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「やっといなくなる…!?」厄介なご近所さんが引っ越し!想いが交錯するお別れ<ご近所トラブル物語>

  • 2024.1.12
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庭野はなさんの娘・つむぎちゃんは、近所に住む同い年のサラちゃんと大の仲良し。サラちゃんの母親・リカさんは不倫をしていて、不仲な夫とは別居していました。自分勝手なリカさんに苦手意識があったはなさん。しかし、子育てのことで悩んだり、思いやりのある行動をしたりする姿も見せていたリカさんに、「不器用だけど本当は子どものこと想ってる……?」と思い直していました。ある日、家族みんなで暮らしたいと願うサラちゃんのため、別居中の夫に土下座をして懇願したリカさん。夫もサラちゃんの気持ちを優先し、家族でやり直すことを了承します。しかし、夫は海外への転勤が決まっていました。サラちゃんがつむぎちゃんと離れ離れになることを気にかけていたリカさんですが、海外への引っ越しを決意します。

はなさんはつむぎちゃんに、リカさんはサラちゃんに、海外に引っ越すため2人が離れ離れになってしまうことを伝えます。すると2人は大号泣。家族みんなで暮らせることを喜びながらも、友だちと離れてしまうことを悲しみ、同じ気持ちでそれそれが泣いていました。

そして翌日、別居中の夫の家に移り住み、海外へ行くための準備をすることになっていたリカさんを、はなさんとつむぎちゃんが訪ねます。リカさんから「つむぎちゃんに何か言いな」と促されたサラちゃんは……。

子どもから教えてもらうこと

「最後の別れ……飛行機に乗る前にね……もう1回バイバイしてほしい……だめかな?」

サラちゃんは涙をこらえながら、つむぎちゃんに言いました。するとつむぎちゃんは……。

「そんなの全然だめじゃない!! 絶対絶対、飛行機のところ行くよ! いいよねママ!?」と必死に応えようとします。

数日後、リカさん一家を見送るため、はなさんとつむぎちゃんは空港を訪れました。

子どもたちは泣きながら抱き合い、別れを惜しみます。

こうして、“厄介なご近所さん”であったリカさんは、家族で海外へ引っ越すことに。しかしはなさんには、「やっといなくなる」という気持ちはなく、さまざまな想いが交錯していました。

そして、結局どんな親でも、子どもにとってはかけがえのない親であることを痛感します。はなさんは、幼いサラちゃんから“人を想う大切な何か”を教えてもらったように感じていました。

はなさんとリカさんは、幼少期、親との関係がうまくいっていませんでした。「サラちゃんには幸せに……」そんなことを思っていましたが……。

「ずーっとずーっと仲良しでいようね」

おそろいのキーホルダを見せ合いながら、笑い合うつむぎちゃんとサラちゃんを見ていると「そんな心配は必要ない」と、はなさんも笑顔になるのでした。

自分勝手な言動で、わが子のみならず、ご近所さんにも迷惑をかけていたリカさん。しかし、リカさんなりに思い悩み、子どもの気持ちを思いやれる親になりました。

親だからといって必ずしも完璧というわけではありませんよね。多かれ少なかれ、子どもに悲しい思いをさせてしまうことがあるかもしれません。しかし、はなさんが感じたように、どんな親でも子どもにとってはかけがえのない親であり、唯一無二の存在です。

完璧な親になれなくても、「子どもの真っすぐな気持ちをないがしろにしてはいけない」と、サラちゃんに気付かされますね。

海外に行っても、サラちゃんが家族と幸せに生活していくことを願うばかりです。


著者:マンガ家・イラストレーター こばぱぱ

ベビーカレンダー編集部

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