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義兄「低学歴の席はない」→高卒の私たち「立ったまま参加しよう」ざわつく会場を静めた祖母の一言は?

  • 2023.12.10

実家を離れて一人暮らしをしている私。両親は地元で小さな食堂を経営しています。ある日、両親に呼ばれて実家に帰ると……。

両親が私を呼びつけた理由は、姉の結婚! 食堂に到着すると、すでに姉と婚約者が座っていました。仕事人間の姉が結婚するなんて、正直とても意外でした。しかし、この相手が曲者で……。

姉が婚約者を連れてきた!

姉の結婚に大喜びの両親は、お手製の料理で婚約者を大歓迎! 婚約者を囲み食事をしながら話をしていました。話題の中心はふたりの馴れ初め。婚約者は「自分はエリートで、お金目当てで近づいてくる女性はたくさんいた」「でもお姉さんは自立しているので安心できる」「結婚相手のスペックにうるさい両親も、一応名のある会社に勤務しているので認めてくれた」と、何だか引っ掛かる言い方ばかり。

父が冗談まじりに「それなら娘が高卒なら結婚しなかったのかよ」と笑って言うと「高卒なら出会うことすらなかったでしょう」と返したので、私はビックリ。母は無言になっていました。

微妙な空気の中、電話が鳴って姉は席を外します。すると婚約者は私たちにとある質問をしてきました。

結婚式の列席を辞退してほしいワケ

「ご両親は高卒、妹さんは専門学校卒だというのは本当ですか?」

まさかの質問に呆気に取られながら、私は夢があって専門学校を選んだこと、そして両親は高校を卒業してすぐに飲食の世界に入り、この食堂を切り盛りしていることを伝えました。

すると婚約者は、自分の両親は有名大卒のエリートで、親族に高卒や専門学校卒はいないと言います。姉の顔を立てるためにも、結婚式に出席するのは遠慮してほしいと告げたのでした。返事ができず黙っていると、姉が戻ってきました。急ぎの仕事が入り、会社に行かねばならないようで、話は中途半端のまま、婚約者は帰っていきました。

後日姉に結婚式のことをそれとなく聞くと、私たちも新婦の家族として出席すると考えている様子。婚約者が両親や私に言ったことなど知らないようでした。

低学歴のための席はない

そして迎えた結婚式当日。私たちは、予定どおり式場にやってきました。しかし婚約者は、私たちの顔を見るなり怪訝な顔を見せます。しかし、私たちは姉の晴れ姿を見たいだけ。親族と学歴の話をするつもりはないから安心してほしいと伝え、結婚式の会場に入ろうとしました。

しかし婚約者は「低学歴の親族の席はありません」とニヤリ。姉に内緒で新婦の親族席を外したようで、私たちの席は用意されていませんでした。それなら仕方がありません。「席がないなら、立ってお祝いしましょう!」母はそう言って、堂々と式場へ。私たちは3人で並んで立ったまま、結婚式に参加しました。もちろん招待客からの注目を浴びたことは言うまでもありません。

「低学歴の席は準備していないなんて知らなくて、うっかりしていましたよ」と父が言うと、招待客がザワつきます。事情を知り、姉は婚約者と言い合いになってしまいました。

結婚式の異様な光景

そこで口を開いたのが婚約者の祖母でした。

「今日の主役は新郎新婦よ。新郎が学歴の低い者のために席を準備したくないと言うなら、それを受け入れるべきね」

そう言って、お皿を手に持ったまま私たちの横に立って食事を始めました。

「私、中学校しか出てないのよ。座ってて悪かったわね」

そこから、高卒だという招待客が次々に現れ、立って食事をする異様な光景に……。さらに驚いたのが、婚約者の勤める会社の社長も「こちら側」だったということ。これには、さすがに大慌て。社長は「高卒社長の会社なんて恥ずかしくて働きたくないだろうね」と冷たく笑いました。

姉と言い合いになっていた婚約者は絶句! 姉は笑いながら「この結婚は取りやめます! あとは楽しく食事しましょう」と言って、立って食事をする私たちの輪に加わったのでした。

生きていくためには、学歴の他にも大切なことがたくさんあります。学歴や職業だけで人間性まで判断し、排除しようとする婚約者では、結婚後も苦労するのではないでしょうか。早めに取りやめにできたことは不幸中の幸いと言えますね。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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