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人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第73回「海外ゲストが喜ぶ! 和のおもてなし」

  • 2023.12.9
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いよいよ、12月。ホリデーシーズンがやってきました。今年の冬は、数年ぶりに海外からゲストが訪れるお宅も多いのでは? 心のこもったおもてなしは、新米花嫁にとって腕の見せどころ。せっかくなら日本の食文化を味わってほしいところですが、肉じゃがやお味噌汁のような家庭料理だって、和食ですから、迷ってしまいますよね。

そこで、一番大切なのは、海外ゲストがすぐわかるような和食(お寿司やお蕎麦など)をお出しすること。あれもこれもと頑張りすぎず、ときには目の前で出来立てをつくってくれる出張料理をお願いするのもひとつつのアイデアです。

出来立て熱々のおにぎりをその場で握ってくれる「出張ほぐれおにぎりスタンド」

25ans Wedding

なかでもよく利用しているのが、土釜で熱々のおにぎりを握ってくれる「出張ほぐれおにぎりスタンド」(1人¥3,300~、出張費¥16,500、握り手一人につき¥16,500)。ただ美味しいだけではなく、賑わいの空間を含めたパフォーマンスも素晴らしくって。主な拠点は東京ですが、活動の場はサウジアラビアからサンフランシスコまで、実にワールドワイド。海外ゲストの好みも知り尽くしているので安心なんです。

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鮭明太や塩おむすびといった定番から柚子の塩辛まで、通好みの具材がズラリ。かたすぎず、やわらかすぎず、口に入れるとほろっとほぐれる握り具合がなんとも絶妙。平均1人5個くらい召し上がるそうですが、私が主催したホームパーティでは、参加者全員がそれぞれ15個(!!)完食するほど大、大好評でした。

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赤酢をまぶしたシャリにネギトロ。何回おかわりしたことか……!

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その日の具材を升に乗せ、お品書きとともにディスプレイしてくれる粋な演出も。手書きのメニュー表も日本らしくって、いいでしょう? 海外ゲストにもわかりやすいのが嬉しい。

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ドリンクはワインクーラーに入れて、お好きなものをお好きな時に方式で。ゲストはもちろんですが、ホストも一緒になって楽しむのがわが家のスタイルになっています。

本格的なお蕎麦と創作和食が楽しめる「出張料理DECO」

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東京・池尻に店を構える手打ち蕎麦専門店「土山人」で料理長を務めた、デコさんこと石黒孝幸さんによる「出張料理DECO」は、旬の食材を使った丁寧で繊細な和食が中心。

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前菜からお造り、てんぷら、せいろ蕎麦に巻き寿司、甘味まで、全8~10品を少しづついただける蕎麦会席(1人¥8,000~、出張費¥20,000/税無し)は海外ゲストからの指名も多く、毎回お世話になっています。

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元蕎麦職人だけあって、打ち立ての蕎麦に蕎麦つゆもすべて手作りという、こだわりっぷり! 自宅にあるうつわを使って盛りつけてくださるので、実はテーブル・コーディネートの勉強にもなるんです。またお会いしたくなるお人柄も、ついついお願いしてしまう理由なのかも。

フィンガーフード感覚で楽しめる焼鳥

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海外からのゲストに自分でお料理を振る舞うなら、焼鳥がベストではないでしょうか。というのも、インドネシアやシンガポール、フィリピン、タイなど東南アジア諸国で焼鳥は〝サテ″と呼ばれ、広く食べられているから。

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食材を切って、串刺ししたものをパーティ当日に焼くだけ。少しの手間はかかりますが、それもまた楽しい時間。野菜がたくさんとれるので、ベジタリアンの方からも人気なんですよ。

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キッチンのコンロで焼鳥を焼いて、ダイニングテーブルへ。盛り付けるだけのお刺身も用意して、気分は居酒屋ゆかりの女将に(笑)。海外ゲスト用に何種類かソースを用意しておくと、なお良いかもしれませんね。

今やスマホでなんでも購入できる時代ですが、大切なのは相手を楽しませ、心地よい時間を一緒に過ごすこと。少しお作法は変わったとしても、何気ないおもてなしがゲストの心にいつまでも残る気がしています。ちょうど年末年始に海外から友人が一時帰国するので、日本らしいおもてなしを計画中。さて、おにぎりか蕎麦会席か、はてまた居酒屋ゆかりの開店かな。 ※この記事は2023年12月9日時点のものです。

写真・構成/川口ゆかり

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