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福山雅治「父や祖父母が原爆を体験していまして…」戦時中の日本舞台に描く『映画あの花』舞台挨拶にサプライズ登壇

  • 2023.12.9
福山雅治「父や祖父母が原爆を体験していまして…」戦時中の日本舞台に描く『映画あの花』舞台挨拶にサプライズ登壇
(C)2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会

伊藤美誠、千葉雄大、富田望生、前田拳太郎ら著名人から絶賛コメントも到着

福原遥と水上恒司をダブル主演に迎え、同名ベストセラー小説を映画化した『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』。本作の完成披露舞台挨拶が11月28日に行われ、主演の福原&水上、伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希、松坂慶子らに加え、福山雅治がサプライズ登壇した。同イベントのビハインド映像を紹介する。

11月28日の完成披露舞台挨拶には、主演の福原&水上ほか、伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希、松坂慶子が登壇しての完成披露舞台挨拶が行われ、サプライズの花束ゲストとして本作の主題歌「想望」を歌った福山雅治が登場。登壇者には完全にサプライズだったこともあり、舞台上のキャストたちは揃って驚きの顔を見せていた。

今回紹介するビハインド映像は、撮影現場ぶりに集まったキャストたちが少し緊張気味のなか、まずはSNS用の動画撮影からスタート。「ハッ↑シュタグなんだ、大阪弁では」とイントネーションが気になったのか確認する水上に対し、嶋﨑は「いえ…たぶん違います」と笑顔でやんわり否定。それには周囲も自然と笑顔になり、一気に和やかムードに。

その後、舞台挨拶の準備に入り、打ち合わせの場所に続々と集まってくる出演者たち。しかし、嶋﨑までソファに座った時点で残りのスペースが1人分となり、周囲を気遣って松坂が「立っているわ」というと、伊藤が「どうぞ座ってください」と松坂をエスコート。

しかし、松坂の申し訳なさそうな反応に伊藤もすかさず「一緒に立ちましょう」と提案、それに気づいた水上が「松坂さん…」と立ち上がり、他のキャストも続々と立ち上がるという配慮の大渋滞が発生。結局そのまま誰も座ることなく立ったままで打ち合わせが始まるという、全員が優しさの塊となっていた。

打ち合わせでスタッフより「クロストークを楽しく盛り上げてください」と指名された伊藤は、「任せてください!」と即答。なぜか福原、出口、松坂が話す予定の鶴屋食堂のパートでも盛り上げ役を指名され、苦笑いしつつ「はい!」といい返事するも、出口や小野塚から「忙しい」と気遣われていた。

舞台袖への移動中、福原は「ついに公開ですね」と話しを切り出すも、小野塚から「完成披露…」とツッコまれて再び一同笑顔。福原も「みんなでね、こうやって集まるのは撮影ぶりだから」とニコニコ嬉しそう。

これから始まる舞台挨拶を前に水上は「心強い! 何も言いません」、福原も「伊藤先生お願いします」と揃って舞台挨拶の盛り上げ役を改めて伊藤に依頼。伊藤が「いや、勘弁して…主演!」とツッコむなど仲の良さをみせた。

伊藤は、成田洋一監督に「すごく泣きました、自分が出ている作品で初めて」と話しかけるなど、演じた石丸同様に明るいムードメーカーの一面を披露。嶋﨑もLilかんさいのメンバーと一緒に映画を見たそうで、「みんな泣いてました」と監督に報告。400本の百合の生花で彩られた舞台を前に花粉を心配する福原と出口、マイクをもらった小野塚は「想望」を歌うなど、開演ギリギリまでリラックスムードだった。

イベントでは、サプライズ登壇した福山雅治に会場全体からどよめきが起こった。福山も恐縮した様子で「僕は長崎の出身です。父や祖父母が原爆を体験していまして、小さい頃から平和教育を受けてきた人間なんですけども、少しずつ日本が戦争をしていたということから、だんだん時間が経って、被爆者の方もどんどん亡くなっていって、時代がどんどんかわっていってるなというなかで、今この若いキャストの皆さんが、この作品を表現されていて、そして誠実に当時の人間を生きようとしているその姿にとても感動したのを覚えています」と映画の感想を語った。

最後に観客に向けて水上は、「やっぱりできることっていうのは、伝えていくことしかないのかなと思います。ぜひ皆さまも帰った後に大切な人に“ありがとう”だったり、何か喧嘩していたら“ごめんなさい”って言葉だったり、優しい言葉をかけてあげてください」と熱いメッセージ。

福原も「大切な人と一緒に過ごす時間だったり、夢に向かって歩めることも本当に幸せなことだと思います。ぜひ映画をたくさん見ていただけたら嬉しいです」と笑顔で語りステージを降壇した。

舞台袖に戻ってきた出演者たちは改めて全員で記念撮影をし、和やかな様子でイベントを終えた。舞台裏の様子が詰め込まれた本映像は、終始キャストたちのチームワークの良さと、優しさあふれる様子が伝わってくるものだった。

また、本作を一足早く鑑賞した著名人よりコメントが到着した。卓球日本代表の伊藤美誠は「なんで? なんでそんな笑顔で、そんな決断をするんだろう。なんで、周りはおかしいと思わないんだろう。私も百合と気持ちが何度も重なりました」とコメント。俳優の富田望生は「味、香り、体温、瞳…… “しあわせ”って言葉があんなにも、こんなにも貴重だなんて。原液の名残に何度も引き戻されるような物語でした」と言葉を寄せる。

また。俳優の千葉雄大は「汚い言葉を吐きたくなるほど、うんざりする現実は、残念だけど変わらず僕らの時代にもある。もしかしたら変わらないんじゃないかとすら思ってしまう。でも、せめて目の前にいる自分の愛する人たちとの、下手な歌でも肩を組んで一緒に歌ったり、幸せの味を共にしたりするひとときは守っていきたい。誰かを大切に思う輪があの丘の百合のように広がっていきますように」と本作へ思いを馳せる。

■伊藤美誠:卓球日本代表/スターツ所属

なんで?
なんでそんな笑顔で、そんな決断をするんだろう。
なんで、周りはおかしいと思わないんだろう。
私も百合と気持ちが何度も重なりました。
この時代だったから、まかり通ったものが、現代だったらどうなんだろう?

この作品から、生きる時代によって自分が正しいと思うことが理解してもらえるとは限らない、自分が理解できなくても現実は目の前で進んでいってしまう。

昔も今も人によって、正義や守るものは違うなと感じました。
百合の目線になって思うのは、この時代を経験したからこそ、現代に戻って大切なものに気づけたんだと思います。

一人一人平和の物差しは違うなと感じます。
そして戦争のない日本は平和になったのかもしれないけど、現代が平和なんだと言い切れるかどうかは、わからないなと思いました。

■千葉雄大:俳優

汚い言葉を吐きたくなるほど、うんざりする現実は、残念だけど変わらず僕らの時代にもある。もしかしたら変わらないんじゃないかとすら思ってしまう。でも、せめて目の前にいる自分の愛する人たちとの、下手な歌でも肩を組んで一緒に歌ったり、幸せの味を共にしたりするひとときは守っていきたい。誰かを大切に思う輪があの丘の百合のように広がっていきますように。

■富田望生:俳優(NHK連続テレビ小説『ブギウギ』小夜役)

味、香り、体温、瞳…… “しあわせ”って言葉があんなにも、こんなにも貴重だなんて。
原液の名残に何度も引き戻されるような物語でした。

■前田拳太郎:俳優

今を生きる若い世代の背中を押してくれる映画だと思います。
考え方や価値観は時代によって変化していくが、
大事なことは今も昔も変わらずにある。
純粋で素敵な愛の物語。
沢山の方に見て欲しいです。

■倉悠貴:俳優

生きたいなと強く思いました。
戦争について改めて考えるきっかけになりました。若い世代の方に見てほしい。
そして佐久間彰を演じた水上くん、この映画に出会える機会を与えてくれてありがとう。

■鞘師里保:タレント

当時と現代の価値観や常識の一致する部分と相違する部分が露呈し、戦争が行われていた当時がいかに厳しい状況であったかがより響いてきました。その中で生きている登場人物たちのそれぞれの正義に対しての真っ直ぐさに心を打たれます。

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は現在公開中。

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