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グルマン温故知新:清澄白河〈フダン〉東銀座で愛されたカレーが、5年ぶりに復活

  • 2023.12.11
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グルマン温故知新:清澄白河〈フダン〉の「カツカレー」

フダン(清澄白河)

東銀座で愛されたカレーが、5年ぶりに復活

清澄庭園を背に、清澄通りに沿って立つ築100年超の〈清澄長屋〉。その一角に、小さなカレー屋さんが誕生した。営むのは、ここから目と鼻の先にある人気のワインバー〈ガゼボ〉の店主、ロペスさんこと新宮朋樹さん。

実はロペスさん、2020年に独立する前は東銀座のワインビストロを任されており、一時期お昼に出していたカレーが界隈で評判だったのだ。

グルマン温故知新:清澄白河〈フダン〉の「カツカレー」
ご飯の上に鎮座するのは、ただのとんかつにあらず。100gの肩ロース肉に醤油、酒、五香粉などで下味をつけ、タピオカ粉入りの衣をまとわせてカリッと揚げた、台湾の「排骨(パイコー)」仕立てなのだ。東銀座にある担々麺の名店〈はしご〉で人気を博する排骨への敬愛が込められている。1,200円。
グルマン温故知新:清澄白河〈フダン〉の「Mixサラダ」
キャロットラペと、皮をむいて土佐酢に漬けたトマト、軽く塩コショウしたキュウリの下にはシャキシャキのキャベツが。そのまま食べても、〈ガゼボ〉でも使われているシンプルなビネグレットをかけても。300円。
グルマン温故知新:清澄白河〈フダン〉の「スタミナカレー(玉子付)」
豚肉と生卵がのり、いかにも元気が出そうな一品。薄切りの豚バラ肉は、醤油にみりんや砂糖を加えた「かえし」 入りのだし汁にくぐらせてから、さらに特製の甘辛いタレで味つけして、仕上げには黒コショウを。1,300円。

もともとスパイスカレーに興味があったが、幅広い年齢層に受け入れられるよう「スパイスカレーのシャープさと欧風カレーのまろやかさを融合させたルー」を目指して試行錯誤。

野菜の甘さの後にスパイスの刺激が追いかけてきて、なんともクセになる味だ。カレーにのせる具も、さりげない名称からは想像できない手間がかけられている。

近年楽しい酒場が増えたエリアだが「昼からサクッと食べて飲める場所が少ないんです。じゃあカレー屋さんだ!と」という思いが早くも根づいている。

グルマン温故知新:清澄白河〈フダン〉の店主、ロペスさんこと新宮朋樹さん
目下、厨房で孤軍奮闘のロペスさん。窓の外には清澄庭園の緑が。
グルマン温故知新:清澄白河〈フダン〉の店内
店の正面に延びる道を歩くと、約3分で〈ガゼボ〉に着く。

Information

フダン

住所:東京都江東区清澄3-3-26
TEL:なし
営:12時~20時(土・日・祝~16時)
休:火曜・金曜休

2023年9月12日オープン。「ロペ酎」とは、ウォッカにジュニパーベリーが香るジンを加え、ソーダで割ったロペスさん考案のオリジナルカクテル。ご飯には、清澄通りの反対側にある老舗のお米屋さん〈三河屋精米店〉から精米したての状態で届くブレンド米を使っている。予約不可。ビール600円~、グラスワイン1,200円、ロペ酎500円。カレー800円~、トッピング100~200円。カウンター7席、テーブル1卓2席。

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