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シーズン到来!新千歳空港から15分“シマエナガに会える”バードカフェ 著名な野鳥写真家のお店でまったり野鳥観察

  • 2023.12.3
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新千歳空港から15分の「ザ バードウォッチング カフェ」

いちばん人気だというシマエナガソフト(650円)。かなり大ぶりでボリューミーです。この写真を撮った数秒後には息子にクチバシからがぶりとやられます。
いちばん人気だというシマエナガソフト(650円)。かなり大ぶりでボリューミーです。この写真を撮った数秒後には息子にクチバシからがぶりとやられます。

北海道在住の3歳児を子育て中の筆者が、一人はもちろん、カップルや家族連れでも楽しめる冬のお出かけスポットをご紹介します。

3歳になって、クルマや電車だけでなく、身近な昆虫や動物にも興味を示すようになった息子。動物園や水族館だけではなく、自然環境の動物にも親しませたいのですが、11月になって外はかなり寒いわけです。

しかし、筆者が写真撮影などにも伺っている新千歳空港からクルマで15分の「ザ バードウォッチング カフェ」なら暖房の効いたぽかぽかの店内なら大きな窓の外に設置されたバードテーブルにやってくるさまざまな鳥たちをゆったりと観察できます。

しかも、筆者たちが訪れた11月は時折ですが、12月~2月にかけては、かなりの確率で雪の妖精といわれる人気のシマエナガも観察できるということで、家族で行ってみました。

カメラではなく双眼鏡をチョイスした理由

新千歳空港から15分のザ バードウォッチング カフェに3歳の息子行ってきた
新千歳空港から15分のザ バードウォッチング カフェに3歳の息子行ってきた

日本でもっとも著名な野鳥写真家のひとり・嶋田忠さんのお店である「ザ バードウォッチング カフェ」には暖かな屋内のカフェスペースからバードテーブルを観察できるカフェスペースと、嶋田さんの写真や愛好家の写真が楽しめるギャラリースペース、さらに屋内ではありますが、ガラスなしの観察窓が設置された半屋外の本格的な撮影スペース(完全予約制)が用意されています。

筆者が一人で訪れる際には、本格的な望遠レンズなどを用意して撮影スペースを予約するのですが、今回は息子といっしょに野鳥を観察するのが目的。そのため野鳥の撮影は諦め、ゆっくりと野鳥の動きなどを観察するために双眼鏡を用意しました。息子には「LOGOS 8×22FF」、私には本格的な中級双眼鏡であるケンコー「ウルトラビューEX コンパクト 8×32」をセレクト。

普通の双眼鏡は観察時にピントダイヤルを回してピント合わせをする必要がありますが、、3歳児の息子に渡した「LOGOS 8×22FF」はこのピント合わせが必要ないのでとても便利。

ただし最短合焦距離が15mなので「ザ バードウォッチング カフェ」のバードテーブルは近すぎて、ピントが合わないはずですが、本人はそれっぽく双眼鏡をのぞいては満足げな表情を浮かべていました。実勢価格も3,000円前後とリーズナブルなので、付属のネックストラップで息子の首から提げておいても安心です。

一方、筆者が野鳥の観察用に用意したのはケンコー「ウルトラビューEX コンパクト 8×32」。息子用の「LOGOS 8×22FF」の10倍近い実勢価格が25,000円前後の本格的な中級レベルの双眼鏡ですが、このクラスになると双眼鏡は劇的に見やすくなります。

実際のところ、筆者は双眼鏡は見づらいと思っており、嫌いだったのです。カメラの望遠レンズなどに比べて解像度が落ちたような見にくさがあり、どうも目が疲れるような気がするので敬遠していたのですが、1万円以下のいわゆるエントリークラスといわれる双眼鏡から現在の2万円を超える本格的な中級機であるケンコー「ウルトラビューEX コンパクト 8×32」を使うようになってから劇的に印象が変わりました。

理由はカメラなどの望遠レンズと同じように光学系の硝材やコーティングなどが大きく変わるからだそうですが、難しい理屈はよくわかりませんが、双眼鏡をのぞくのが楽しくなるくらい見え方が変わります。ちなみに商品名の最後の8×32は8倍で対物レンズの有効径が32mmという意味なのですが、口径が32mmと大きくて見やすいのに重さは約375gとコンパクトなのも筆者が気に入っているポイントです。

筆者の場合、息子といっしょに野鳥を観察するのが目的でも望遠レンズを着けたカメラを持ってくると、息子そっちのけで撮影に没頭してしまうので家族といっしょのときは双眼鏡をメインにしています。すると気持ちに余裕もできますし、撮影時には気付かない野鳥の動きなどもよく見えるので、これはこれで楽しいわけです。

時期はこれから!シマエナガも毎日のようにやってくる

写真左がケンコー「ウルトラビューEX コンパクト 8×32」。写真右が「LOGOS 8×22FF」。中央がカフェアート付きのカフェラテ(650円)。
写真左がケンコー「ウルトラビューEX コンパクト 8×32」。写真右が「LOGOS 8×22FF」。中央がカフェアート付きのカフェラテ(650円)。

筆者たちは11月中旬に1時間ちょっとカフェスペースにいたのですが、残念ながらシマエナガを見ることはできませんでした。ただし、バードテーブルにはひっきりなしにさまざまな野鳥がやってきます。筆者はシマエナガくらいしかわからないのですが、息子は「大きいの来た!」「あれはドクある?」と時折双眼鏡を構えるふりなどをしながら大はしゃぎです。

実はシマエナガを見るための重要なポイントは、飛んできた鳥がシマエナガだとわかること。シマエナガ自体は北海道全域に生息しているので、道民ならどこかで出会っている可能性が高いのですが、実は認識できていません。「なにか白くて小さい鳥は見たことがあるけど、もしかすると、あれがシマエナガ……」くらいの認識なのです。

とはいえ、実は突然、北海道の公園の森や神社の境内などで出会った小鳥を「あ、シマエナガだ」と確信するには、それなりの慣れと経験が必要。「ザ バードウォッチング カフェ」ではシマエナガが現れると、お店や周りの人が教えてくれたり、ちょっとした騒ぎになったりするので、シマエナガがしっかりと認識することができるようになります。さらに暖かいカフェスペースから観察できるので、初心者はもちろん、筆者のような子ども連れにもおすすめというわけです。

12月中旬から2月くらいまでの本格的な冬シーズンは、毎日のようにシマエナガも現れるため混雑していますが、新千歳空港からクルマでわずか15分という立地は本当に魅力的と言えるでしょう。

「ザ バードウォッチング カフェ」の公式サイトから、予約を入れて訪れることをおすすめします。

(千秋)

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