

ここでご紹介した8種以外にも、新しい年の無事を祈るシダレヤナギや、子孫繁栄を象徴する万年青(おもと)やユズリハなど、お正月にこそ飾りたい植物はたくさんあります。これらの中からお好きな花を選んで、一緒に新しい年を迎え入れてみませんか?

参考「仙台初詣の大本山成田山仙台分院」http://hatumoude.com/

Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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