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パートの私がコネ社員の間違いを指摘⇒専務「誰の娘かわかってるのか?」すると社長令嬢が現れて

  • 2023.12.5

私は、もうすぐ50歳になるパートの清掃員。毎日体を動かし、パワフルに仕事をこなしています。今も、とある企業のオフィスの掃除をしているのですが、最近中途採用で入った新人の女の子22歳がかなりの困り者で……。

一般常識が通用しない新人…

その新人・ミクさんは、とにかくデスク周りが汚いのです。食べこぼしは床に散乱し、紙くずと書類がごちゃ混ぜ。その日は書類にチョコが付いているのを見つけ、ついに注意してしまいました。といっても頭ごなしではなく、「汚れているけれど大丈夫?」という老婆心からのお節介だったのですが……。

「は?」と顔をしかめた当人は、「おばさんがやったんでしょ。ミクはダイエット中だもん」と責任転嫁したのです。そもそもちゃんと会話をするのも初めてなのにこの返答……。社会人になって職場で自分を名前呼びすることも、私にとってはビックリでした。

おまけに、床の食べこぼしも自分ではないとしらばっくれる始末。非は絶対に認めたくないようです。私は新人の教育係ではないし他にも仕事があったので、ふてくされている彼女の足元を掃除し、その日は立ち去りました。

ここは、ミクさんの上司がどう出るか見届けようという気持ちだったのです。

仕事面でも問題児の様子

翌日も、ミクさんのデスクは1日でよくまあ、と思うほどの汚れっぷり。本人は離席中だったのでひっそり掃除を始めると、近くの社員さんたちの話し声が聞こえてきました。

「ミクさんがいないと仕事もはかどるよ……書類も誤字脱字だらけだし」「専務の娘って自分で言ってたよ」「コネ入社か……だからあの態度」「誰も注意できないよね……」

そのとき、デスクに戻ってきたミクさん。掃除中の私を見つけ、「おばさん! ちょうどいいから、このコピー30枚やっておいて」と書類を押し付けたのです。

「私は清掃員です。自分の仕事は自分でしてください!」と断ると、「はぁ? クビになりたくなければ私に従ったほうがいいわよ?」と不遜な態度。あきれた私が書類に目を落とすと、そこには「企格提安所」と書かれてありました。これはもしや……「企画提案書」の間違い?

間違いを正すと逆ギレ!

タイトルからして誤字だらけという企画書を前に、思わず私は注意してしまいました。

「書類を作成したら、誤字や文脈の間違いがないか確認するものでは?」

すると彼女は、「清掃員のくせにうるさいわね! 私の企画が通ることは既定路線なの! だって選考員は専務だもん」とふんぞり返ったのです。

コネ入社だけでなく、企画も出来レース……。私があきれていると、その専務が登場。ミクさんはすかさず、「この清掃員が~私の書類に文句をつけるの!」と言いつけました。すると専務は、私の話も聞かずに「清掃員の分際で身のほど知らずが! この子が誰の娘か知らないのか?」と怒鳴りつけてきました。

社長令嬢の言葉に事態は一変!

と、そのとき。「お話し中すみません……」と丁寧な口調で現れた人物がいました。それはなんと社長令嬢だったのです。

「お嬢様! 出勤は来週からでは?」と手をもむ専務。ミクさんは彼女のことを知らないらしく、「誰あんた、余計な口は出さないで。私を誰の娘だと?」と相変わらずの言動です。

社長令嬢は冷静に、「私はこの会社の社長の娘です。あなたは専務の娘さんね。父親ともども、地位をかさに威張っていることがよくわかりました」と告げました。「今もこの方に、『清掃員の分際で』と言っていましたね? 弊社が清潔なのは彼女たちのおかげ。失礼な人こそわが社には不要です」

ギョッとする専務とミクさん。さらに社長令嬢は私のほうを見ながら、「お母さん、どうする?」と言ったのです。私は、今さら黙っているのも……と思い正体を明かすことに。

「そうね、夫に相談してみるわ。一応私も社長夫人として、社員のことには気を配らないとね」

専務たち2人は、驚がくを通り越し、真っ青になって固まっていました。

コネ入社の新人と父親のその後

その後……ミクさんは、横暴な態度や書類のずさんな扱いについて同僚たちから証言され、解雇となりました(3カ月の試用期間中だったので実質は不採用)。

専務自身も、情報漏えいなどの数々の不正が発覚し、ついに左遷。最終的には周りの視線が耐えられなかったようで、辞職してしまいました。

私はと言えば……。社長夫人の立場からは見えない社内の様子を目の当たりにできる清掃員も好きでしたが、今後はきっちり会社の風紀を正し、皆が働きやすい環境を作ろうと、新たに専務の役職に就きました。やることは山積み。これから頑張りたいと思っています。

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自身の地位をかざして他の人を見下す言動は、看過できないですよね。結果、彼らが勤続できなくなったのも仕方がないのかもしれません。一方、「社長夫人」にしかできないこともあると思います。他の社員のためにも、働きやすい職場環境はぜひ実現してほしいですね。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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