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着物を長持ちさせる保管方法。収納前のお手入れ法や使えるアイテムも紹介

  • 2023.12.2
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着物を長持ちさせるための保管方法

色とりどりの着物

着物を長持ちさせるには、湿気が溜まりにくい環境で保管することが大切。たとう紙で包んだり、保管する空間にゆとりを持たせたりといった、着物を傷めにくい保管方法を紹介します。

①畳んだ着物をたとう紙で包む

着物はそのまま収納するのではなく、たとう紙に包んでおくとホコリやシワ、カビの発生を防ぎやすくなります。たとう紙は和紙製のものがほとんどで、通気性や除湿効果に優れています。

<たとう紙の使い方>
1. たとう紙の中央にきれいに畳んだ着物を置く
2. たとう紙の左右を内側に折って内紐を結ぶ
3. たとう紙の下側を折り上げた後、上側を被せるように折る
4. たとう紙についている紐を結ぶ

紐の結び目の跡が着物についてしまわないか心配な場合は、結ばなくても問題ありません。また、着物に刺繍や箔がある場合は、その部分に和紙や白布をあてて変色や劣化を防ぐようにしましょう。

②ゆとりのある保管スペースに収納する

タンスや衣装ケースなどに収納する際は、大きさに余裕があるかを確認しておきましょう。収納スペースが小さすぎたり着物を詰め込みすぎたりすると、型崩れやシワ、着物の劣化の原因に。また5枚以上重ねて収納するのも、型崩れしやすくなるため避けるようにします。

タンスやケースは、着物を互い違いに重ねて入れた時、上部に2~3センチ程度の余裕ができるものを選びます。タンスに収納する場合、下段は湿気が溜まりやすいため上段に入れるようにしましょう。また、引き出しの中は底の方に湿気が溜まりやすいので、高価なものやお気に入りのものは上にしておくのがおすすめです。

③定期的に虫干しをして風を通す

着物は収納したままにせず、定期的に虫干しすることが長持ちさせるための大事なポイント。虫干しの頻度は数ヵ月に1度、年に3回ほどで問題ありません。着物用ハンガーに着物を掛けて、直射日光の当たらない場所で2~3時間程度陰干しして風を通してあげてください。

虫干しをするのは、晴れが続いた乾燥している日がおすすめです。夕方や夜は湿気が多くなりやすいので、10時~15時の間で行うようにします。また、虫干しする時は一緒にたとう紙の状態もチェックしておき、変色しているようなら新しいものに交換しておきましょう。

④防虫剤を入れる場合は一種類にする

異なる種類の防虫剤を併用すると化学反応でシミや変色が起こるおそれがあるため、一種類だけを使うようにしましょう。防虫剤を入れる際は生地への影響を防ぐために、着物に直に触れないように入れます。また、半年に一回は新しいものに交換するのもポイントです。除湿剤を入れる場合は、水分が溜まったまま放置しているとカビの原因になるので、こまめに確認するようにします。

着物を保管する前のお手入れ方法

着物を長持ちさせるには、保管する前のお手入れも欠かせません。お手入れをしながら、汚れの有無を入念にチェックしましょう。

①着用後は干して風を通す

脱いだ着物は専用のハンガーに掛け、直射日光が当たらない風通しの良い場所で一晩陰干しをして水分を飛ばします。着用後の着物は汗や湿気を含んでいるため、脱いだ直後に収納してしまうとカビや黄ばみが発生しやすくなります。

着物に使われている生地によっては蛍光灯の影響を受ける場合もあるため、直射日光だけではなく蛍光灯の明かりも当たらない状態で干すのがおすすめ。干し終えた後にシワが強くついている場合は生地の中に汗が残っている可能性が高いので、専門店で汗抜きをしてもらいましょう。

②ブラシや布でホコリを払う

着物に風を通した後は、専用のブラシか、ない場合はタオルなどのやわらかい布をブラシ代わりにしてホコリを落としましょう。ホコリをそのままにしていると、着物を傷める原因になってしまいます。

ブラシをかける際はゴシゴシと往復させて擦ったり力を込めたりせずに、サッと払うように一方向に行うのがポイント。箔や刺繍がある部分は、特に丁寧に扱うようにします。

③シミや汚れがないかチェックする

お手入れの最後に、シミや汚れがついていないか着物全体をくまなく確認しておきます。特に衿や袖口、前身頃、腰、裾といった汚れやすい部分は、念入りにチェックしておきましょう。シミや汚れを見つけた際に擦ったり自分で洗ったりすると、汚れの広がりや生地を傷めるおそれがあります。まずはティッシュペーパーやキッチンペーパーを重ねて、汚れが広がらないようにしておきます。

チェックをしながら、シミや汚れのある部分がすぐに分かるようにメモしておくこともポイントです。汚れの種類によって対処の仕方が変わってくるため、原因に心当たりがある場合はそれも一緒に書いておき、なるべく早く専門店でクリーニングしてもらいましょう。汚れがない場合は、きれいに畳んで先述した保管方法で収納します。

着物の保管場所にできる収納道具

着物の収納と言えば桐ダンスが王道ですが、ポイントを押さえていれば身近な収納道具でも保管ができます。ここでは桐ダンス、洋ダンス、プラスチック製衣装ケースに分けて特徴と収納のポイントを紹介します。

桐タンス

古くから着物の収納に桐タンスが使われていたのは、桐が着物を長持ちさせるのに最適な素材であるためと言えるでしょう。桐は多孔質で空気を多く含む素材で、熱や湿気に強く、カビの発生を防ぎやすいといった特徴があります。また、虫は桐の香りを好まないため、防虫効果も期待できます。

洋ダンス

洋服用のタンスでも着物の収納は可能です。近年の住宅事情から、桐タンスを置くのは難しいというケースも少なくはありません。洋ダンスも多少の湿気調節ができますが桐タンスほどではないため、除湿シートを入れておくのがおすすめ。桐タンスよりも引き出しが浅いものが多いので、着物を重ねすぎないように注意しましょう。

プラスチック製衣装ケース

安価で手に入りやすいプラスチック製の衣装ケースで着物を保管する際は、湿気対策を欠かさないようにします。プラスチック製衣装ケースは湿度の調節ができず通気性があまり良くないため、長期間収納したままにしているとカビや虫が発生しやすくなります。収納する際は必ず除湿シートを敷き、定期的に風を通すようにしましょう。深型の衣装ケースにたくさん重ねて収納するのではなく、浅型のものに数枚ずつ入れるのもポイントです。

着なくなった着物はリユースショップでの買い取りがおすすめ

ハンガーにかかったさまざまな着物

着る予定のない着物の保管場所に悩んでいる場合は、リユースショップの買い取りに出してみてはいかがでしょうか。保管スペースが空くだけではなく、着物の種類によっては買い取り額が高額になることもあります。

また、リユースショップの買い取りに出すことは、サステナブルにもつながります。たとえ自分が着ないものでも、誰かが着たいと思って永く愛用してくれるかもしれません。再利用することでひとつの着物が永く循環するため、廃棄による環境負荷を防ぐことにつながります。

着物を正しく保管して長持ちさせよう

着物を長持ちさせるには、湿気が溜まりにくい状態で保管することが何より大切。着物を入れても空間に余裕があるように収納道具にも気を配りましょう。また、着ない場合でもしまったままで放置するのではなく、定期的に出して風を通してあげるのもポイントです。正しい保管方法で、お気に入りの着物を永く楽しんでくださいね。

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