1. トップ
  2. エンタメ
  3. キャリアに悩む女子必見! 30歳を目前に独立、ファッションブランドを立ち上げた「Gajess」ディレクター三條場夏海さんのサクセスストーリー

キャリアに悩む女子必見! 30歳を目前に独立、ファッションブランドを立ち上げた「Gajess」ディレクター三條場夏海さんのサクセスストーリー

  • 2023.12.9

20代後半に差し掛かるにつれて誰でも自分の将来に迷いや不安が出てくるもの。「やりたいことはあるけれど、新しいことにチャレンジする勇気はない」なんて人も多いはず。今の環境で本当に自分は満足している?
どんなときも自分の心の声に耳を傾けて、キャリアアップを重ねてきたファッションブランド「Gajess(ガジェス)」ディレクターの三條場夏海さんが30歳を目前に選んだ道とは。
シンデレラガール、三條場さんの仕事の流儀を取材させていただきました!

BEAMSで販売員、プレス、ディレクターまでを経験。ファッション業界で叶えたかった夢の実現

—ファッション業界へ就職を希望した理由を教えてください。

「とにかく目立ちたがり屋だったんです(笑)。学生時代にモデル事務所に入っていて、その頃はまだモデルとして頑張りたいという気持ちもあったんですがファッション業界かモデルかどちらの道に進むか悩んでいたときに、大学のゼミの先生から“三條場さんは自分がやったことが結果になることを頑張りたいんじゃない?”と言われてすごくしっくりきました。

モデルという職業は頑張るだけじゃ叶わないこともたくさんあるけれど、ファッションの世界なら全てではないかもしれないけれど頑張った分だけ結果に繋がる可能性が高い気がしました」

—学生時代の就職活動では、どのように会社選びをしましたか?

「ファッション業界に進むと決めたとき、“家族からプレス*が向いているんじゃない?”と言われ、ファッション誌などのメディアへの露出も多いイメージだったプレスになりたいと自然に思うように。

元々好きだったファッションブランドの会社から内定をいただいていたのですが、BEAMSの説明会に行ったときに若者を応援する姿勢や新しいことにどんどんチャレンジしていく社風ということを知って、“この会社ならプレスになれるかもしれない”と直感的に感じました。

就活をするときに、“好き”という理由で会社選びをする方も多いと思いますが私は“何がしたいか”ということを考えて入社するほうが、結果的に自分のやりたいことや夢を叶えるための近道に繋がると思います」

*広報、PR担当

—入社一年半という異例のスピードでプレスへ抜擢されたと思いますが、意識していたことはありますか?

「採用の面接時から入社後もずっと先輩や同期の仲間に“プレスになりたい”と伝えていたので、社内のほとんどの人がそのことを知ってくれていたのも大きかったと思います。夢を口に出すのが恥ずかしいと思う人が多いなかで、私は堂々と口にしていたからこそ色々なチャンスを先輩達が与えてくれました。

ただ“なりたい”と言っているだけでは一方的でわがままに思われてしまうこともあるので、自分のビジョンを明確に持ってから伝えることも大事。組織のなかにいるのであれば絶対に味方になってくれる人がいるはずなので、頼れる人を見つけ出すのもいいと思います。

頼まれた仕事は期待以上に応え、いつだって“この人に仕事をお願いしたい”と思われるように日々努力し、チャンスをひとつでも増やすことを意識していました」

—「BEAMS SALON」や「JOIÉVE」のディレクターとして活躍していたなかで、独立を考えたきっかけを教えてください。

「JOIÉVE(ジョエブ)を立ち上げた時点で、次の夢は独立してブランドを立ち上げることでした。入社した当初は“30歳くらいでディレクターになっていたらいいな”と考えていたんですが、それよりも3年も早い27歳のときにその夢が叶いました。

もし、会社のなかで次の目標があったとしたらまだ続けていたかもしれません。ですが、ありがたいことに在職中に販売もプレスもディレクターも経験することができ、さらには書籍の出版の夢まで叶ったんです。

達成感や満足感に溢れ、自分の経験したことに自信が持てたので“ステップアップしたい”と思うようになりました」

会社設立後の心境やライフスタイルの変化について

—独立し、会社設立をしてから苦労したことはありますか?

「事務作業があまり得意ではないので、登記などはもちろん大変でした。それよりも会社を辞めるまでは自信に満ち溢れていたのに独立して会社を設立したここ1年くらいで一気に自信がなくなりました。

今までは組織の中にいて、いいことをすると褒めてくれる人がいて頑張った何かの見返りが自分の働くモチベーションになっていたことにも気づかされたんです。

今はどれだけ頑張っても認められた感がなく、Gajessが売れたかどうかが自分の評価基準になっている気がして、なんだか冷たい評価だなと思ってしまいます。大きな会社で務めた経験があるからこそ感じることができる辛さではあるのですが……。やっと最近、そんな孤独感の解消法を見つけることができたので、だいぶストレスはなくなりました。

会社から独立する方が多い今、同じ気持ちを抱いている方も多いのかなと思います。今回発売した書籍にはそういった気持ちを解決した方法なども書いていたりもします!」

—現在の仕事とプライベートのバランスやSNSとの付き合い方を教えてください。

「好きなことを仕事にできていますし、今は独立したばかりでオンもオフもないような状態なのですが、人に会って食事をすることやトレンドリサーチの勉強のためにイベントへ足を運ぶこと、芸術に触れることなど、自分の体験全てが仕事に繋がっているので休日という休日はあまりないかもしれません。

だけど、それが好きで仕事をしているので不思議なことに苦にはならないんです。会社員時代は、オンとオフをしっかり分けたいタイプだったので、休日に仕事っぽさを感じるのは嫌だったかも……。

自分のプライベートの趣味をSNSで発信し続けることで新たな仕事に繋がることだってあります。元々クラシック音楽が好きでコンサートの鑑賞の記録をSNSで投稿していたら、サントリーホールさんからお声がけいただきクリスマスコンサートの企画をご一緒させていただくことに。これは本当に嬉し過ぎてインフルエンサーとしても活動をしていてよかったと心から思いました。

好きなことを仕事にしたい人は諦めずに追求することで新たな道が切り開けることもあると伝えたいです」

三條場さんがハッピーオーラに包まれている理由は周囲の人々の存在

—仕事やプライベートにおいて、人との関わり方で意識していることはありますか?

「私は自己分析がすごく得意で、“自分が人見知りで八方美人が苦手”ということを理解しているので交友関係は狭くていいと思っています。なので、華やかなパーティなど知らない人が多い場に行くことは少ないほうかも。

“大好き”だと思った人とは、とことん深くお付き合いしますし、自分も素でいられるので心地よく過ごせます。先ほど会社設立で苦労したという話で孤独感を感じたことを話したと思うのですが、忙しいときこそ自分の大好きな人達に会うことを意識しています。会話をするなかで自然と笑顔になっていたりして、人と関わる時間を積極的に持つことが自分を孤独にさせていないという気がします。

あと、私は周りの人への愛情が深く、自分の好きな友人や先輩を自慢したいというか、普段から自慢しちゃっているそうです(笑)。これは媚びを売っているわけでなく、相手を尊敬しているからです。広く浅い付き合いが苦手だからこそ、自分を笑顔にしてくれる人達との時間を大切にしています」

5年後、10年後を見据えたこれからの目標

—今後、叶えたい夢を教えてください。

「会社を設立してから夢は無限大に広がりました。Gajessとして店舗を出したいですし、社員を一人でも増やして大きなチームを作りたい。

国内外問わずGajessのファッションショーをしたいなど5年先には叶っているものもあるかもしれませんが、これまでも夢を叶えるために小さな目標と大きな目標を掲げ、それが叶ったらまた新たな目標を持つようにしてきました。そうしてきたことで目標を見失わずに様々な夢を叶えられたのでこの先、何年経っても目標を持ち続けられる自分でいたいです」

また新たなスタート地点に立った三條場さん。どんなときも小さな夢と大きな夢を持ち、それを叶えるために努力を惜しまないからこそ常に前進し続けているのでしょう。この先、彼女がどんな夢を抱き、どんな挑戦をしていくのか目が離せません!

『JOBA STYLE なりたい私になる31のわがまま』

三條場夏海著 ¥1,815(ワン・パブリッシング)

2023年11月に三條場夏海さんのスタイルブック第二弾が発売。彼女が日々前向きに自分らしく過ごすために考える、ファッションとモチベーションに対する31のマイルールが詰まった一冊。ページをめくるたび、なりたい自分へ近づくヒントが見つかるかも。

edit&text : ARISU ONODERA

元記事で読む
の記事をもっとみる