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カタツムリ女子が増えている?!見た目だけの成功よりも内側から幸せであることを選ぶ人が急増

  • 2023.12.6
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自立して働き、更にはキラキラ人生を楽しむことも欠かさないバリキャリの人に眩しさを感じることはない? フェミニズムの象徴として、一時は一世風靡したそのようなカルチャーは、どうやら英語圏では衰退の傾向にある様子。そして、新たに始まったのは「Snail girl era (スネイル・ガール・エラ / カタツムリガールの時代)」。今、人々はハッスル文化よりも、幸せを求めるスローライフを優先する傾向になっているという。

カタツムリガールの時代とは?

「カタツムリガールの時代」という言葉は、オーストラリア人デザイナーのシエナ・ルドビーが『Fashion Journal』誌に寄せた記事「“Snail girl era”: Why I’m slowing down and choosing to be happy rather than busy (カタツムリガール時代: 私がスローダウンし、忙しさよりも幸せであることを選ぶ理由)」の中で使った造語だ。

カタツムリガールを、簡単に要約すると、“ゆっくり、のんびりと、自分のキャリア目標を制限の範囲内に設定し、がむしゃらに働くのではなく、ワーク・ライフ・バランスを取る労働者”といったところ。そのモデルは、そう、カタツムリだ。

デザイナーとして、また手作りのバッグやアクセサリーを販売するショップの創業者として多忙を極める彼女は、記事の中で、“私の中のガールボスは死に、カタツムリガールの時代が始まった”と記している。

彼女の話す、ガールボスとは、女性の社会進出を謳い、自立して成功を追いかけている様子を“演出して”、他人を搾取する女性のことを指す。元々は、ソフィア・アモルーソが2014年に発表した自伝的小説「#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話」から生まれた言葉で、一時はフェミニズムの象徴として英語圏のネットカルチャーの文脈で注目を集めた。#Me tooムーブメントの追い風を受けて一時はかなりもてはやされるも、その実情が明らかになる現在は衰退しつつあるという。

ルドビーは、自身が“ガールボス ”だったことを認め、更には「成功していると思われなければならない」「アポがいっぱいで忙しそうに見せなければらならない」というプレッシャーを常に感じていたと説明。しかし、パンデミック以降、彼女は目的を持った人生が必ずしも成功に結びつかないことに気づき始めたんだとか。

カタツムリ女子の特徴

Women's Health

ガールボスと比較すると、カタツムリガールは怠け者と勘違いしがちだが、決してそうではないという。

ルトビーは、「カタツムリガールは野心的だが、自分のペースで道を進む。成功するために心身の健康と幸福を犠牲にすることはない」と話している。

英語で「Run your own race(自分のレースを走る)」という言い回しがあるけれど、これは、自分が何者であるかを知り、受け入れ、他の誰かではなく、自分自身の夢、目標、ビジョンを達成するために努力するというもの。カタツムリ女子が取り組んでいるのは、まさにそれに当たるだろう。

ルトビーによると、「カタツムリガール時代は、休暇を取ることでも、仕事を完全に止めることでもない。(中略)ただ自分に厳しくしないこと、ワークライフバランスをとること、自分の旅を他の人と比べることをやめることを思い出すための時間」だと言う。

Bare Minimum Monday(最低限度の月曜日)

Women's Health

ルトビーは仕事のペースを落とすという考え方は「経済的特権」から来るものであり、経済的な理由で誰もがそれに従うことができないことも理解しているとしつつも、お金の流れを止めることなく、誰もが自分の生活にカタツムリガールを取り入れることができると説明している。彼女は、個人的あるいは仕事上の境界線を設定し、自分に優しく平和を守ることで、カタツムリガールになることができると手引きしている。

ルトビーにインスパイアされて、カタツムリガールが急増中のオーストラリアで今注目されているのが「Bare Minimum Mondays(ベアーミニマムマンデー / 最低限度の月曜日)」というコンセプトだ。これは、週末の後に生じる通常のプレッシャーや期待を和らげることで、“ゆっくりと穏やかな”仕事始めを意味している。プレッシャーを和らげるために、月曜日には在宅勤務に切り替え、その役割に必要な最低限の仕事を与え、楽に仕事を始められるようにするのだ。

会社員や、フリーランサー、個人事業主など、働き方によってはもちろん、カタツムリガールの取り入れ方は異なるかもしれないけれど、このコンセプトなら始めやすいのでは?

来年の働き方、暮らし方、そして生き方について、見直しをしている人は、ぜひ参考にしてみて。

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