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ずっと愛せる上質ニット──英王室も御用達【ジョン スメドレー】に注目!

  • 2023.12.8

寒い時期はニットウエアの出番です。ただ、1枚で着ることが多いだけに、上質感が大切。英国で1784年に創業した【ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)】はニットブランドの最高峰的存在。シンプルで上質な装いは故エリザベス女王が好み、チャールズ3世英国王も長年、愛用しているほど。飾り立てない品格ルックの新トレンド「クワイエットラグジュアリー」にもぴったりです。今回は「ジョン スメドレー」のニットウエアから、冬にふさわしいニットの着こなし方をつかんでいきましょう。

画像1: JOHN SMEDLEY 2023-24年秋冬コレクション JOHN SMEDLEY

長袖タートルネックニット

画像2: JOHN SMEDLEY 2023-24年秋冬コレクション JOHN SMEDLEY

寒い日に恋しくなるタートルネックのニットは真冬の代名詞的なアイテムです。正統派のバランスを保ちながらも、肩幅や着丈、腕周りにいくらか余裕を持たせてあるから、着心地が楽。ロング丈のジレ(ベスト)を重ねて落ち感をアップ。色のコントラストもくっきり。暖色の赤(クランベリー)のおかげで、顔周りにチークを差したよう。アウターを羽織っても隠れないタートルに赤を迎えると、絶好の差し色に。クールなネイビーのジレは引き締め効果を発揮します。おすすめの着こなしは同じシリーズのカーディガンを加えた、ニットのアンサンブル。穏やかさと品格がダブルで備わります。

長袖ボートネックニット

画像3: JOHN SMEDLEY 2023-24年秋冬コレクション JOHN SMEDLEY

襟ぐりが横に広く開いたボートネックは首まわりが楽で、ニットウエアに向いています。ネックゾーンがもたついていないので、スカーフやネックレスがきれいに収まるのもいいところ。真冬はマフラーやスヌードを巻けば、小顔に映りそう。ミニマルなデザインだからこそ、素材の上質さが格上げの決め手。ボトムスはゆったりめのタックパンツで合わせて、メンズライクなたたずまいに。セーターに癖がないから、ボトムスを変えるだけで、マルチに着回せます。分厚くないニットはロングシーズンにわたって着続けられる重宝アイテムです。

クルーネックニット&カーディガン

画像4: JOHN SMEDLEY 2023-24年秋冬コレクション JOHN SMEDLEY

クルーネック(丸首)のカーディガンは微妙な温度調節に便利です。ニットトップスに重ねると、風合いがやさしげな「ニット×ニット」のレイヤードに仕上がります。同じ素材を選んで、ノーブルな着映えのアンサンブルにまとめるのが上手なアレンジ。襟ぐりがプレーンなクルーネックなら伸びやかな見え具合に。極上ニット素材はかさばらないのに暖かいから、冬の着ぶくれ対策にも役立ちます。ボトムスは少しムードを変えて、チノパンツをチョイス。程よいずれ加減がこなれ感を生んでくれます。

長袖ダブルジャガードクルーネックニット

画像5: JOHN SMEDLEY 2023-24年秋冬コレクション JOHN SMEDLEY

2種類のアイテムから長所を「いいとこ取り」したような新顔ウエアはメリットが多く、重宝に着られます。スウェット風のクルーネックプルオーバーは、ありそうでなかったタイプ。スウェットに近い肉厚な生地感で、自然なフィット感。カットソーよりも上品に映り、1枚で着られる大人仕様のプルオーバーです。シャツの上に重ねるレイヤードは襟と袖先をのぞかせて。デニムパンツやチノパンも格上げしてもらえるのは、極上の風合いだから。自然な落ち感が備わっていて、ボトムスとの相性を選びません。ユニセックスの仕立てなので、ジェンダーレスな雰囲気で着こなせます。

235年以上の英国のクラフトマン精神 青山に路面店がオープン

画像: JOHN SMEDLEY 青山 JOHN SMEDLEY

「JOHN SMEDLEY銀座」は8月に30周年を迎えました。以前の「ルノアール洋品店」(1948年開業)から数えると75年目で、銀座の歴史を今に伝える貴重な店構えです。10月には南青山に路面店がオープン。多くの有名ブランドを迎えてきた「FROM-1stビル」という、日本のファッション史に刻まれる建物に旗艦店が誕生しました。

235年以上の歴史を持つ「ジョン スメドレー」は、着る人にも誇らしい気持ちをもたらすブランド。英国のクラフトマンシップ(職人気質)が丁寧なニットづくりを支えています。長く着続けてもへたりが来ないから、愛着を育むニットウエアと言えるでしょう。
ロイヤルファミリーが愛用するように、トレンドを超えたタイムレス仕様のニットウェアは、パッと見て「どこか違う」と思わせます。シンプルな中に特別感を宿すクワイエットラグジュアリーの装いを、身近なニットウエアから始めてみませんか。

ファッションジャーナリスト 宮田理江

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