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定年後に住まいに困るかも!老後に「マンション・アパートの審査」を通す方法

  • 2023.12.3

老後は現役時代と比べ、賃貸の審査が通りづらくなる。審査に通りやすくするためには、どのようなことをすればいいのだろうか?また、老後は持ち家と賃貸、どちらのほうがお得なのかも気になるところだ。

■65歳以上が賃貸アパート・マンションの審査に通るための方法

定年退職を迎えた後、今よりも家賃の安い物件に引っ越そうと考える人もいるが、お年寄りは賃貸を契約するのが難しいとされている。審査に通りやすくするために、やるべきことも見てみよう。

●お年寄りが賃貸を借りにくくなる原因と対処法

「収入が基準以下」「病気」など金銭面・健康面のリスクがある

定年後は年金を収入源とする人が多く、年金の収入だけだと審査基準に満たない場合もあるため、大家さんは家賃の支払いが滞るのではないかと心配する。

また、お年寄りの病気や孤独死を懸念する大家さんもいる。特に孤独死で発見が遅れると事故物件扱いとなることがあり、次の入居者探しに困るかもしれない。

審査に通りやすくするためには、「預金額がわかる通帳のコピーを提出する」「過去に大きな病気をしていないことを伝える」などが大切だ。

●連帯保証人を立てられない

賃貸を借りるときは基本的に連帯保証人を立てる必要があるが、「家族には頼みづらい」「単身者である」といった理由で保証人を立てられない場合も、審査に通りにくくなる。

保証人の代わりをしてくれる「家賃保証会社」を利用する手もあるが、退職していて収入が少ない場合は、家賃保証会社の審査に通るとは限らない。

こうした事態に対処するために使える制度に、「家賃債務保証制度」がある。

この制度の大きな特徴は、60歳以上のお年寄りなどを対象としている点だ。家賃を滞納したときに、一定の範囲内で立て替えてくれる。

■老後は賃貸と持ち家どっちがお得?

賃貸か持ち家か、これは議論が尽きない問題だ。それぞれメリットやデメリットがあり、負担する費用も違ってくる。老後の暮らしを考えたとき、どちらを選ぶべきなのだろうか。

●「持ち家」のメリット・デメリットと費用

まずは「持ち家」という選択肢について見てみよう。

・メリット

持ち家の場合、住宅ローンの支払いはあるが、返済がすべて終わってしまえば負担はグッと少なくなる。

一生住み続けることもできるし、子どもに遺してあげることもできる。売却もリフォームも自由にできる点もメリットだ。

・デメリット

ただ、持ち家は契約時の手数料や金利の負担もあるし、ローン完済まで数十年かかる場合もある。老後も返済が終わらず苦労する人も。完済後も、傷んだ箇所を直すための修繕費や税金、マンションならそれに加えて管理費や駐車場代などの費用はずっと支払い続けることになる。

・費用
例:4,000万円のマンションを購入
・頭金200万円+購入時諸費用300万円
・住宅ローン3800万円+金利700万円(35年分)
・管理費と修繕積立金:月2万円×12ヵ月×50年(住む年数)
・固定資産税と都市計画税:年20万円×50年(住む年数)
⇒合計7,200万円

●「賃貸」のメリット・デメリットと費用

続いて、「賃貸」もみてみよう。

・メリット

賃貸のメリットは、住宅ローンの負担を感じることなく、生活環境の変化などにあわせて柔軟に対応しやすい点だ。

年金生活で収入が減ることが分かっているなら、その収入で問題なく済める家を探して引っ越すなどの対策も可能だ。

持ち家のように「家が売れない」「子どもたちが都会に出て戻ってこないので、いずれ空き家になって負担をかけてしまう」といった心配もせずに済む。

●デメリット

一方、賃貸は一生家賃を支払い続ける必要がある点がデメリットだ。

基本的に、住宅ローンを支払い終わった持ち家派の人と比べて費用負担が重くなるため、老後に年金収入だけで暮らしていくことになったときに、生活を圧迫される可能性もある。

場合によっては更新料や敷金・礼金なども負担する。

費用
例:家賃12万円のマンションを借りる
・敷金・礼金30万円+契約時諸費用30万円
・12万円(賃料+共益費)×12ヵ月×50年(住む年数)
・更新料12万円×25回
⇒7,560万円

文/編集・dメニューマネー編集部

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