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「お前は失敗作だ!」跡取りの弟ばかり溺愛する両親に追い出された私⇒大企業に就職すると父が豹変して

  • 2023.12.11

私は30歳、会社員をしています。今は仕事も充実、恋人もいて、毎日とても楽しく生活しています。しかし、私の子ども時代は決して明るいものではありませんでした。

私の父親は会社を経営しており、3つ年下の弟を父が溺愛し、ひいきしてばかりいました。母は子育てや家庭に関心がなく、助けてくれることはありませんでした。

娘を「失敗作」呼ばわりする両親

弟はもともと器用なタイプで、運動神経も良く、成績優秀。そして周囲の大人からかわいがられる方法をよく知っていて、いつも私のことを見下すような人です。

一方、私は不器用なタイプの人間です。コツコツと勉強に励み、高校生のときにようやく学年トップの成績になりました。

大学受験に向けて頑張っていると、父から「高校まで出してやったんだから、これ以上の進学は認めない。お前が優秀な大学に進学したら弟がかわいそうだろうが」と無茶苦茶な理由で、大学の学費は1円も出さないと言われてしまったのです。

そして「失敗作は出ていけ!」と半ば追い出されるようにして、1人暮らしを始めました。

今さら謝罪って……

しかし、私は大学に主席合格して奨学生になり、学費が免除されました。生活のためにアルバイトも一生懸命して、「失敗作だと言った両親を見返してやるんだ」と猛烈に頑張りました。その結果、主席で卒業し、大手企業へ入社することに。

社会人になってから数カ月経ったある日のこと。高校卒業から一度も連絡を取っていなかった父から、突然電話がかかってました。するとあんなに偉そうな態度だった父親が「頼む、助けてくれ!」と何やら困っている様子です。

ひどい扱いをしてきた家族につきまとわれ

話を聞くと、弟が父の会社を継いだ途端に業績がガタ落ち。社内の雰囲気も悪くなり、優秀な人材の流出が止まらないそうです。「おまえは姉なのだから、なんとかしなさい」と言う父の言葉には呆れました。「自業自得だね。私は失敗作なので無理です!」と言い、電話を切りました。

それからさらに3カ月後。父がいきなり私の家へ押しかけてきたのです。「本当にすまないと思っている……だから、助けてくれ!」と土下座してきました。赤字経営で借金がかさみ、家を差し押さえられてしまったそうで、父も必死です。

自分の道は自分で切り開く

これまでの怒りや寂しさが爆発してしまいそうになった私は、二度と会う気はないことを伝えて玄関の扉を閉めました。それから間もなく、実家は売りに出され、家族3人寝る間も惜しんで働きながら借金を返済しているようです。

一方私は、仕事も順調で、近々管理職に昇進することが決まりました。家族に住所を知られてしまったので、セキュリティのしっかりとしたタワマンに引っ越し予定です。

子どもに成功も失敗もありません。幼少期はつらい思いをしてきましたが、自分の努力で今の生活を手に入れました。自信は私の宝物。何があっても、諦めなければどんな困難も乗り越えられるということを実感しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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