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「おばあちゃんみたいなママだね」高齢出産の母を見下した同級生→涙した娘が仕返しを企てた結果…

  • 2023.12.11

53歳の私は、23歳と8歳の歳の差姉妹のママです。夫は病気で他界していて、2人の娘を育てるために、朝から夕方までは工場、夜はファミレスと、休む間もなく働いていました。これまで住んでいた家が老朽化で取り壊されることになり、新たなマンションに引っ越しを決めたとき、とある母娘と出会ったことで、次女の生活が一変します。

引っ越し直後、マンションのエントランスで、次女と同じくらいの女の子2人と20代後半くらいの若い女性2人とすれ違いました。大きな声で話をしているので、自然と会話が聞こえてきます。若い女性が話していたのは……。

引っ越し先で出会ったのは…

若い女性2人が話していたのは、昼間から子どもだけで家に留守番をさせ、ホストクラブに行く計画。私が圧倒されていると、彼女たちは長女に話しかけてきました。

「ママさん若いのねぇ!」

よくあることですが、次女の母親を長女だと勘違いしている模様。次女がママは私のほうだと説明すると、2人とも口を開けて驚いていました。

「おばあちゃんかと思ったわ……」

これも聴き慣れたセリフでしたが、やはりすこし気まずいので、軽く挨拶をしてその場を立ち去りました。

「すでに初老じゃない!?」
「自分の母親が老人とか、私だったら絶対嫌だわ!」

私の耳には、2人のそんな会話がしっかり聞こえていました。

泣きながら帰ってきた次女

数週間後。転校先の学校から帰ってきた次女が、涙を流しながらリビングに入ってきたので、私はビックリしてしまいました。次女は泣きじゃくりながら「どうして他のママは若いのに、ママは若くないの!?」と言って自分の部屋に閉じこもってしまいます。

おそらく先日エントランスであった同じマンションの女の子たちが、母親に影響されて何か言ったのでしょう。大方察しはついていました。

次女を産もうと決めたとき、いつかこんな日がくるかもしれないと思って覚悟したものの、実際にそうなってみると、想像していたよりもはるかにつらいものでした。泣くつもりはなかったのに、涙が止まりません。

そのタイミングで長女が帰宅。娘に心配はかけたくありませんが、なぜ泣いているのか? と問いただされ、私は洗いざらいあったことを話しました。

すると、長女は私の部屋で次女と話したいから、部屋から出るようにと言いました。一体何をするつもりかはわかりませんが、ここは長女に任せようと考え、言われたとおりにしたのです。

「初老」呼ばわり…

しばらくすると、次女が私のもとへ走ってきて「ごめんね……私、ママのこと大好き」といって抱きついてきました。やはり、学校で例の2人組の子から私が老けていると笑われてしまったのが原因だったようです。

その翌日。ちょうどマンションのエントランスで先日のママさんと遭遇したので、昨日あったことを説明したうえで、お子さんに注意してもらえないかとお願いしました。しかし、「私たちが悪いって言うの?」と取り合ってもらえず、またもや2人はホストクラブへ出かけていったのです。

このことが彼女たちの気分を害したのか、それ以降2人は陰で私に「初老」というあだ名をつけてクスクス笑うようになりました。私はいいのですが、次女が学校でさらにひどいことを言われていないか、心配でなりません。

次女に聞いても「楽しいよ!」と答えるだけ。ただ、すこしどもりながら言うので、ウソをついているのはお見通しです。これは担任の先生に相談したほうがいいのかと悩んでいました。

授業参観で涙したワケ

数日後、授業参観があったので、私は折を見て先生に相談することにしました。授業参観では作文を読むそう。そわそわしながら授業参観に向かいました。

私が教室に入るやいなや「まじでババア!」という声。声の主は同じマンションの女の子です。私は娘に申し訳ない気持ちでいっぱいになって、うつむいてしまいました。

そして授業がスタート。作文のテーマは「私のお母さん・お父さん」。いよいよ次女の番になりました。

次女の作文には、妊娠したときに母体が危険だと言われたこと、闘病していた夫も次女に会うために治療を頑張っていたこと、夫の遺した命を私が命懸けて守ったこと、高齢で体力がなく満足に遊んであげられず泣いたことが書かれていました。

どうやら長女と一緒に私の日記を見て知ったよう。私は当時のことを思い出し、目頭が熱くなりました。

「私はお母さんの子どもに産まれて、世界で一番幸せです!」

大人たちのすすり泣きが教室のあちこちから聞こえてきます。授業参観後の懇談会では「ババア」と私のことを呼んだクラスメイトに厳重な指導が必要では? と意見してくれたママさんもいて、これからクラスの雰囲気も良くなっていきそうです。


ちなみに次女が書いたあの作文は、コンクールに出すことになりました。同じような境遇で悩むママに届くといいなと思っています。

年齢なんてただの数字にすぎません。まわりになんと言われても、子どもが大好きと言ってくれるなら、ママとしては100点満点です。これからも、年齢なんて気にせずに夫が遺してくれた宝物を大事に育ててほしいですね!


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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