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友人の妊娠を喜べなくて…「なにその顔」と言った友人の、続く言葉に涙があふれる

  • 2023.12.10
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不妊治療中に夫のがんがわかり。治療をストップしていたシカさん夫婦。手術を経て順調に回復しているように見えた夫でしたが、がんの再発がわかります。今度の治療をすれば妊娠はほぼ不可能と医師から告げられ、シカさんも「子どもはいらない」と口にしました。そんな時、友人のゆりから報告があるから会いたいと連絡をもらったシカさん。妊娠報告だろうと考え、さまざまなシミュレーションをしてショックを受けないように挑みますが…。海原こうめさんによる作品『不妊治療中にがん告知されました』の見どころをご紹介します。

「子どもはいらない」と言ったけれど…

医師には「子どもはいらない」と伝えたシカさん。夫はその即答ぶりに驚いていたようにも見えますね。医師からは精子バンクを使う手もあるという話があり、シカさんの頭の中では「子どもが欲しくなったら…」という言葉が思い返されていました。

今は夫の病気のことがあり子どもを諦めるしかない状況ですが、先のことはわかりません。夫に負担をかけまいと子どもはいらないと言ったシカさんでしたが、無理をしているようにも見えて少し気になりますね。

友人の妊娠報告

報告したいことがあるという連絡を受け、友人のゆりと会うことになったシカさん。妊娠報告なのではと考え、事前にシミュレーションをし心の準備をしていました。案の定、ゆりからは妊娠報告が。しかも、シカさんと同様に不妊治療をし妊娠したとのことでした。

「おめでとう!」と口では言ったものの、シカさんの心の中は穏やかではなかったはず。友人の妊娠はおめでたいことですし、心からお祝いしてあげたいと思う一方で、この時のシカさんにとってはとても酷な報告だったと思います。

ふたをしていた気持ちがあふれてしまった

ゆりの妊娠報告を聞き、シカさんの中ではさまざまな思いがめぐっていました。そしてこれから先、自分は子どもを欲しいと望むことも口にすることもできないと実感します。シカさんの異変に気付いたゆりが「何かあった?」と聞くと、シカさんは我慢していた気持ちが抑えきれなくなり泣いてしまいます。

「子どもはいらない」と宣言したシカさんでしたが、諦めきれない気持ちがありました。夫を苦しめないようにと自分の気持ちは言わずにいましたが、それにも限界が来てしまったようです。

ゆりを前に思わず気持ちがあふれたシカさんですが、時には思いっきり気持ちを吐き出す場面が必要なはず。つらい時こそ1人で抱え込まず、周囲の人を頼りながら自分の気持ちと向き合っていくことが大事なのではないでしょうか。

著者:ママリ編集部

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