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お家で楽しむ北欧風クリスマス6つのアイデア

  • 2023.11.30

もうすぐホリデーシーズン到来。今年はおうちで北欧風のクリスマスを体験してみるのはいかがでしょうか。スウェーデン出身のタレント、モデルのヤンニさんに、実家で楽しむクリスマスの習慣やデコレーションなど北欧風のクリスマスのアイデアを教えてもらいました。

教えてくれたのは…

ヤンニ・オルソンさん
スウェーデンのヨーテボリ出身のタレント・モデル。幼少の頃から自然が身近にありSDGsへの取り組みが当たり前である環境で育ったため、アウトドアが大好き。日本で暮らす今も、アウトドアフィーカを楽しむ時間を大切にしている。NHK WORLD-JAPAN 『Trails to Oishii Tokyo』レポーターとして出演中。Amazon Prime Videoにて自身のドキュメンタリー番組『Getting Dirty in Japan』を配信中。
Instagram: @janni_olsson

スウェーデンのクリスマスシーズン

大人になっても、クリスマスツリーを飾ることはワクワクする〜。

スウェーデンのクリスマスシーズンはファーストアドベント(クリスマスの4週間前の日曜日)にスタートします。そして、1月13日(クリスマスから20日目)に終わります。12月の頭の方はクリスマスのデコレーションはまだ少なめですが、クリスマスイブの数日前までには持っているクリスマス飾りなどを全部出します。

① クリスマスビュッフェ「ユールボード (Julbord)」

スウェーデンのユールボードの主役は大きなクリスマスハム。

ユールボードとは、スウェーデンの伝統的な料理を集めたクリスマスビュッフェのことです。クリスマスイブ(24日)には家族と食べますが、その前には会社やレストランでも行われています(外で行う場合はパーティのような感じで行われます)。

ユールボードの主役はクリスマスハム(塊のハム)。スウェーデンの家には大きいオーブンが付いているので、基本は家で自分で焼いて、その香りを味わえるのがクリスマスの楽しみの一つ。ほかの代表的な料理は、「ヤンソンさんの誘惑」というアンチョビ、ジャガイモ、タマネギを使ったクリームグラタン。また、ニシンのマリネ、ジャガイモ、ソーセージ、ミートボール、トッピングされたゆで卵、サーモンの燻製と熟成サーモンなど。

ユールボードはビュッフェ形式なので、好きなものをいくらでも食べられます。

クリスマスビールと「Snaps(スナップス)」。スナップスとはハーブやスパイスを加えたスウェーデンの伝統的な強いお酒で、ミッドサマー、お正月、イースターやザリガニパーティなどでよく出てきます。

② カウントダウンをするアドベントキャンドル

アドベントキャンドル。毎週日曜日に火を灯し、クリスマスまでのカウントダウンをする。

北欧風のクリスマスの雰囲気を作るのに一番大切なのが蝋燭とよくいわれています。北欧の冬はとても暗いので、その暗闇を照らすために、部屋にたくさんのキャンドルを灯します。電灯も使われていますが、強いライトはNGです。アメリカ映画で見るような様々な色でのものはほとんどなく、基本は落ち着いている白色のものが使われています。

スウェーデンの「adventsljusstake(アドベントユーススターケ)」は家や会社の窓辺に飾ります。

③ 生の木を使うクリスマスツリー

我が家のクリスマスツリー。子どもの頃から同じ飾りを使っているので、見る度に子どもの頃のクリスマスを思い出すな〜。

クリスマスといえば、クリスマスツリー。スウェーデンではプラスチックの木よりも生の木が人気です。今までは切った木を買うのが一般的でしたが、最近は嬉しい進歩があって、生きている木を借りるサービスがあります。クリスマスが終わったら木を農家に戻すので、また次のクリスマスには同じ木を借りることができます。それにより子どもたちは自分の木の成長を見て、いろいろなことを感じることができます。ちなみに借りた木に名前をつけることもできるそうです(笑)。

④ 天然の素材で飾られたリース

クリスマス飾りを作るのがクリスマスの楽しみのひとつ。

北欧のクリスマスの飾りはよくコケ、藁、松の枝や松ぼっくりといった自然素材で作られています。お店で買ってもよいのですが、家族や友達と一緒に作ることが北欧のクリスマス習慣のひとつ。子どもたちは学校でクリスマスツリーの飾りを作り、家に持って帰って、自分のツリーに飾ります。北欧でクリスマスを代表する花といえば、ポインセチア、アマリリスやヒヤシンスです。

こういった花や自然素材を買って、クリスマスフィーカをしながら自分の好きなアレンジを作ることがとても楽しいです。

私の母が作ったクリスマスリース。

ドア、壁、窓や庭のゲートなど、どこに飾ってもOK! 時間がなかったら花屋さんで買ってもよいのですが、自分で作ることが楽しいので、機会があればぜひ作ってみてください。

⑤ ホットワインと楽しむジンジャークッキー

スウェーデンのクリスマスフィーカ。ジンジャークッキーやサフランパン。それにホットワイン。北欧のホットワイン「glögg(グロッグ)」は甘くてスパイスがいっぱい入っています。そこにアーモンドとレーズンを入れて飲みます。

スウェーデンのクリスマスに欠かせないジンジャークッキー。クリスマスフィーカでホットワインと一緒にいただくのはもちろんですが、自分の家のオーブンで焼いて窓に飾ったり、ジンジャークッキーハウスを作ったりする人も多いです。

我が家のジンジャークッキーハウス。レシピはおじいちゃんが昔に作ったものです。「God Jul」とはスウェーデン語でメリークリスマスという意味です。

ジンジャークッキーハウスは、クリスマスの終わりの日に子どもたちがそれを手でこわして食べると言う習慣があります。クリスマスの最後の日にはプレゼントは何もないのですが、お菓子をいっぱい食べられるので子どもたちはワクワクします。

⑥ クリスマスらしいカラーコーディネート

クリスマスの代表的な赤色のテーブルセッティング。

北欧のクリスマスを代表する色は赤、ホワイト、緑です。昔ながらの雰囲気を出したければホワイトやナチュラルな色味を使えばいいですし、心地よく「ザ・クリスマス」という雰囲気を出したいなら赤を使えばいいです。私の家は赤派なので、クリスマスがやってくるとカーテンやテーブルクロス、タオルなどが赤のものに変えられます。

正月になると、家の雰囲気が少し変わってきます。

クリスマスが終わってお正月が近づいてくると、家の風景がまた変わってきます。クリスマスはゆったり家族で過ごすものですが、お正月はパーティ! それに合わせるためにクリスマスの赤をシルバーなどに変えて、花などももう少し派手なものがいいです。

若い人たちは友達とハウスパーティで派手にわいわいしますが、小さな子どもがいる家庭や年配の方は家でコースミールを食べたり、テレビの前でカウントダウンをしてシャンパンを飲みます。スウェーデンでは花火大会はほぼありませんが、お正月にはあります。カウントダウンをして、0時になるとスウェーデン中で花火があげられています。

ニューイヤーズイヴの最後の10分はテレビをつけて、そこでやっているお正月イベントを見てスウェーデンのアーティストと一緒にカウントダウンをする。そして新しい年になるとシャンパンやスパークリングワインで乾杯をして、外の花火を見上げます!

いかがでしょうか。自分の家に取り入れたいスウェーデンのクリスマス習慣を見つけられましたか? 食事や飾りなど、簡単に作れるものがいっぱいあるので、気になったものはぜひ作ってみてください。

text : Janni Olsson
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