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俳優・綱啓永さんのインタビュー「この世界に入るなんて微塵も考えていなかった」

  • 2023.12.6
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レディたちが気になる「彼」の本音に迫る『#いま彼を知りたい』。今回は、17293人の頂点に立つジュノン・スーパーボーイ・コンテストのグランプリから俳優へと歩みを進めた、綱啓永さんのインタビューをお届け。その魅力はまだ未知数で、無限に広がるポテンシャルから目が離せません!

この世界に入るなんて微塵も考えていなかった

出典: 美人百花.com

ーー綱さんはジュノン・スーパーボーイ・コンテスト史上、初めて敗者復活からグランプリを受賞した逸材。でも、その話を振るとちょっと居心地が悪そうな、なんとも言えない複雑な表情を浮かべる。

「コンテストは他薦だったので『俺でもいけるのかな』『友達に自慢できるかな』って、それぐらいの動機しかなくて。芸能界なんて雲の上の存在で現実味がないというか。今考えると失礼かもしれないけど、この世界に入るなんて微塵も考えていなかったんです」

ーー半年間に及ぶコンテストをがんばれたのも「友達が応援してくれたから」。

「僕の代からSNSで写真とかを配信していくシステムが始まって。ランキングが数字で出てくるので、とりあえず応援してくれている友達に恥ずかしいところを見せられないって気持ちしかなかったです。だから受かったのは本当に運。そのあと事務所に所属しても、まだ芸能界は遠い場所で、何をしたいのか決まっていなかった。俳優とかモデルとかアイドルとかの分類もよくわかってなかったので、最初はそこからの勉強でした」

ーーそんな綱さんが注目されたのは昨年のドラマ『君の花になる』。この作品では劇中に登場するボーイズグループ「8LOOM」として実際にデビューも果たし、アーティスト活動を経験。「この作品を機にブレイクされたわけですが……」と言うと、また複雑な顔に(笑)。

「全然ブレイクしていないので、そう言われることに少し抵抗があるんです。自分としてはやっとスタートラインに立てたかな、階段を1段上ったかなって感覚。でも、たった1段でも見える景色も意識もガラッと変わってイメージが膨らんだ。役者としてやっていきたいって、自分の人生をしっかり考えるようになりました」

人に勝てるものが自分にあるとしたら、めちゃくちゃ普通のままでいられるところ

出典: 美人百花.com

ーーさらに話題となった夏ドラマ『ばらかもん』のPRでバラエティーや情報番組にも多数出演。活躍の場が広がるにつれて、別の感情も芽生えてきた。

「もっと作品に出続けていかないとって焦りを感じるようになりました。そういう意味では欲が出てきたのかもしれない。事務所に入りたての頃は『もっと貪欲になれ』ってずっと怒られていて、自分が前に出る意識が全然なかったんです。でも今は『そこ、僕が行きます』って気持ちを持てるようになった。ちょっとは成長したんですかね」

ーーちょうど今、揺らぎの中にいるのだ。ブレているのとは違う。真っ白だったひとりの俳優が徐々に覚醒していく途中の、未知数ゆえの揺らぎの時期というか。例えるならサナギが蝶に羽化していく瞬間。そんな、期間限定のとてもレアな姿を見ている気がする。

「でも普段の僕はデビュー前と同じで、すごく普通ですよ。楽しみは友達と1杯だけ飲みに行ったり、カラオケしたりサウナやダーツに行くこと。今日も友達と会う予定があって、それがあるからがんばれるみたいな、そういうところはこの仕事をしても、まったく変わらない。人に勝てるものが自分にあるとしたら、めちゃくちゃ普通のままでいられるところでしょうね(笑)」

最近、本当の自分がよくわからないときがあって。どれも嘘じゃないし作ってるわけでもないから、余計わからなくなる

出典: 美人百花.com

ーー綱さんの最新作は配信中のFODドラマ『ぼさにまる』。サンリオのキャラクター〝ぼさにまる〟とシェアハウスで同居する、ゆるふわ男子・優磨を演じている。

「相手が対人間じゃなく、対ぼさにまるですからね(笑)。撮影中は普段の撮影現場とは違うところがたくさんあり、いろいろ難しいところはありました。でも個性的なキャストの中で、僕が演じる優磨はそれこそ普通っぽいから、中和剤みたいな存在になれたかなと。あと金髪と衣装で8割ぐらい雰囲気を伝えられる役なので、ビジュアルを固めた時点で優磨になれた気がします」

ーーちなみに綱さんはオンオフの切り替えがすぐできるタイプ?

「できる方だと思うけど、意外と周りの雰囲気に影響されるので、スイッチを入れるように切り替えるのは無理。『8LOOM』で一緒だった高橋文哉から、『最愛』の現場で吉高由里子さんの切り替えがすごかったって聞いて。直前まで笑って話していたのに、本番になった瞬間、涙をスーッと流すみたいな。僕もそんなカッコいい俳優になりたいと思いました。ただその一方で、〝役が抜けない〟みたいな憑依型タイプにも憧れる。それぐらいの役作りができたらいいなって思ったりもして、いろいろ理想があるんですよね」

ーーやっぱり揺れ動いている(笑)。仕事面だけではなく、性格的にも相反するものが混在しているタイプだそう。

「元々はすごい人見知り。仕事をしてから少しマシになったけど、プライベートだと知らない人がいる飲み会とか、すぐ帰りたくなっちゃいます(笑)。人前に出るのも嫌で、昔は授業とかで絶対手を挙げられない人でした。なのに俳優を選んだのが不思議なんだけど、目立つのは結構好きで。最近だとTGC(東京ガールズコレクション)に出て歓声を受けたときは快感だったし、でもやっぱり人前は苦手だし……何なんですかね? 最近、本当の自分がよくわからないときがあって。どれも嘘じゃないし作ってるわけでもないから、余計わからなくなるんです」

年上の女性は最高!すべてにおいて憧れます

出典: 美人百花.com

ーー自分のことなんてわからない。揺らいで当たり前。それを素直に言える綱さんは普通というよりとっても自然体なんだと思う。「あなたにとって美人とは?」という質問にも、まっすぐでナチュラルな答えが返ってきた。

「人を傷つけない人。僕『死ね』って言葉がいちばん嫌いで、友達が冗談で言ったときも本気で注意したんですよ。あとこの間SNSで〝恋愛相手として大事なのはあなたを喜ばせてくれる人じゃなく、あなたが嫌がることをしない人〟って動画がおすすめに出てきて、本当にそうだなと。あ、でもこれを言うと、恋愛系の動画を見ているのがバレちゃうか(笑)」

ーー24歳男子として至極まっとう、自然です(笑)。ちなみに年上のアラサー女性はどんな印象?

「最高です! 年上の女性って余裕があって、その余裕が色気や包容力になっているじゃないですか。自分とは人生の経験値も違うし、知識も豊富だろうし、すべてにおいて憧れですね」

ーー明瞭、明快、100点満点の答え。ここは揺らがない綱さんでした♡

ニット¥31,350/ヤシキ(アルファ PR) シャツ¥5,500、パンツ¥8,250/ともにセンスオブプレイス バイ アーバンリサーチ(センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ 天王寺ミオ店) アクセサリー/本人私物 その他/スタイリスト私物

Profile

綱啓永(つなけいと)

1998年12月24日生まれ。 第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、2018年に俳優デビュー。以後、ドラマ『君の花になる』『ばらかもん』など、 数々の話題作に出演。

Information

「ぼさにまる」

ぼさぼさっとした自然体の可愛さが愛らしい、サンリオのキャラクター〝ぼさにまる〟の実写化ドラマ。人間とぼさにまるが共に暮らすシェアハウスで、時にぶつかり合いながら互いに成長していく〝多様性〟ストーリーに注目です。

出演:上白石萌音(声の出演)、綱啓永、森愁斗

FODオリジナルドラマ 全8話 配信中

掲載:美人百花2023年11月号「#いま彼を知りたい」

撮影/中村完(f-me) スタイリング/三宅剛 ヘアメイク/牧野裕大 取材・文/若松正子 再構成/美人百花.com編集部

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