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菜々緒、亀梨和也との撮影シーンの”異様な空気感”振り返る「カメラが回っている時以外、亀梨さんとは全くお話していない状態で…」

  • 2023.12.6
菜々緒、亀梨和也との撮影シーンの”異様な空気感”振り返る「カメラが回っている時以外、亀梨さんとは全くお話していない状態で…」
(C)2023「怪物の木こり」製作委員会

亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆が『怪物の木こり』ネタバレ解禁トーク

亀梨和也を主演に迎え、三池崇史監督が「このミス大賞」受賞の超刺激サスペンスを映画化した『怪物の木こり』の公開記念舞台挨拶が、12月2日に開催された。イベントには亀梨、菜々緒、吉岡里帆、三池崇史監督が登壇し、公開後だからこそ語ることのできる、サイコパスvs連続殺人鬼、その物語の先にある衝撃のラストへのキャストの陣の想い、撮影当時の裏話など、ネタバレギリギリで本作の見どころを語り尽くした。

はじめに挨拶した三池監督は、「今日はありがとうございます。あまり朝向きの映画じゃないと思いますが、そういう日もあって良いかと(笑)」と挨拶し笑いを誘い、座長としてチームを引っ張っていた亀梨も「公開2日目を迎え、色々と感想を目にしていますが、いよいよ映画が巣立っていくというか、どういう風に育ってくれるのかなというところまで来ました。みなさんに本当に感謝しています」と喜びを噛みしめた。

上映後ということで、ここからはネタバレを一挙解禁。様々な伏線が重なり、予想もつかないスリリングな展開が見所の本作。連続殺人鬼”怪物の木こり”の正体はまさかの人物。本日来場した観客の中で犯人が分かった人は半数以下だった結果を受け、亀梨は「まさかのあの方でしたね! 僕は25年芸能界にいるので、キャスティングの配役で推理しちゃう部分があるから(笑)」とコメント。

本編ではサイコパスと殺人鬼の対決が描かれつつも、冷酷だった二宮があることをきっかけに、段々と人間性と取り戻していくというストーリーも展開される。そんな二宮の変化を経て、衝撃のラストへと繋がるのだが、意外な結末に涙する人もいた。亀梨は、「サイコパスとして生きていたところから、徐々に人間性を取り戻す流れの中で、ピュアな人間性を表現する部分は吉岡さんとのシーンが鍵になるので、丁寧に演じました」と演じ分けについて注意した部分を明かした。

亀梨のそんな役作りを近くで見ていた吉岡も、「ラストシーンにすべてをかける思いでした。その結果、ただのサイコスリラーの鑑賞後感とは違う、心に残る作品になったと思います。どの人も裏切られる、衝撃的な作品になっています」と手応えを感じていた。

二宮の内面の変化に気づくのが、二宮を追う戸城と、彼を愛し始める映美の2人。それぞれが二宮と対峙する場面は大きな見所となり、緊迫感満載のシーンに仕上がっている。戸城が連続殺人事件の結末を見届けた後、二宮に直接的な言葉を投げかける最後の対話のシーンでは、演じる菜々緒の心拍数が上がり、マイクが音を拾ってしまうというハプニングも。

このシーンについて菜々緒は、「あのシーンはすごくアドレナリンが出てしまって。もう部屋の空気感が異様だったんです。カメラが回っている時以外、亀梨さんとは全くお話していない状態で」と、緊迫の撮影エピソードを明かすと、亀梨も「あの空気感もそうですけど、カメラが目の前にあったり、普段入らない所まで迫ってきて、監督に操られているんじゃないかって思い始めてましたからね」と振り返る。

映美が二宮に対し感情をぶつけるシーンで吉岡は、「殴られて、首を絞められて、私が一番痛めつけられている気がします(笑)」と初めての三池組でその洗礼を存分に受けたことを笑顔で振り返り、「顔がうっ血したメイクをしているんですけど、それが髭に見えて、知らないおじさんが映っているんじゃないかって思ってしまいました(笑)」と思い出を振り返った。

また、登場人物全員がサイコパスという本作にちなみ、サイコパス男子及び女子は恋愛対象になり得るか聞いたところ、亀梨は「好きになったらしょうがない。最初からすべてが見えてお付き合いすることはないと思うので、もしサイコパスだったらどうにかします」とサイコパスでも受け入れると答え、吉岡が「男前ですね~」と感心するも、女性陣2人は「NO」と口を揃えた。

そして、主題歌を担当した、SEKAI NO OWARIのSaoriから、映画の公開を祝うメッセージが到着。思わぬサプライズに亀梨も感激した様子で「本当にこの作品にリンクしている楽曲で、エンドロールでは高揚したことを覚えています」と、映画の世界観にぴったりな主題歌について言及した。

最後に亀梨は、「本日はありがとうございました。ぜひ、映画を見た感想や想いを発信してください。1人1人が宣伝隊長として一緒に作品を大きく育てていただけたら嬉しいです。1度と言わず、2度見ると違った感覚に陥りますし、監督の表現やその意味を知る楽しみもある作品になっていると思いますので、劇場に足を運んでみてください」と一言一言に思いを込めるように力強くコメントした。

『怪物の木こり』は全国公開中。

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