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綾野剛が『カラオケ行こ!』完成披露試写会で歌唱パートの舞台裏を告白「恐ろしいほどの情念を持って歌っています」

  • 2023.12.7
綾野剛が『カラオケ行こ!』完成披露試写会で歌唱パートの舞台裏を告白「恐ろしいほどの情念を持って歌っています」
(C)2024『カラオケ行こ!』製作委員会

綾野「自分は青春と呼ばれる作品に初めて参加したんだなと」

綾野剛主演の『カラオケ行こ!』の完成披露試写会が開催。当日は“巨大カラオケボックス”を模したステージに、Little Glee Monsterの「紅」が流れるなか、綾野をはじめ、齋藤潤、芳根京子、北村一輝、やべきょうすけ、チャンス大城、八木美樹、後聖人、そして山下敦弘監督が登壇した。

綾野は「ようやく皆さんにお届けできるということで、とても感慨深く、嬉しく思っています。ぜひスクリーンから突き破るような『紅』、潤くんの歌声を聞いていただければと思います」と挨拶。

齋藤は「こういう舞台に立たせていただくのが初めてなので緊張しているのですが、こうして皆さんに見ていただける日が来たのかと不思議でもあり、嬉しくもあります」と喜びを明かした。

芳根は「私が先生の役だったので、ヤクザの皆さんとの関わりがなくて、(先生とヤクザが)関わると終わってしまうじゃないですか(笑)。自分が知らない世界が多すぎて、完成作を見た時に、映画をすごく楽しませていただきました。初号をリトグリちゃんと一緒に見たのですが、一緒に声を出して笑っていたので、本当に楽しませていただきました」と作品の感想を語った。

やべは「芳根さんが仰っていましたが、我々は逆に、中学生の学校での青春の一ページを覗かせていただいて、我々と話がちゃんとミックスしているのかと思ったのですが(笑)、淡い一瞬の輝き、人との出会いの中で物語が動きながら成長していくというのを、我々は成長することなくでしたが(笑)、楽しんでいただければと思います」と思いを語った。

チャンスは「映画好きで、こんなスターの中に入れてもらって本当に嬉しいです。自分がちゃんと演じられているのか不安なのですけど、とりあえずイリオモテヤマネコの顔をしながら、ふくろうの鳴き声を出させていただきます」と、唐突なモノマネで会場を和ませた。

八木が「今日私も舞台挨拶が初めてで、足がガクガクしているのですが、最後までよろしくお願いします」、後が「待ちに待ったこの日を迎えることができて嬉しいです」と挨拶すると、北村が「表向きはヤクザの組長ということですが、今回は齋藤くんと後くんと四角関係で、初めての青春映画に出させていただきました! 見どころが沢山あります!」とボケをかます。

綾野は役作りと歌唱パートの練習について、「どこから話したら良いのかというほど、難関な役でした。ただ、齋藤潤くん演じる岡の青春の一片を魅力的に描いていくという思いを集結させていた現場だったので、その一部になれたことが嬉しかったです。その中でも、僕たち(綾野と齋藤)ふたりは『紅』を歌うのですが、とにかく『紅』を愛すところから始めて、狂児は恐ろしいほどの情念を持って歌っています。音楽から入っていく役づくりも新しく、潤くんと試行錯誤しながら、『紅』という壮大な曲に向き合う時間が、より2人の関係を強固なものにしていましたね。監督とも話していたのですが、狂児は『紅』を練習していない、というよりかは、『紅』自体が狂児の人生で、狂児からしたら全てが『紅』なんです。そういった、たぎりみたいなものを監督と考えていったので、ほぼほぼ一発で勝負していくって感じでしたよね」と振り返った。

さらに「狂児をやるってなった時に、野木さんや監督と、カラオケに行って、歌って、どんなパターンがありえるのかというのを歌って、できる限りのことはさせていただきました。裏声が気持ち悪いという設定ですので、全編裏声で歌っています(笑)」と撮影前のエピソードも明かした。

芳根は撮影を振り返り、「初めて連ドラの時にやらせていただいた役が合唱部員の役だったので、ついに先生の役をやるのか、しかも合唱部の副顧問ということで、合唱に携われるのは嬉しかったですし、みなさん可愛くて撮影中はメロメロでした」と明かす。

山下監督は、脚本を務めた野木亜紀子とどのように物語を作り上げていったのかに関して、「原作が面白いし、野木さんを描くという時点で、それを邪魔しないように、十分面白いので、僕はキャスティングが一番こだわったかもしれないです。(先日プレミアが行われた)台湾の方はリアクションが良いので、よく笑ってくれましたね」と話した。

最後に綾野は「今から見ていただくのが本当に嬉しいです。自分の俳優人生の中で、この作品の出来上がりを見た時に、自分は青春と呼ばれる作品に初めて参加したんだなという体感がありました。青春はいろいろな表現方法がありますが、暖かく優しく、こんなたおやかな映画が出来上がるんだなと思いました。中学生の皆さん、ヤクザチームもですが、音楽に向き合って、音楽と映画の親和性を改めて表明した映画だと自負しています。みなさんにとって映画がいろいろな音楽を聴くきっかけになって、『紅』の魅力に気づいていただけたら幸いです」とメッセージを伝え、イベントは幕を閉じた。

『カラオケ行こ!』は2024年1月12日より劇場公開。

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