LAの空気をはらんだ、バレンシアガ 2024年秋コレクション。

2023.12.7
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去る12月2日、バレンシアガはロサンゼルスで2024年フォールコレクションを発表。

LAからその人気が広まった、2000年代初頭を連想させるトラックスーツのルックも登場。 Courtesy of Balenciaga

西海岸の快活さ、贅沢なライフスタイルを表現。

今季の舞台は、西海岸のロサンゼルス。街の象徴のひとつでもあるハリウッドサインを背景に、ヤシの木が並ぶウィンザー大通りをモデルたちが歩くという、これ以上ないというくらいLAらしさを全開にしたランウェイが出現した。ショーのトップを飾ったのは、携帯片手に鍛えた上半身をあらわにしてハーフパンツで颯爽と歩く男性モデル。LAという街にまさに存在していそうな人物像が、バレンシアガの超現実的な世界観へと観るものを誘う。その後に続くのは全身黒のアスレチックウエアやオーバーサイズのボーダー風スタイルなど、リアルさを感じさせるデムナ流のLAスタイル。ショート丈フーディに超ローライズのパンツ、ボリューミーなニーハイブーツを合わせたワントーンのトラックスーツは、2000年代初頭のセレブファッションを彷彿とさせる。また、オーバーサイズでレイヤードされたネオ・グランジも登場。手刺繍のレオパードモチーフのコートやアシンメトリーなトラウザーズ、屋外用のホテルスリッパなど、とびきりリュクスで、ときにアイロニックな遊び心を効かせて新たな解釈を加えているのがポイントだ。

ファーストルックは、LAのリアルライフをそのまま表現しているかのよう。新作「10XL スニーカー」が目を引く。Courtesy of Balenciaga

誰よりもモードでリュクスなアスレチックスタイル。Courtesy of Balenciaga

オーバーサイズのアイテムを重ねたネオ・グランジ。プリントTシャツやチェックのシャツにノスタルジックなムードを漂わせて。Courtesy of Balenciaga

レオパード柄は手刺繍という贅沢さ。ヴィンテージ風デニムと合わせたエフォートレスなスタイリングに独自のエレガンスを薫らせる。Courtesy of Balenciaga

シグネチャーのテーラリングにも注目して。

ショーの中盤から登場するのは、平らなスクエアショルダーやツイードのセットアップでスタイリングされた、アップスケールされたデイウエア。並外れて大きなプロポーション、精密なテーラリングで、インフォーマルとグラマーの橋渡しをする。

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大きなプロポーションで遊ぶ、シャツとニーハイブーツのスタイリング。Courtesy of Balenciaga

コンパクトなシルエットのツイードのセットアップには、テーラリングの美しさが反映されている。Courtesy of Balenciaga

LAスタイルのキーアイテム、レギンスとブーツが一体化。総レースでクチュール感を高めて。Courtesy of Balenciaga

クチュールメゾンの真髄が宿るイヴニングウエア。

ショーのクライマックスには、イヴニングウエアの数々。形とシルエットは高度に定義され、多くの服は、クリストバル・バレンシアガ自身によって作られたオリジナルのデザインを参照することで、ブランドの過去と現在を融合。ラップ型のコートドレスやワンショルダーのテーラードガウンなど、どれもハリウッドのレッドカーペットを彩るのが想像できる。

角度のついた、贅沢なフォルムでカットされたラップ型のコートドレス。Courtesy of Balenciaga

流れるようなドレープとトレーンが印象的なワンショルダードレス。Courtesy of Balenciaga

スペシャルコラボや新作小物もマストチェック。

LAセレブご愛用の高級スーパーマーケット、エレウォンや、アメリカのハイジュエラー、ジェイコブ＆コーとのコラボレーションに加え、LA旗艦店の所在地ビバリーヒルズの通りにちなんで名付けられた「ロデオ」バッグの新たなクロコ型押しや、ニット素材の「24/7 トート」、「モナコトート」といったマストハブバッグが登場。そのほか新作シューズ「10XL スニーカー」など、アクセサリー類も見逃せない。ランウェイから直行で店頭にお目見えしたエクスクルーシブリリース製品も展開中なので、本コレクションをいち早く取り入れたい人はお見逃しなく。