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「母さんを助けるのに必要で…」突然マイホーム資金が空っぽに!?義母の助言通り夫の後を追いかけると

  • 2023.12.4

私は仕事をしながら夫と2人で暮らしています。数カ月前に義父が他界してしまい、一人暮らしになった義母のことが気がかりで、夫と2人でできるだけ様子を見にいこうと話していたのですが……。

結婚以来、義母と良好な関係を築いている私。義父が亡くなって義母が一人になってしまったので、今後の生活なども含めてとても心配していたのですが、ひとまず義父が遺してくれた遺産と家があったため「当面は大丈夫そう」と安心していました……。

義父は散財癖があったようで…

夫が実家に帰ったある日。その日は私も行きたかったのですが、どうしても外せない仕事があり、行けませんでした……。ありがたいことに義母とは、嫁姑問題とは無縁で、義父が亡くなって一人になった義母のことを、いつも気にかけていました。


しかし、やはり嫁という立場のため、義父の遺産のことなど聞きづらいもの。夫は、そのあたりを確認するために実家に帰ったようでした。「義父は家と遺産をのこしている」と聞いていましたが、夫の話によると遺産は思っていたよりも少なかった様子。私のイメージでは義父はとてもしっかり者という感じでしたが、実は散財癖があったみたいです。でも、義母はそこまでお金を使うタイプではないため「節制をすれば当面の生活は大丈夫」と伝えられました。

夫からの言葉で、ひとまず安心した私でしたが、やはり義母の年齢的なこともあって病気のほうも心配に。具体的に何ができるかを考えてみたのですが、私たちにできることは意外と少なく、そのため今までどおりこまめに様子を見に行こうという話でまとまりました。


夫も若いころはお金関係でずいぶん迷惑をかけていたようで、2人ですこしでもお返しできればと思っていました。

マイホーム資金はどこへ…?

ある日、仕事の休みを利用して銀行に行ってきた私。そこで、生活費とは別にしていた口座の残高がほとんどなくなっていることに気づきました。かなりまとまった金額のため、仕事中とは思いながらも夫に連絡して「なにか知っているのか」と聞いてみると……。夫からは「ごめん。俺が使った」という衝撃発言。


将来家を買うためにコツコツ貯めていたお金。なんのために使ったのか問い詰めると「母のために使った」と言いました。「なぜ今義母の話?」と疑問に思い、詳しく事情を話してもらうと、なんと最近になって義父の借金が見つかり、その返済に充てたと言います。借金の額が大きく、相続した遺産と義母の貯金を足しても足りなかったのだそう。


義父が亡くなってから時間が経過していて、財産放棄をしようにも間に合わなかったらしく、支払うしかなかったと聞きました。義母は家を手放して払おうとしていたそうなのですが「義父を亡くしたうえに家まで手放させるのはさすがに可哀想だ」と、夫が肩代わりしたよう。何年もかけて貯めてきたお金が一瞬にして消えてしまったのはショックでしたが、事情を聞くと夫をこれ以上責めるつもりにもなれず……。今回ばかりは許すことにしました。


でも、次に同じようなことがあれば、当然離婚も考えると伝えると、夫ももし次があれば絶対に相談すると約束してくれました。

金の切れ目が縁の切れ目

数日後。夫から義母と一緒に借金を返済してきたという連絡が入りました。義母も感謝してくれているようです。

「許してくれて本当にありがとう……」

そういう夫に、私は本当のことを教えてあげることにしました。

「無くなったのあんたの貯金分だけだから大丈夫!」

「え……?」

「訳が分からない」とでも言いたそうな夫に、準備をしている離婚届にサインをするように伝えます。夫は動揺しながらも、説明を求めてきました。

実は先日、義母から連絡があったのです。借金返済の件、「自分の口から感謝と謝罪をしたい」と言ってくれて、そのときに借金の返済額まで教えてくれました。
そこで、うちのマイホーム貯金から消えた額よりも、借金の額のほうが全然少ないことを知ってしまいました。もちろん、差額は夫の懐へ……というか、パチンコに消えていました。義母がこっそり教えてくれたのですが、義父が生前作った借金はパチンコが理由だったようです。そして、夫も若いころにパチンコで借金を作っていたので、嫌なところが似てしまったと……。


その話を聞いて、休みの日に出かけた夫の後を追いかけて近所のパチンコ屋を探し回ると、本当に夫を発見。証拠として写真も撮っていたので、それを見せるとやっと夫は観念しました。夫は魔が差したと言い訳をしていましたが、これは最低の裏切り行為で、もう夫婦関係を続けられません。幸い、使い込まれた貯金額は、夫の貯金額とほぼ同じ。そこから補填してもらえばなんとか大損はしなくて済みそうだったのですが、夫は使い込みを補填したうえに私への慰謝料を支払うことに。その後、しばらくゴネていた夫でしたが、自分にはもうどうすることもできないと悟ったのか、最終的には離婚に応じてくれました。

今回のことを知った義母は、夫との縁を切ったようです。あらためて私に謝罪をしてくれて、借金返済に使ったお金は必ず返すと申し出てもらったのですが、それは夫から慰謝料として回収するからとお断りしました。しかし、それでは申し訳が立たないと、結局義実家を売却して、そのお金で慰謝料を一括払いしてくれたのです。元夫は、自分がついた嘘が原因で、親孝行どころか大切な義実家まで手放させる結果となってしまいました。

私はというと、義母からもらった慰謝料を元手に、小さくてかわいい家を購入し、楽しい独身生活を謳歌しています。

◇ ◇ ◇

これから親孝行をしようと思ったところで、結果的には親不孝をしてしまった最低な夫でした。自分では小さなウソをついただけだと思っていたかもしれませんが、最後には何もかも失ってしまいました。自分の両親をも家族同然に接してくれる妻や母の2人を失った夫。今後の人生で自分がどれだけ恵まれた環境にいたのか身をもって実感してほしいですね。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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