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唐田えりかがトラウマ打ち明け泣く様子に親友・芋生悠は「もらい泣きしちゃいました」『朝がくるとむなしくなる』公開記念舞台挨拶

  • 2023.12.8
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唐田えりかがトラウマ打ち明け泣く様子に親友・芋生悠は「もらい泣きしちゃいました」『朝がくるとむなしくなる』公開記念舞台挨拶
『朝がくるとむなしくなる』

芋生悠と初共演した唐田えりか「とても大切な作品になりました」

唐田えりか主演し、10代からの親友・芋生悠と初共演した映画『朝がくるとむなしくなる』。12月2日、渋谷シネクイントにて、本作の公開記念舞台挨拶が行われ、唐田と芋生、そして石橋夕帆監督が登壇。製作経緯や撮影中のエピソードを交えながら、唐田が「背中を押してくださった石橋監督。そして大好きな芋ちゃんと共演できた時間は、宝物になりました」と語る本作への熱い想いを明かした。

会社を辞め、コンビニでアルバイトとして働く希(唐田)は、肩身の狭い思いをしながら、単調な日々を過ごしている。ある日、中学時代のクラスメイト・加奈子(芋生)がバイト先にやって来る。何度か顔をあわせるうちに加奈子と距離を縮めていく2人。この再会を機に、希の日常がそっと動き出す——。本作は、人生に諦めを感じている女性が自分らしさを取り戻していく「再生の物語」。大人になってから少しずつ育まれる友情に静かに胸を打たれる、爽やかな感動作だ。

満席となった上映後の舞台挨拶は、唐田えりか、芋生悠、石橋夕帆監督が客席の大きな拍手で迎えられて始まった。撮影から2年を経て、劇場公開を迎えた本作。唐田は、「石橋監督とのこの作品が公開されてとても嬉しいですし、以前からお友だちだった“芋ちゃん”(芋生)と共演できて、自分にとって、とても大切な作品になりました」と感慨深げに語った。

唐田と芋生は本作が初共演であるものの、8年来の親友。芋生は「“唐ちゃん”(唐田えりか)“芋ちゃん”と呼び合っています。この作品で会うことができて、自分にとって特別な作品になっているので、お客さんに見ていただけるのがほんとうに嬉しいです」と応えた。

初長編監督作『左様なら』(19年)の主演を務めていた芋生から、かねてより親友・唐田の話を聞かされていて、唐田に主人公の希をあて書きしたという石橋監督。唐田を起用した起用した理由について、「芋生さんから唐田さんのお話は聞いていて、その時唐田さんが置かれていた状況や、お2人が友だち同士だという関係性をベースに良いお話が作れそうな直感があったんです」と明かした。

その話を聞いた唐田は「オファーをいただいたときは素直に嬉しかったです。そして、石橋監督と初めてお会いしたときも、初めまして感がないほどに一緒にいて心地良かったし、そして、芋ちゃんと、初めて共演できるしと、嬉しいことだらけでした」と喜びを語った。

唐田と芋生が友だち同士になったきっかけは、友人の友人繋がりだったそうで、初めて出会ったときからすぐに打ち解け、その後、週に複数回、多いときには1日に2回も会うなどプライベートで頻繁に過ごすようになったという。その仲の良さから撮影で苦労することも。石橋監督が「希と加奈子が再会して間もない、仲良くないはずのシーンで仲良すぎるときがあって。『まだ早い』とダメ出しすることもありました」と撮影エピソードを明かすと、場内は笑いに包まれた。

心に残っているシーンを訊かれると、「加奈子の実家に行ったシーン」と3人の回答が一致。過去のトラウマを打ち明け、涙する希を優しく加奈子が受け止める感動的なこのシーンについて、石橋監督が「最初はそこで唐田さんが泣くということは想定していなかったんですが、助監督とも相談して、これでいこうとなりました」と撮影秘話を明かした。

それに続けて「唐ちゃんが震えながら涙を流していて、それを目の当たりにすると、私ももらい泣きしちゃいました。でもそれだとなんか違うねっていうことになって、夕帆さんにお願いして、このシーンだけは何テイクも重ねました」と芋生。

唐田は「自分のことを信じてもらったような瞬間でもあったので、このままでいいんだって思えましたし、加奈子のセリフが自分にとってとても心に響くものだったので、自分にとっても大事なシーンになりました」と振り返った。

最後に観客に向けて、唐田は「自分も加奈子のように、人の心に寄り添って、大丈夫だよって言える人になりたいなって思いました。それは軽い言葉でもなく、ほんとうの意味で大丈夫だよって、言える人になりたいです」と告白。「自分の背中を押していただけましたが、見てくれた人の背中を押してくれる作品でもあると思うので、何か日常のパワーになったらいいなって思います」と締めくくり、大きな拍手に包まれ大盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じた。

『朝がくるとむなしくなる』は全国順次公開中。

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