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おいしいハーブティーで風邪予防をしよう

  • 2023.12.11
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空気が乾燥して、風邪やインフルエンザも流行やすい時期ですね。風邪をひかないためのセルフケアに、ハーブの力を取り入れてみませんか? 今回は、免疫力を上げる作用や抗ウィルス作用など、風邪予防に効くハーブを使ったハーブティーブレンドレシピをご紹介。おいしくハーブを飲んで、この冬も風邪に負けない身体をつくりましょう。

風邪対策のキーワードは「免疫力」

私たちの体は、免疫という自然治癒力を備え持っていて、さまざまな病気から体を守っています。

体に入ってくる細菌やウイルス、体内で発生したがん細胞などの異物から体を守ってくれるチカラ、これを「免疫力」と呼びます。しかし、この免疫力は、疲れが溜まったり、睡眠不足だったり、ストレスが強くかかったりなどの状態が続くと、力が低下。結果、風邪やインフルエンザなどのウイルスに負けてしまい、発病する…という仕組みです。

風邪をひかないためには、生活習慣の見直しと、「免疫力を上げておく」ことが大切。免疫力が高い人は、風邪やウイルスが体に入ってきても、はねのけたり、症状が軽く済む、回復が早い、といった体の状態を保つことができます。

ハーブをおいしく飲むためには、ブレンドすること

ハーブには、この免疫力を高める作用を持つものがたくさんあり、摂取することで、免疫力が強化されて、日々の健康づくりにも役立ちます。ですが、なかなか意識をしないと摂れないのではないでしょうか? そこでオススメなのが、ハーブティーを一日1杯以上飲むこと。

まずは、これを1カ月、続けてみてください。そのためには、おいしくないと続きませんから、免疫力を上げて風邪をひきにくくするハーブたちをブレンドしてみたいと思います。

実はハーブは、ブレンドすることでおいしさが増すのです。よく、「ハーブ同士の相性ってあるのですか?」と聞かれますが、単品で飲むと主張が激しいと感じても、他のハーブと混ざることで角が取れて、味がまとまってくるんです。その上、それぞれのハーブが持つ薬効成分もまとめて摂れるので、ブレンドすることを強くオススメします。

風邪予防のためにオススメのハーブは?

それでは、風邪予防につながる作用を持つハーブを3種類、ご紹介していきます。

1. エキナセア

自己治癒力を高めてくれる免疫賦活作用や、抗ウイルス作用や抗菌作用、炎症を鎮めてくれる消炎作用もあるので、風邪やインフルエンザの予防にピッタリのハーブです。風邪をひきやすい人はもちろん、季節の変わり目で体調を崩しやすい人や、気管支炎になりやすい人にもオススメです。

注意:キク科の植物にアレルギーがある方は注意が必要です

2. エルダーフラワー

エルダーフラワーは、発汗によって熱を下げる働きがあるため、風邪のひき始めやインフルエンザの初期症状緩和に役立ちます。また、花粉症・アレルギーなどの症状緩和にも使われます。

薬効の高さから、医薬品として古くから使われてきたハーブです。

3. レモングラス

レモングラスには、優れた抗菌作用があり、風邪やインフルエンザなど感染症の予防に効果あり。また、胃の働きを整える作用があるので、風邪の症状が胃腸に出やすい人にも◎。レモンに似た爽やかな草の香りで、飲みやすいハーブです。

注意:成分が強いため妊娠中は使用しないでください

ハーブを買うときの注意点

ハーブティーは、一年を通して購入しやすいドライハーブを利用しましょう。ハーブショップやインターネットで入手できます。ハーブショップなどでは、クラフト用のハーブも一緒に売られていることもあります。購入する際には、「食品用」であることを確かめてからお買い求めくださいね。

ハーブは香りが命。一度に大量を買うのではなく、少量をこまめに買い足すことをオススメします。しっかり封をして、戸棚など日が当たらないところで保管しましょう。

風邪予防ブレンドレシピ

<材料>60g

  • エキナセア 25g
  • エルダーフラワー 15g
  • レモングラス 20g

一日1杯(2g)・30日分で60gが目安になります。

それぞれのハーブを計量し、ボウルに入れてよく混ぜたら、密閉容器で保存してください。飲む際にはよく混ぜてから使ってくださいね。

また、ブレンドの比率は、好みで変えていただいて問題ありません。ご自分の好きな味でブレンドしてみるのもまた楽しい作業ですよ。

おいしいハーブティーの入れ方

作ったブレンドをおいしく飲むためには、入れ方も大切です。ハーブティーの入れ方をおさらいしておきましょう。

【手順】

  1. ポットにハーブを入れるあらかじめ温めておいたポットにハーブを入れます。ティーカップ1杯(150~180cc)に対して、ティースプーン山盛り1杯が目安です。
  2. 熱湯を注ぎ、ハーブを蒸らして成分を抽出するお湯を注いだら、すぐポットのふたをして、ハーブのエキスを抽出します。3分待ちます。
  3. ティーカップに注ぐあらかじめ温めておいたカップに注いで、飲みましょう。

ハーブティーは、1杯目で薬効成分はほとんど抽出されます。風邪予防のために摂取したい方は、緑茶や紅茶のように、2杯目・3杯目と飲むことはせず、1杯目を大切に飲んでくださいね。ハーブティー効果で、この冬も元気に過ごせますように。

<注意点>

ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方は医師にご相談ください。

また、ご紹介したレシピの作用や反応には、個人差があります。ご利用の際には、身体に合うかどうかパッチテストを行い、違和感がある場合にはすぐ使用を中止するなど、ご自身で責任を持ってお試しいただくようお願いします。

Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。

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